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オペラヴィジョンで「清教徒」を見た

 今回は、オペラヴィジョンでベッリーニ作曲の「清教徒」を見ました。例によって、スタッフ&キャストを書きます。日本語字幕は、例によって、自動生成のものでしたが、まあ事前にストーリーを知っていれば、だいたいの察しは付く程度でした。まあオペラ初心者には、お薦めしません。もし見るなら、事前にしっかりストーリー等は勉強してから見ましょう。

 指揮:フランチェスコ・ランジロッタ
 演出:ピエール=エマニュエル・ルソー
 製作:トリノ王立歌劇場(2026年5月17日)

 エルヴィラ:ギルダ・フィウメ(ソプラノ)
 アルトゥーロ・タルボ卿:ジョン・オズボーン(テノール)
 ジョルジオ・ヴァルトン卿:ニコラ・ウリヴィエリ(バス)
 リカルド・フォース卿:シモーネ・デル・サヴィオ(バリトン)
 グアルティエロ・ヴァルトン卿:アンドレア・ペレグリーニ(バス)
 エンリケッタ:キアラ・ティロッタ(メゾソプラノ)
 ブルーノ・ロバートン卿:サヴェリオ・フィオーレ(テノール)

 トリノ王立歌劇場は、イタリアのトリノにある歌劇場で、別名はレージョ劇場とも言います。1740年創立の老舗歌劇場で、かつてはイタリア1の歌劇場とも言われていたけれど、スカラ座やフェニーチェ劇場が新設された事で、次第に訴求力を失っていった歌劇場でもあります。かつてはトスカニーニが音楽監督を勤めたり、プッチーニの「マノン・レスコー」や「ラ・ボエーム」の初演を行った事もある由緒正しい歌劇場との事です。ただしこの劇場は、1936年に火災によって消失し、その後、しばらく放置され、現在の建物は、1973年再建のもので、由緒と歴史はあるけれど…って感じの歌劇場ってところでしょうか?

 今回の演出は、決して尖っておらず、ストーリーに寄り添ったもので、一昔前のメトロポリタン歌劇場にありがちな感じの演出で、私は好感を持ちました。いいよね、こういう演出も。ただし、演出が素直なだけに、元々のストーリーやキャラ設定のアホらしさが全開になります。私でも「エルヴィラってメンヘラすぎない?」と思ってしまったほどです。

 歌手は…ううむ、なんかすごかったです。「清教徒」って歌唱が難しいオペラだと思うけれど、それを余りあるほどの歌力でゴリゴリ押しまくる感じでした。特にエルヴィラを歌ったフィウメとアルトゥーロのオズポーンは、ほんと、ゴリゴリ歌い倒していました。いやあ、最初はフィウメのことを「今時珍しいほどのデブなソプラノ」と呆れた目で見ていましたが、これだけ歌えれば太っていても問題ないのでしょうね。実に、耳が喜ぶオペラでした。

 この上演は、字幕のヘボさも合わせて、慣れたオペラファンにはお薦めです。逆に言うと、そうでないと、色々と厳しいかな?って思いました。まあ「清教徒」というオペラ自身が初心者向けのオペラではないので、これくらいで良いのかもしれません。

 なかなかに楽しめるオペラ上演でしたよ。オペラヴィジョン、サイコー!

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