2022年度のY門下の発表会に参加してきました。声楽発表会です。
今年は、昨年度の轍を踏まないように、まずは睡眠時間を確保しました。仕事の忙しい時期でしたが、前日はもちろん前々日から、極度の早寝を心がけ、睡眠時間をバッチリと確保しました。いやあ実際、疲れていたので、まぶたさえ閉じてしまえば寝られるほど疲労と睡眠不足が溜まっていたので、時間さえ作ってしまえば、睡眠時間の確保は比較的容易でした。
声の消耗に関しては…最近はむしろ歌わなさすぎなので、こちらは気を使う必要すらありませんでした。むしろ、ここ数日は、声帯の状態管理? 声の割れに気を使う方を優先していました。ですが、発表会直前のレッスンでは、声の割れはなかったので、まあ大丈夫だろうと思っていました。
で、当日を迎えたわけです。
ちょっと大きめのスーツケース(荷物は少ないのですが、タキシードにシワを付けないようにかばんに入れるとなると、大きなスーツケースになってしまうのです)と手荷物用のバッグを持って、朝8時頃、家を出発し、会場がある東神奈川駅に9時過ぎに到着しました。
会場に着いて、先生方に挨拶をして、楽屋に入って、まずは入念に体操をしてカラダをほぐしました。カラダが固まっていては出る声も出ませんからね。
体操が終わったら、練習室に移動して、声出しです。ゆっくりとハミングから始めて、簡単な発声練習をして、本日歌う曲を軽く1回ずつ歌います。他の人が来ないのをいいことに、9時半から40分程度、休み休みゆっくりと声を温めていきました。
で、発声練習をしている時に気がついたのですが、今日はちょっと声が割れるんです。まだ、午前中なので調子が出ていないだけなのかもしれませんが、ちょっと油断して大きめの声を出したり、高めの声を出すと、声が割れてしまいます。いやあ、なるべく声を使わないように我慢をして歌わないといけませんね。
発声練習を終えたところで、会場ホールに移動です。ゲネプロです。今回、我々のゲネプロ順番は2番目なので、最初の人のゲネプロから見せていただいて、歌の勉強をします。やはり他の方の生歌は大いに勉強になるんです。
前の方の歌を聞きながら、このホールの本日の状態を確認します。声はかなり響くようです。なので、歌うのに声量は必要ないみたいです。立ち位置は…かなり舞台の前の方が良いみたいです。声を飛ばす方向は、前に向けては当然ですが、やや上向きが良いみたいです。
さて、我々の番になりました。声の疲労を考えながら、妻と交互に歌って、声や会場の感じを確認していきます。声を出しすぎないように気をつけながら歌っていきます。少しでも気を抜いてしまうと、声が割れてしまうのは、発声練習の時と同様です。気をつけていたにも関わらず、声の調子は良くないみたいです。Y先生からは、発声に気をつけてい歌ってほしいとアドヴァイスをいただきました。
ゲネプロは…まあ、声が時折、割れてしまうというのを除けば、大きな失敗なく終えました。本番もこのレベルの演奏ができればいいのだけれどなあ…と思いました。
ゲネプロの時は抑えて、大きな声も高い声も出さない…という人がいます。本来なら、私もそうあるべきなのでしょうが、どうもそこまでセーブできない性格なのが、ちょいと残念です。
自分たちのゲネプロが終わったら客席に戻って、他の人のゲネプロを見て勉強です…が、無いようであれこれ事件が起きるのが発表会なわけで、なかなか落ち着いてゲネプロを見るわけにもいきません。本番の日は、何事も予定通りにはいかないのです。
昼食時間は消化する時間も考慮に入れて確保しなければいけませんので、ゲネプロ途中で退席しました。今回も、あまり生歌が聞けずに残念です。
昼食に出かける時に、先生から昼食の食べ過ぎに気をつけるように言われたので、お昼は天丼の大盛りにしました(笑)。季節の天ぷら(カツオのたたきの天ぷらとか、南高梅の天ぷらとか、あさりと生姜のかき揚げとか)がたくさん載っていて満足でした。最近は肉系の天ぷらがお気に入りなので、追加で鶏天もトッピングしてもらいました。
若い時の食事は常に炭水化物祭りでしたが、年を取ると炭水化物ばかり食べているわけにも行きません。天ぷら、美味しいよね。お肉、美味しいよね。
昼食後に戻ると、ゲネプロも終了していたので、楽屋に戻り、先輩方と世間話をしながら衣装に着替えて、本番の開始を待ちました。
では、今回の記事には、この日最初に歌った、カッチーニ作曲の「Amarilli/アマリッリ」の本番音源を貼っておきます。いわゆるイタリア古典歌曲で、割りと声楽を習い始めた初心者の方が取り組む曲として有名ですか、いやあ今回の私は、この曲には苦労しました。ある意味、今回、一番手こずったのはこの曲です。そもそも、舞台で声を温めるために選んだ曲のはずだったのに、まさかこんなに苦労するはめになるとは…。
所詮は素人親父の趣味の歌唱です。下手くそな歌なんて聞きたくもないという人は絶対にプレイボタンをクリックしちゃダメよ(一応、警告はしておきました)。
まずは頑張った私なのです。
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コメント
まずはお疲れさまでした。後半も早くお聞きしたいです。
Amallili、カデンツァまでつけられるなんてすごーい!ピアノともちゃんと合ってるし。何よりイタリア語がしっかり聞こえるのがいいです。意味は分からなくても、ちゃんと言葉と音が対応していると聞きやすいですね。
この曲、(私の持っている楽譜は中声用)全体的に低めの音が多いせいか、重く聞こえますが、アリアのほうはもっと本来の声に合った軽やかなフレーズが主流と思うので、一層楽しみです。
私のほうは日曜が発表ですが、不安材料がいっぱいです。ドイツ語は発音もですが、wieとdie、ihmとihnを取り違えてしまうところ数か所。
一曲目「Auf dem Wasser zu singen」はピアノが美し過ぎて、聴いているうちに入るところを忘れそうだし、最初がesという低いところで始まるので、声が潜ってしまって、オクターヴ上がるところで飛び上がれないかも。
二曲目「Baches Wiegenlied」はテンポを緩めにとってもらわないとピアノに体がついていかない。5番までありますが、hーgis2の箇所があるので、5回飛び上がれるか...。
2曲とも有節歌曲ですが、メロディ覚えるのは楽でも歌詞を途中で度忘れするとか、1番で入れても2番以降で入る位置が分からなくなるとか、長い曲より簡単というわけには参りませんね。
如月青さん
カデンツァと言っても、楽譜に書かれているカデンツァなので、誰でも練習すれば歌えます。もっとも、私の場合、先生の提案でちょっとだけ楽譜とは違ってます。実は当日、アドリブまで付け加えてやろうと企んでいましたが、ギリギリのギリ、それこそ舞台で歌っている時にアドリブを止めました。いつ思うと、何を弱気になっていたのだと反省しています(笑)。
この曲は全体的に音が低いのです。私が歌っているのは高声用ですが、それでも一番の高音がFですからね。でも、このFが出しづらいFなので、もっと高くなって最高音がGあたりになると…たぶん、歌えない人が続出してしまうと思います。
有節歌曲は…私はなるべく避けてます。だって難しいんだもの。でも逃げてばかりはいられないので、有節歌曲は歌う度に苦労しています。
でもまあ、うちの場合は先生方がお優しいので、申し出れば、本番でも楽譜持ち込みはOKなので、私は老人力が今より増してきたら、堂々と楽譜を持ち込んで、アリアでも歌曲でも歌ってやろうかと思ってます。
発表会、頑張ってください。私は次の日曜日は…リアルな知り合いの発表会に行って応援してくるつもりです。