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アマチュアだからこその楽しみもあります

 歌劇団の練習に行ってきました。

 今回の練習は、なんと、ピアニストさんがインフルエンザで倒れてしまったので、欠席です。指導者であるキング先生は、それを当日、すでに家を出られてから知ったそうです(携帯って便利ですね)。ですから、歌劇団の練習会場に着くなり「今日はピアニストさんはお休みだから、私がピアノ弾くよ~」と言って、すぐさまピアノに向かって、本日分のピアノ練習を猛然と始めました。そりゃあそうだよね。こういう時に、団員にピアノがお得意な方がいらっしゃれば良いのですが(つまり団内ピアニストって奴ね)、残念ながら、ウチの団体は歌手しかいないので、みんなピアノが苦手だったりします。

 …まあ、プロの歌手でもピアノが苦手という人は掃いて捨てるほどいますから、アマチュアの我々がピアノが弾けなくても、何も恥じる事はありません。それに、キング先生は、声楽家にしてはピアノがお上手な方だし…。とにかく、先生はピアノの予習に集中してました。

 というわけで、今回は、コンコーネと「春に」の練習は無し(指揮棒振りながらピアノ弾くのは無理!って事で、今回はパスです)で、その分の時間で、みっちり筋トレ(涙)と発声練習をして、赤ずきんちゃん[さすがにやらないわけにはいかないでしょう]に時間を使って行く事になりました。

 ちなみに筋トレは、スクワット20回×2セット、腹筋20回×2セット、背筋10回×2セットでした。久し振りの筋トレでしたので、だいぶコタエました。また、発声練習では「せっかく広い場所で歌うのだから、声をなるべく遠くに飛ばすつもりで歌いましょう」というアドヴァイスをいただきました。ここまでが練習の前半でした。

 休憩時間は、色々な打ち合わせをしました。

 まずはガラコンサートの係の確認&依頼でした。録音撮影は門下のIさんに、チラシ作成はYテノールさんにお願いする事になりました。総務は引き続き私と妻が担当します。ステージマネージャーとかプログラム作成とか会計とか、なんかそういった細々とした事は、当面(?)キング先生が担当する事になりました。本当はなるべく先生の仕事分担は減らしたいところなんですが…。

 あ、打ち上げ係(宴会係)を決めるの、忘れてた(驚)!

 それとピアノ合わせの事や、6月の歌劇団の練習の事も話しました。ピアノ合わせは、先生のお宅にピアニストさんをお招きして、そこに我々が時間を少しずつズラしてお邪魔して、朝から晩まで行う形になりそうです。と言うのも、発表会の時よりも演奏自体の時間がかかりそうなので、広い会場を借りて、一度にピアノ合わせってわけには行きそうもないんですよ。ちなみに、ただ今、コンサートの所要時間は、休憩込みで4時間の予定になってます(長っ!)。

 6月の歌劇団の練習日は、ちょうどガラコンサートの一週間前になるので、その日は「赤ずきんちゃん」の練習ではなく、ガラコンサートの試演会にしましょうという話になりました。ガラコンサートには、歌劇団のメンバーは、仕事の都合で参加できないMさん以外は全員参加するし、当日は自分たちの事で精一杯になって、他の人の歌唱を聞いている余裕はありませんので、試演会も、ちょうどよいかもしれません。

 ガラコンサートに出演されないMさんには、是非「赤ずきんちゃん」のアリアを歌ってもらいましょう(笑)。

 「赤ずきんちゃん」は今年の年末に上演しますが、その次の曲についても色々と相談しました。次の曲はミュージカルではなく、もう少しクラシック寄りの作品にしたいと言うのが先生のご意見です。と言うのも、いずれ我が歌劇団では、モーツァルトのオペラ作品(例えば「フィガロ」とか「魔笛」とか「コシ」とか)をやりたいという気持ち(野望?)があるので、そこに向かって駒を進めていくためには、少しずつ前進していく必要があるわけなんですよ。また、7月以降は諸般の事情のため、練習日を変更する事にもなりました。

 「赤ずきんちゃん」の衣装や小道具についても話しました。赤ずきんちゃんの衣装については、ほぼ決定。まあ、人間の役は、それらしい衣装を用意すればいいのですが、問題は、オオカミ・ウサギ・リス・ヤマバトなどのケモノたちの衣装。リアルな衣装は無理だし、着ぐるみ着ては歌えないし(笑)。衣装係さんが色々と考えているようです。

 さて、練習の後半では、みっちりと音楽稽古をしました。今回は、狩人・オオカミ・お母さん・おばあちゃん・郵便屋さん・赤ずきんちゃんのアリアをやりました。で、最後は合唱三曲をやって終了。

 次回の練習では、コンコーネと「春に」は、今回と同じ箇所が宿題になります。つまり、コンコーネは4番が、「春に」は46~60小節(できれば最後まで)が宿題です。「赤ずきんちゃん」は再び、第1幕を動きをつけながらやりますので、よろしくです。

 しかし、音楽稽古を見ながら、私は思いました。『やっぱり我々はアマチュアだな』って。

 誰もが良い所を持っているけれど、誰もが“???な”所も持っている。良い所と“???な”所が、一人の中に共存しているわけなんです。だからこそ面白く、だからこそ素晴らしいと言えます。そして“???な”所はいずれ“??な”所になったり“?な”所になったり“!な”所にだってなる可能性があるわけなんです。

 ああ、アマチュアって楽しみだなあ。

 私も含めてだけれど、人によって“???な”箇所は様々で、音量はあっても音程が甘かったり、音程はちゃんとしててもリズムの切れが悪かったり、リズムも音程もバッチリだけれど発音や発声に難があったり、音程もリズムも発音も発声もちゃんとしてて歌っている声だって美しいけれど、声の通りが今一つだったりと…あちらを立てればこちらが立たず的な感じなんです。

 まあ、これらの“???な”所を欠点と言って切り捨ててしまう事は簡単ですが、継続的に見ていくと、そこに成長のシルシが見られるわけですから、欠点と言うよりもむしろチャームポイントと言えるのではないかな?って思います。 実際、半年前まで「きれいな声なんだけれど、ボリュームが小さいすぎて、観客に聞こえるかな?」って心配だった人が、今では実に見事な声で歌えるようになっていたりするわけで、それって継続的に見ていると、なかなか感動的だったりします。音量だけじゃないですよ、声の美しさだって、リズムのキレだって、ハモリの美しさだって、その人を継続的に見ている事で、欠点に思える箇所がチャームポイントに感じられるようになるんですね。

 アマチュアの場合“???な”部分があるからこそ“光る”のかもしれません。つまり、アマチュアは、その瞬間瞬間で見ると、たいして魅力ないかもしれませんが、継続して見守り続けていくことで、光ってくるんだろうと思います。まあ、成長するのがアマチュアの特典なんですよ。

 とは言え「赤ずきんちゃん」は客前で演奏するのですから、あまり“???な”部分ばかりではいけません。ひとまず、客前演奏に堪えられるレベルにまで仕上げないといかないとね。さあ、みなさん、頑張っていきましょう。

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コメント

  1. 椎茸 より:

    読んでいて、なんだか感動しました(笑)
    がんばってください!

  2. すとん より:

    椎茸さん

     感動ですか? まあ、やりたい事をやるために仲間と一緒に精進しているだけですよ。そういう仲間たちとめぐり合えた事は、音楽の神様の“恵み”だと思い、感謝してます。まだ色々と準備すべき事で不足している部分はありますから、そういうところを補っていかないといけません。

     でも、趣味に一生懸命になれる事自体が、幸せなんだろうなあって思ってます。

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