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シノは何気にカスミの跡を継いでいる

 ウチの水槽には、ドラえもんの漫画に出てくるような土管を3本積んだような形のオブジェが入っています。このオブジェはドジョウたちの隠れ家として水槽に入れています。ドジョウって、この手の、細長い形の中に入れるオブジェが好きで、よく中に入っては、うっとりしています。

 この土管には、基本的に金魚たちは入りません。中型ぐらいまでの大きさなら入れないはずは無いのですが、まず入りません。あくまでも、土管はドジョウのためにあるのです。

 ただ、本当に小型の金魚は…土管に入ります。まあ、子どもだからね。

 雑魚時代のビジョやロナもよく土管に入っていましたが、やはりある程度の大きさになると入らなくなりました。

 それなのに、ある程度成長した大人の金魚なのに土管に入ってしまうのが、カスミでした。

 まあ、カスミは背びれがありませんからね。なので、背びれが無い分、小型なので、あの狭い土管の中を通過できたのかもしれません。どちらにせよ、金魚なのにあの土管の中を通過して遊んでいたのはカスミだけでした。

 ところが最近、気づいたのですが、シノがカスミのように土管を通過して遊んでいるのです。シノは大きさ的には、すでに中型魚、行動はまだまだ子どもっぽい部分はあっても、立派な成魚です。おまけに立派な背びれだってあります。それなのに、カスミのように土管で遊ぶのです。

 確かに、背びれを除けば、シノはカスミとほぼ同じくらいの大きさなので、背びれをたためば、シノでも土管を通れると言えば通れるのですが…同じくらいの大きさのアーヤは決して土管に近づきませんから、シノの遊びが変わっていると言えば変わっているわけです。

 奇行かもしれないけれど、土管から出てくる金魚もなかなか可愛いものです。シノはいつまで土管で遊んでくれるのかしら?

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