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結論。骨格が違うんだから出来ない!

 日本人の骨格は、どこもかしこも平べったいのです。左右の幅と比べて、前後の幅が極端に狭いのです。これは、胸も腹も、そして頭についても言えます。おまけに背も低いし…とにかく、平べったくて、薄くって、ちっちゃいんです。容積的にとても少ないカラダなんです。

 一方、クラシック音楽の地であるヨーロッパ系の人たちの骨格は、どこもかしこも太いです。一本一本の骨も太くて頑丈なだけでなく、骨格自体も厚みがあって、正方形というか円形というか、前後左右どの方向にもカラダの厚みがあるし、背も高い。容積的にはかなり大きいカラダなんです。

 違うよなあ…違うよねえ…。日本人を基準にして考えると、彼らは基本的に巨人ですよ。そばにいると、同じ人類とは思えません。何かが根本から違うと感じてしまいます。

 で、そんな巨人たちが嗜む音楽がクラシック音楽なんですよ。

 「ヨーロッパ系の人と言っても、色々いるよ。確かにゲルマン系の人たちは大きいけれど、声楽の国イタリアの人々はラテン系だから、日本人と比べて、そんなに極端に大きなわけじゃないよ」

 イタリア人は、身分差でカラダの大きさが違う(これホントね)ので、確かに小さな人も多いけれど、歌手になろうなんて考える人たちは、きちんと教育を受けなければなれませんから、そんなに小さい人たちではありませんし…仮に身長が日本人と変わらなかったとしても、人種的な特徴が違うわけで、彼らは身長の高低に関わらず、カラダは分厚いのです。日本人とは比べ物にならないほどに、良いガタイをしています。日本人のような、ペラペラでヒョロヒョロなカラダをしている人はいないのです。

 つまり、おしなべて、ヨーロッパ人は、日本人よりもカラダが分厚く、容積的に大きいのです。そんな彼らが、吹奏楽器を演奏すれば、日本人よりもパワフルになるに決まっているのです。歌えば、深くて良く響く声が出るに決まっているのです。

 これはハードウェアの違いだから、どうにもなりません。はあ…。

 なので、我々が彼らのように出来ないのは当然であり、そこは諦めなければいけません。結論。骨格が違うんだから出来なくても仕方ないのです。

 残された道は、この平べったいカラダを最大限に駆使して、少しでも容積的に大きく使えるようにしていくか…って事なんだろうと思います。全く同じには出来ないにせよ、少しでも近づけるように努力しつづける事、それがクラシック音楽を学ぶ者に求められている事なんだと思います。

 であるならば、まずはクラシック音楽を志すモノとしては、器楽を目指すというのが賢いやり方です。器楽であるなら、楽器を使って音楽をするわけで、楽器そのものは彼らの使うものと同じものが入手できます。つまり、同じ土俵で相撲が取れるわけです。後の不足分は、努力と根性と科学的トレーニングでどーにかすればいいのです。

 問題は声楽だよね。これはもう、ほんと、どーにもしよーがありません。正直な話、為す術なし、です。でも、そこで諦めて、歩みを止めたら、そこで終わりです。

 イタリア人のようには決して歌えない我々ですが、それでも彼らに少しでも近づけるように、彼らのマネが上手にできるように、前を向いて前進し続けていかなければならないのです。所詮、クラシック音楽は彼らの民族音楽なのです。我々には色々とハードルが高くて、うまく出来なくても、それはそれで仕方ないのです。

 あるいは、我々は彼らとは違うという弱点をむしろ長所にして、ヨーロッパ人とは違った切り口で、我々なりのクラシック音楽を演奏していくというやり方もあります。

 私個人的には後者で貫いていきたいですが…アマチュアはともかく、プロの方々はそんなに簡単には行かないのだろうなあと、あれこれお察し申し上げちゃいます。

 ま、とりあえず、できないものはできないのです。でも、そこで諦めるのではなく、できる事を最大限にやっていきましょう。

 はい、ポジティブ思考で行きましょう。

 

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コメント

  1. 通りすがり より:

    こんにちは。
    上記声楽における体格差について同意しますが
    ネット上にこんなイタリアの”キャシャ”なオペラ歌手がいます。

    https://www.youtube.com/watch?v=ywirgWci82o

    この方知っておられるかもしれませんが
    アンジェロ・ロフォレーゼという方のようです。
    すごいと思うのはその体つきと年齢から
    繰り出される発声です。

    日本に92歳で招かれているようです。

    https://www.youtube.com/watch?v=qqiXm9nUaWE

    これを聴くと日本人でもいけるんじゃないかな
    とふと感じました。(^^;)
    どうでしょうか?

  2. すとん より:

    通りすがりさん

     この歌手さん、確かに小柄だけど、カラダはめっちゃ分厚いじゃない。こんな分厚いカラダの日本人は、さすがになかなかいません。特に頭蓋骨が前後に長い長い、こりゃあ、実にうらやましいです。やっぱ、イタリア人だよなあ…って思いました。

     こいつに勝つには、やはり純血日本人じゃ厳しいですが、今の時代、スポーツ界でも外国人とのハーフの子たちが活躍しているじゃないですか。きっと、声楽の世界も、そんな外国人とのハーフの子たちが活躍するようになるんじゃないかしら…なんて、夢見ている私でございます。

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