お風呂の後は夕食です。
夕食は部屋食で“美味しいものをちょっとずつたくさん”という、いわゆるババア飯でした。でも、この“美味しいもの”が、半端なく美味しかったんですよ。
食事は大当たりでした。いやあ、ほんと美味しいのよ。和食のフルコースだったのだけれど、腕の良い板前さんが良い材料を使って丁寧に調理した事が分かります。
ただ…料理を一皿ずつ持ってくるし、その間隔が少しばかり長くて、待ちくたびれてしまうのが難点かな? 食事なのに時間を持て余すのは、あまり好きではないのです。さっさと一心不乱に食べたい私には、ちょっと向いていない食事のスタイルでした。なにしろ、夕食だけで2時間掛かったんだよ(涙)。おしゃべりを楽しみながら、食事をしてください…という、高齢女性向けのお給仕のスタイルなんだろうなあ…。私は仕方ないので、読書をしたわけですが…食事の合間に読書をする、ではなく、読書の合間に食事をする感じになりました、まあ仕方ないね。
大した分量食べてはいないけれど、それくらい時間をかけて食べたせいか、食べ終わった時には、ひとまず満腹…ってか、もういいやって気分になりました。あんまり食事時間が長くて、食事に飽きてうんざりしてしまったのです。でも、私的には、地物の魚の刺し身の盛り合わせ(ただの刺し身なのに実に美味しかったです)と、ホタルイカの炊き込みご飯が気に入りました。いやあ、食事は本当に美味しかったです。妻は食後のデザートの盛り合わせに満足したようです。
食後に、もう一回お風呂に行きました。今度は、さっきとは別のお風呂が空いていたので、そっちに入ったら…そちらのお風呂は大きかったです。もちろん、湯船は手足を伸ばして入っても余裕がありますし、何より、お湯の温度が適温で気持ち良かったです。ううむ、この差は何なんだ~と思いました。こちらのお風呂が当たりで、さっとのお風呂が罰ゲームなのではないかと思ってしまいました。でも、この浴室を男湯女湯に分けたら、こっちの広い方が男湯になるんだろうけれど、それじゃあ女湯が狭すぎるよねえ。やっぱ、貸切風呂にして正解だろうなあ。
で、お風呂を出て、ボカボカになって戻ったら、部屋に布団が敷いてあったので、そのまま布団にダイブして寝ました。オヤスミナサイ。
…というわけで、目覚めたら翌朝でした(笑)。
朝食は部屋食ではなく、2階の広間に降りて食べます。ちなみに布団はチェックアウトまでたたみに来ないそうです。まあ、朝食は食べない…とか、チェックアウトの直前まで寝ていたい…というお客さんもいるだろうから、それはそれでアリなのでしょうね。
朝食は…これまた、テーブルに着いてから、一皿ずつ時間差をつけて出されました。おしゃべりを楽しみながら召し上がってください…って事なんでしょうね。一挙にガガガ~って食べたい私向きではありません。出てきた料理は、いずれも美味しいのだけれど、食べ終わるまで時間が掛かるよねえ。朝食だけで1時間掛かりましたよ(ふう~)。
ちなみに、私、毎朝、朝食をしっかり食べますが、その所要時間なんて10分程度だよ。だから、いくらゆっくりと言っても、朝食に1時間なんて、ほぼ罰ゲームの感覚でした。
というわけで、余裕を持って朝食会場に行ったはずなのに、食べ終わると、すでにチェックアウトの時間が迫ってました。やばいやばい…さっさと支度をして、チェックアウトです。
旅館の設備とかシステムとかが、全然今どきではないのですが、お湯と食事は最高でした。いつでも広い方のお風呂に入れて、食事がストレスなくサッサと食べられれば、もう一度来てもいいかなと思えるほどでした。
良くも悪しくも、いにしえの和風温泉旅館って感じでした。昔は、こういう旅館が当たり前だったんだよなあ…。
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