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スーパーピアノレッスン(ただし再放送)が終わりました

 先週の土曜日、チャンネルを合わせても、そこにベロフ先生はいませんでした。代わりにバレエダンサーの先生がいました。おお、ついに「スーパーピアノレッスン」は終わってしまったのだな…と実感しちゃいました。ちょっぴり残念な気持ちになりました。

 好きだったんだよね、あの番組。NHKの土曜午後2時半に放送されていました。やっている事は、ピアノのマスタークラス。私はもちろんピアノは弾きませんが、この番組でピアノ音楽の聴き方のツボを教わったような気がします。

 私がこの番組に気づいたのは、約半年前のことでした。ラ・フォル・ジュルネ音楽祭でフランク・ブラレイ先生(と言っても私よりもずっと若い現役のピアノ奏者)のマスタークラスを拝見して以来、マスタークラスは演奏者だけでなく鑑賞者にとっても有益なクラスであることを知り、その手のアンテナを高くしていた頃でした。

 スーパーピアノレッスン、最初の先生はジャン=マルク・ルイサダ先生でした。ショパンのピアノ曲を担当していました。ショパンは元々好きなピアニストだったけれど、楽譜を見ながら聞いたことなんか、もちろん、ありませんでした。そこへ楽譜を見ながらだけでなく、若い生徒さんたちへの演奏上の注意(つまり鑑賞上のポイントだね)も聞きながらの解説&講義。もちろん、最後は先生みずからの模範演奏もありました。生徒さんたちへの注意を形をにするとこうなりますよって感じの演奏でした。

 ルイサダ先生は三カ月で終わり、次はミシェル・ベロフ先生でした。フランスのピアノ音楽を担当しました。ドビュッシーとかラヴェルとかフォーレとかサティとかね。日頃よく耳にする、モーツァルトやベートーベンなどのドイツ系の音楽とは全く違った感じで、なんかいいですね。生徒さんもルイサダ先生の時よりも上手な感じでなかなか結構でした。ベロフ先生の模範演奏も、その前の講義をきちんとふまえた演奏で、へえーっと思いながら聴いていました。

 そうそう、ルイサダ先生もベロフ先生も、軽くて煌めく感じの音を出す時、まるで鍵盤をひっかくような動作をするのが印象的でした。ガッコーンって感じの腹に響くような音を出すとき、身体全体の体重を指先に集めて弾くと言うか打つというか、そんな姿もおもしろかったな。日本人ピアニストには無い動きだよね。

 終わってしまって、とても残念。スーパーバレエレッスンが終わったら、またスーパーピアノレッスンをやってくれないかなあ…>NHKさん

 スーパーレッスンではないけれど、昔、NHKの趣味講座で「第九をうたおう(講師:井上道義)」という番組がありました。制作当時は人気があったらしく、何年かは再放送してましたが、いつのまにかやらなくなりました。だからどうということはないのだけれど、スーパーレッスンはピアノがあってバレエがあるのだから、他の音楽分野、つまり声楽や合唱はないのかしら? 例えば「スーパー・オペラ・アリア・レッスン(講師:プラシド・ドミンゴ)」なんてね。あったら全編即保存版だ!

 マジでやってくれないかな、NHK。

コメント

  1. ことなりままっち より:

    スーパーピアノレッスンはまだ、全部再放送したわけじゃないんですよん。
    この際だから全部やって欲しいと思います。バレエもいいんですが…

    第九を歌おうは、実はテキスト持ってます。番組も見てました。楽しかったですね~、あれは。

  2. すとん より:

    >ことなりままっちさん
    へえ、まだスーパーピアノレッスンはあるんですね。それは楽しみワクワクです。
    第九を歌おうを見てましたか? 再放送、または再収録をしてくれてもいいのになあ…と思いません?

  3. Cecilia より:

    TBさせていただきました。
    もう10年ほど前にフィッシャー・ディースカウの講座があったんですよ!
    一応録画して欠かさず見ていました。
    ああいうの、又やってくれないかなあ~。

  4. すとん より:

    >Ceciliaさん
     ほう、フィッシャー・ディースカウの講座ですか? それはドイツリートな! 10年ほど前で、それ以来声楽系をやっていないという事は…ピアノやバレエほどの需要がないということなのでしょう(涙)。ああ、見たかったな。DVD化とかしてないのかしら? それともYOU TOBE?

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