多少、時系列が乱れますが、今回はGW後に行った声楽のレッスンの様子を、GW連載の最中ですが、先にアップします。
2023年の発表会の日時と場所が決まりました。2023年9月23日(土・祝)に、横浜の杉田劇場(最寄り駅はJR京浜東北線の新杉田駅)で行います。決まった事はそれだけで、まだ詳しいことは決まっていません。もちろん、我々は参加するつもりです。
今年も特別な企画等(例えば門下一同でオペラを歌う…とか)は無いという話なので、とりあえず妻と歌う二重唱を決めました。今年はフランス語です。カルメンです。歌劇「カルメン」のホセとミカエラの二重唱「Parle-moi de ma mere/母の便りは」にチャレンジする事にしました。初のフランス語オペラです。
最初は先生から「フランス語の指導ができないから…」という理由で却下されそうになりましたが「歌っている本人も聞いているお客さんもフランス語は分からないから大丈夫」と私が言い張って、何とか認めてもらいました。
なので、この曲に関して、私のフランス語が全くのデタラメにしか聞こえなくても、それは先生のせいではありません。一応、プロ歌手たち(主に、フランス人歌手である、ロベルト・アラーニャを参考にしていくつもりです)の発音を耳コピして(聞き取れない部分は、楽譜に書いてあるカタカナを参考にして)歌うつもりなので、フランス語がデタラメに聞こえたら、それは単純に私の耳が悪いだけの話です。
そういうわけで、これから時間をかけて、この曲の歌詞読み&譜読みに取り掛かるつもりです。ただ、この二重唱は約10分近くかかる長い曲なので、先生と相談の上、部分的にカットをして、多少なりとも短縮版にして歌うつもりです。でないと、発表会で他の曲を歌うことが時間的にできなくなりますからね。
ソロ曲は何を歌うのかは、もう少し時間をかけてから考えたいと思います。二重唱が長いので、たぶん短いのを1曲になるので、オペラアリアにするべきか歌曲にするべきか悩んでいるわけです。昨年に引き続き、ヘンデルのアリアでも歌っちゃうおうかしら?
さて、「Parle-moi de ma mere/母の便りは」ですが、この曲がどんな曲なのか知らない人のために、音源を貼っておきます。
音源は、2019年のメトロポリタン歌劇場での歌唱のようです。歌っているのは、ホセがロベルト・アラーニャ。ミカエラは、現在のアラーニャの妻であるアレクサンドラ・クルジャクのようです。バーターでねじ込んだのかしら?
とにかく、初のフランス語なので、頑張ってみたいと思います。
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コメント
ある大学教授のエッセイに曰く、
ある大物ギリシャ人女優が、
ギリシャ以外の、どこかの国のパーティーで、
(英語圏でもなかったらしい)
スピーチを頼まれて、
英語ではなく、その国の言葉でもなく、
ギリシャ語でスピーチをした、と。
身振り手振りを交えて、
猛烈に熱心にギリシャ語でスピーチをしたんだけど、
聞いている人たちは、ギリシャ語なんてわからないんだけど、
その女優の、圧倒的なスピーチ力(?)、
そしてまた、圧倒的な身振り手振りで、
すっごく感動的なスピーチで、
聞いている人たちは、
意味は分からないけど、感動しちゃって、
中には涙を流しちゃう人もいて、
拍手喝采。
スピーチの後、誰かが、裏でこっそりと、
「何のスピーチしたんですか?」と問うたら、
女優曰く「何もスピーチしていないわ。」
「ギリシャ語のアルファベットを、ただ、繰り返しただけ。」
だったとか。
( ̄▽ ̄;) ( ̄~ ̄;) ( ̄□ ̄;)!!
できすぎた話だと思うし、
これを書いた大学教授も、その場にいたわけではなく、
伝聞でこれを書いたらしいけど。
さて、このお話の教訓は?
ヾ(・◇・)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ(・∀・)ノ
(-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
おしまい
オペラ座の怪人の怪人さん
よく出来た話だと思うし、ありうる逸話だと思いました。ノン・バーバル・コミュニケーションってヤツに長けているのでしょう、女優だけに。
実際に「目は口よりも物を言う」と言います。実際のコミュケーションの場において、相手に及ぼす影響力は、言葉はもちろん、非言語による表現も加味されなければなりません。
例えば、相手を威嚇する目的で「許さないぞ」と言ったとしても、誰がどんなふうに言うかで、相手への威嚇度合いは大きく変わります。言ったのが、5歳の少年で甲高い声で舌っ足らずにボソっと言った場合と、大柄で強面のオッサンが低い声で顔を近づけて怒りを込めて言った場合では、天と地ほどの違いがあるわけです。
いや、もはや言葉はいらないのかもしれません。強面のオッサンが「許さないぞ」ではなく「オイっ!」と言うだけで、威嚇という当初目的は十分に果たされるでしょう。それほどに、言葉以上に、態度や語調、その人の衣装や雰囲気というのは、相手に伝わるわけです。これがノン・バーバル・コミュニケーションってヤツでしょう。
なので、私の場合、たとえフランス語が稚拙でも、その他の部分でフランス語っぽくしていれば、私のフランス語はフランス語として説得力を持ちうる…とも考えられるわけです。タモリの往年の芸である、でたらめ外国語が、いかにも流暢に聞こえてしまうのと同じように…です。