地味にヴァイオリンに投資している、すとんです(笑)。
今回は、ヴァイオリンの肩当てを買い換えました。買ってきたのは、FOMという中国メーカーの木製肩当てです。さすがはチャイナ製品、2100円と言う嘘のようなお値段です。この値段で木製の肩当てが買えるとは…いやあ、驚き驚き。
この肩当て、いかにもチャイナな肩当てです。お値段はチャイナだし、工作精度もチャイナです。ぱっと見は、カナダのマッハ社の木製肩当てそっくりですが、よくよく見ると同じカナダのクン社の肩当てとも似た箇所がある。どこかで見たようなものと、どこかで見たような別のものを合わせてみたら、こんなものができました~って感じです。
購入後、ネットでこの肩当てが、マッハワンのコピー製品だと書かれている記事を見つけましたが、それはたぶん違います。少なくとも結果としてはコピー製品ではないと思います。
…その理由。もしかすると、マッハワンの木製肩当てをコピーしようと試みたのかもしれませんが、実際のものはそこまできちんとコピーできていないし、彼らなりの創意工夫もある(?)ので、コピー製品と言うよりも“なんちゃって製品”的な感じです。
さて、その私が買ったFOMの肩当ては、本体の材質は木製、おそらく材質は見た目から判断するに、ヴァイオリンと同じメイプルを使用していると思われます。形状も、マッハワン特有の波形に似せて、こちらも波形になってますが、波形のナミナミの角度がちょっとなだらかな感じがします。で、肩と接する部分にクッションが付いてます。金具の部分はマッハワンとは違っていて、どっちかと言うと、クンと同じ形式を採用しています。金具はおそらく真鍮製のガッチリしたタイプのもので、そこにゴムを被せてます。ゴムの質は、あまり期待できませんが、まあこんなものでしょう。
それはともかく…肩当てって、実はその選択が難しいパーツなのかなあ…って思ってます。だって、肩の形って、人それぞれでしょ。だから、肩当てと肩の形が、ある程度は合っていないと、きちんとヴァイオリンが持てないじゃないですか。
以前使っていた、クンの肩当ては、いくら肩当てを調整しても、なんかしっくり来ないし、肩からヴァイオリンが落ちたり、肩当てがヴァイオリンから外れたりと、なんかなあ…と思うことがありました。そこで、自分にしっくり来る肩当てを探そうと、肩当て放浪の旅に出る覚悟で、今の肩当てを買ってみたんです。ま、約2000円なので、まずは第一弾って感じで、ダメもとでお試ししたんですよ。
で、結果ですが、割といいです。しっくり来る、とまではいきませんが、変な違和感はありません。肩からヴァイオリンが落ちる事も、肩当てからヴァイオリンが外れる事も、今のところはありません。こっちの形の方が私には良いみたいです。
それと、見た感じも、今度の方がいいですね。やはり、黒いプラスチック製の肩当てよりも、ヴァイオリンと同じ色合いの木製肩当ての方が統一感があっていいですし、ミヤマは金具を金色に統一していますので、その点からも真鍮金具の肩当ては良い感じです。
音は…だいぶ変わりますね。肩当てでヴァイオリンの音って、すごく変わります。ミヤマの場合は、クンの肩当ての時と比べると、すっきりした素直な感じの音になりました。癖が薄くなって物足りなくなったとも言えますが、そこは「モノは考えよう」という事です。
新しい肩当てをつけたミヤマを妻に見せたところ「よく似合っているね、ますます、高い楽器に見えるようになったね」と言ってました。プラスチックの肩当てよりも、木製の肩当ての方が高級に見えるのは確かです。
FOMの木製肩当ては、中国のなんちゃって商品という点では、ちょっとひっかかりますが、物品としては、最低ラインはちゃんとクリアしてますし、価格の割には、いい感じの肩当てです。肩当てでお悩みの方は、お値段も安いので、軽い気持ちで試されるのも良いですよ。もし、ダメでもこの値段なら諦められますし、もしバッチリだったら、そのうち本物(?)のマッハワンを購入するという道も開けます。私も、この肩当てがすごく気に入るようだったら、マッハワンの肩当てを買っちゃうかもしれません。だって、マッハワンの方は、細かいところまでしっかり作ってあるんですよ。「神は細部に宿る」って言うじゃないですか? 細かいところがきちんと作ってあってこそ、その道具に命が宿ると言うものです。
ま、とりあえず、もう少し使ってみて、このまま継続しようか、次の肩当てに行くか、マッハワン購入か、考えてみたいと思います。
蛇足。そう言えば、ヴァイオリンスタンドを購入した事を書いてませんでしたね。ハーキュレスのスタンドを買いました。これ(クリックした先の「バイオリン/ビオラ用」と言うのを、さらにクリックしてください)です。弓がかけられて、結構便利です。家に帰ると、ミヤマをケースから取り出して、このスタンドに立てて、ちょっとした時間にサッと弾いてます。ヴァイオリンは、歌やフルートと違って、なかなかまとまった練習時間が取れないので、いつでもすぐに弾けるように、スタンドに立てておくのは便利です。ヴァイオリンスタンドは色々とありますが、弓のスタンドと兼用になっているのは、なかなか無いので、これはお薦めですよ。
コメント
私が購入した肩当は、ヴァイオリンから外れることはないのですが、調整してもしっくりきません・・・
別のものを試したほうがいいのかもしれませんね。
ヴァイオリンはケースにしまっているので、練習しようとすると取り出さないといけないので、ちょっとやってみようとはなっていないようです。
ですので、すぐに使えるようにスタンドを使うのはいいかも。
すとんさんのスタンドはよさそうなので購入を検討したいと思います。
ご紹介ありがとうございます。
置くのは防音室の中になり、部屋のインテリアにはなりませんので、購入したら練習しないとなぁ。
>テツさん
肩当てって、迷い始めるとキリがなくなると思いますが、でもしっくり来ないものを使っていても仕方ないと思います。ま、楽器店に自分の楽器を持って行って、片っ端から肩当てを試してみるというやり方もあると思いますが、私は木製肩当てに憧れもあったので、買っちゃった次第です。
スタンドはいいですよ。私もケースに入れっぱなしだと、たぶん練習しないです。スタンドに立てかけてあるので、スキマの時間でちょっとずつ練習してます。それに、このスタンド、使ってみると分かりますが、なかなかのスグレモノですよ。お薦めです。
バイオリンスタンドいいですね~
今、すごくいい加減な置き方しては鍋の具合を見に行ったりしているので、いつかなにかよくないことが起こりそうです。(というかすでに一回がりってやった(-_-;;)
そもそも私がずっと習いたかったバイオリンに手がつけられないでいたのって、「5分の隙間時間」があってもバイオリンを出して、調弦して…弾くことはできないなというところが大きかったんです。ピアノなら、通りすがりにちょいと弾けますからね。
アンサンブルのときも、ちょいと置く場所がないもんだから譜面台直したりかばんから何か取り出したりするのに苦戦していることがよくあります。「ちょいと置き」があればスマートですね。
「あおによし」のマサさんが作ってた、黒猫のバヨ置きが超かわいいんですけどね(^^;; 私じゃ作れないし、持ち運びを考えるならやっぱ市販品でしょ。
>アンダンテさん
楽器スタンドなんて、本来はそう複雑なものでもないので、自作が可能なら、そうした方がよいでしょうが「持ち運びができて、鞄に入って、軽量で、弓や小物も置ける」となると、やはり市販品になると思いますよ。
私、このスタンドを購入してから、確実にヴァイオリンに触る時間が増えてます…というか、減らずに済んでます。ほんとのチョイの間にヴァイオリンに触れるのですから、有り難いものです。