昨日の記事には書き忘れたけれど、今回の“丸の内エリアコンサート”の連載記事は、記事のカテゴリーとしては『ラ・フォル・ジュルネ』に入れました。まあ、確かに、ラ・フォル・ジュルネでは無いのたけれど、今までもエリアコンサートの記事って、ラ・フォル・ジュルネのカテゴリーで書いてきたので、今回もまあ…その流れです。よろしく!
さて閑話休題です。木管五重奏団の演奏自体には感銘した私です。さっそく、次の会場に行きましょう。次の会場は…TOKIAです。
こちらの会場には、例年のような観客席がありました。我々は、演奏開始の30分前に到着し、すでに並んでいるお客さんたちの列の後ろで開演を待ちました。やがて座席への案内が始まり、我々はギリギリだったけれど、なんとか座る事ができました。感謝です。
ピアノ協奏曲(室内楽版)
尾城杏奈(ピアノ)
ミモザ弦楽四重奏団
1)ピアノ協奏曲第1番(ショパン)
こちらの会場にもP.A.装置は入っていましたが、うまく活用されていました。このTOKIAの会場は、アトリウム以上に音響の良い場所です。本来、ピアノだけならP.A.は全く要らないのですが、弦楽四重奏団の音量って極めて小さくてバランスが悪いんですね。なので、マイクを使って弦楽四重奏団の音量をアップしてバランスを取っているのですが、それがいい感じでミックスされていて、とても聞きやすかったです。おまけにここの会場は周囲とは隔絶されていますので、とても静かで良い環境で、音楽に集中して聞くことができます。
おそらく1団体のステージでの持ち時間は30分だと思われますが、この曲は40分ありました。そのせいでしょうか、一切のトークは無しで、いきなり演奏が始まり、その後も楽章間の休憩も取らずに続けざまに演奏をしてくれましたが…それがいいんですよ。
この演奏を無料で聞いて良かったのでしょうか? すごぶる熱演でした。大満足です。エリアコンサートを企画してくれた方々に感謝です。それにしても、40分間休みなく最後まで演奏していた方々、タフだなあ…。
この演奏が終わって、次の演奏まで時間があったので、隣のKITTEのスタバに入って、バナナナバナナのフラペチーノを飲みました。なんか、気に入っているですよ、このドリンク。店内は混んでいたので、KITTEとTOKIAの間の広場のベンチでのんびりと日向ぼっこをしながらいただきました。なんか、のんびりしちゃいました。
次の演奏会場は、さっき行った新丸ビルの3階アトリウムです。どうせ座席も無いし、演奏者の顔も見えないわけだし…ってんで、さっきと同じソファに座って演奏だけ聞くつもりで行きました。
弦楽四重奏
ミモザ弦楽四重奏団
先程TOKIAでピアノ協奏曲の伴奏をしていた弦楽四重奏団の方々のコンサートです(やっぱりタフだね)。
1)愛の喜び(クライスラー)
音がちょっとハウり気味? こちらの会場でも楽器の音をP.A.で拡声しているのですが、こちらは機材が良くないのか、エンジニアの方が不慣れなのか、TOKIAほど聞きやすくは無いです。演奏が良いだけに、ちょっぴり残念です。でも、弦楽四重奏の小さな音量では、こんなうるさい会場での生音演奏は無理だから仕方ないかな。
この後、長々とトークをしながら、色々な曲のサワリを演奏していました。例によってトークは全く聞こえません。さっきの木管五重奏の時は、声は聞こえたのだけれど、何を言っているのかが分からなかったのですが、今回は声そのものがよく聞こえません。話している人が女性のせいもあって、構内放送の女性の声と混ざって…というか、構内放送に負けて、声がかき消されているんです。まあ、私はトーク部分は最初から諦めていましたのでいいのですが、一生懸命やっているのに、お客さんに伝わらないのって、むなしいだろうなあ…。
2)弦楽四重奏曲第1番「狩り」第1楽章(ハイドン)
3)弦楽四重奏曲第2番「挨拶」第4楽章(ベートーヴェン)
ガチめの四重奏曲を2曲立て続けに演奏してくれました。演奏は良いのだけれど、ヴァイオリン特有のキラキラした音色とかはP.A.通すと無くなってしまうんだよね。ほんと、残念。TOKIAでは、P.A.を通しても、楽器の音色の美しさが伝わってきただけに、こちらの会場では本当に残念でした。ただ「愛の喜び」の時は濁っていた楽器の音がこちらの曲では改善されていましたので、P.A.のエンジニアさんも頑張っているんだなあと思いました。
結論。アナトリウムでは、弦楽合奏のようなデリケートな音楽の鑑賞は無理です。戸外でも演奏できる吹奏楽器とかバンドとかならOKだろうけれど、アナトリウムの音響がなまじ良いだけに、周囲の雑音もだいぶ拾っちゃうんだよね。まあ、周囲が本当に騒がしいって事もあって、それも災いしています。次からは、忘れなかったら、アナトリウムでの鑑賞はスルーしようっと。
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