歌劇団の練習に行ってきました。本番まで、今回を入れて、後3回の練習しかありません。そりゃあ、真剣に取り組むしかないでしょう。とは言え、休憩前の練習は、いつものルーチンの練習をしました。
今回は、時間の余裕がないので、筋トレはなし。いきなり宿題として出されていた、芝居付き発声を行いました。
今回のテーマは「中世の公園」。私は聖職者(つまり神父様)をやりました。その他のメンバーは、貴婦人、植木職人、画家、町娘、花売りをやりました。一度、全員が、それぞれが考えるようにやってみたところで、先生の演技指導(私の場合は、姿勢と立ち居振る舞いの注意)が入って、もう一回やりました。私も含め、少しずつ、演技する照れが無くなってきたような気がします。
次回のテーマは「仮面舞踏会」です。一人を除いて、全員が貴族の役です(一人だけメイドさん)。私は当然、男性貴族の役(エロジジイに設定:笑)で、若い新婚の妻を置き去りにして仮面舞踏会に参加しているという設定です。で、その妻もまた私に内緒で仮装して仮面舞踏会に参加しているという設定(?)かな? その他にも、男漁りをしにきいてる貴婦人がいたりと、まあ、なかなかな設定となっております。
で、お芝居が終わったところで、普通の発声練習をして、コンコーネ7番と8番をやりました。次回のコンコーネは8番と10番(9番はやりません)です。コンコーネは10番までで、ひとまず終了となり、その先には当面行くことはなく、また1番に戻って、発声練習代わりにルーチンでやる事になりました。
で、休憩に突入。休憩中に、ピアニストさんがやってきました。
今度のピアニストさんは、団内ピアニストさんが急病で倒れてしまったので、急遽、お願いした方です。この方に本番までのピアノをお願いする事になりました。最初は、どんな人がいらっしゃるのかと、ちょっと心配していましたが、なかなかに腕も良ければ、人柄も良い人で、一安心というか、ちょっと申し訳ないというか…。まずは、ピアノに関しては、安心してお願いできる方でした。
ピアニストさんもきちんと決まったので、後半の練習は、本番に向けて「木綿のハンカチーフ」の音楽作りがメインです。
音楽作り…細かなテンポの設定や、各パートのバランスや、アーティキュレーションの確認に、ソロの表現づけのダメ出しとか、まあ、そのあたりを色々と。結構、細かいところをやりました。
それにしても、少人数のアンサンブルなのに、合わない合わない(汗)。例えば、歌(私)と合唱とピアノが時折バラバラになってしまいます。これは結構、気持ち悪い。原因は、ソリストの私が(感情が入りすぎて)走っている上に、気弱になって、歌いながら、ちょっとピアノに合わせようとしたり、合唱を待ってみたりとヒヨッテイルから、バラバラになっちゃうんですねえ。もっとソリストは、唯が独尊で、他の何者にも影響されずに、むしろ「オレに付いてこ~い!」とばかりに、全体を引っ張らないといけない(と言うか、しっかり己を貫き通して、指揮者に付いて来させないといけない)のにねえ…。もっと、自信をもって傲慢にいかないと…。
もちろん、私以外の理由でアンサンブルが合わないケースもあるけれど、まずは私がしっかりしないと…ね。
ひとまず、合唱曲なので、アンサンブルが合わない事には話になりません。
曲全体の責任はもちろん指揮者(つまりキング先生)が担うわけなんだけれど、ソロが歌っている場面では、私がテンポやその他を決めていく部分があります。でも、私はそれをうまく言葉にして説明できないので、とりあえず歌ってみて、その私の歌に指揮者が合わせ、その指揮者にピアノや合唱が合わせるというやり方で色々と決めてみました。
とりわけ、4番は私のわがままで、本来の速度よりも、うんとテンポを遅らせた上に揺らしていますので、合唱がすご~く難しくなってしまいました。みんな、勘弁してね。でも、私はあそこは歌いあげたいのだよ~。
と言うのも、指揮者と話した結果、1~3番までの私は、感情を抑えて(いや、押し殺して)歌い、フラストレーションをためていき、それを4番で爆発させて、一気に歌いあげるということにしたので、4番は遠慮なしに、思い切って(ポピュラーなのに)オペラチックに歌う事にしたからです。ff出しますよ~、もちろん、ルバートはかけまくりですよ~。なので、4番と対比するために、1~3番はレガートに感情を内に込めて切々と歌います。とにかく、3番までは“上品”な歌唱をめざします。
ちなみに、3番と4番の間にある長めの間奏は、ピアニストさんの活躍の場なので、ここは思う存分、腕を振るってもらうことになりました(それくらい、達者な方なんですよ)。ソロはお休みだからいいのだけれど、ピアノにからむ合唱はちょっと大変そうです。
懸案の、いきなり転調して歌いだす3番の冒頭部は、やはり苦戦しました。相談した結果、この部分の元々のアレンジでは、私の歌う音はピアノ伴奏の中に無いのですが、それを急遽加えてもらう事にしました。私が歌うべき音をピアノで弾いてもらうだけで、だいぶ、歌いやすくなりました。不協和音で歌いだす点は変わらないのですが、今後は歌いだしたら、私の歌っている音がピアノで支えられるようになったので、すぐさま音程修正がかけられるようになって、よかったです。音が低すぎて、取れないことが多かったのですが、なんとか取れるところまできました。うれしいです。
あと、歌詞もきちんと覚えているつもりですが、やはり、ところどころ怪しいところはあります(汗)。でも、そんな時も、指揮者であるキング先生がプロンプターになって、先回りして歌詞を教えてくれるので、歌詞が飛ばさずに歌えています。これも感謝な事です。
ちなみに、ソロは私だけでなく、女声からも、ソロパートを二カ所作ることにして、二人のソリストを立てる事にしました。男声ソロあり、女声ソロあり、女声合唱あり、ソロと合唱の掛け合いあり、見事なピアノソロあり、たった一曲ですが(きちんと演奏できれば)なかなか聞き応えがある曲に仕上がりつつあります。
これで全体像が見えました。各自がやるべきことも分かったはずです。次回の練習では、これらをひたすら歌いあげ、磨き上げるのです。頑張って参りましょう。
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