クラコンの本番日となりました…が、この日は普通に出勤だった私です。とにかく、いつもどおりに起床して、いつもどおりに支度して、いつもどおりに出勤した私です。で、いつも以上に激しく働き(この日は、特に忙しかったんですよ)、お昼過ぎに早退して、帰宅しました。
帰宅して、遅めの昼食を食べて、妻と会場に向かいました。いやあ、時間的には、あまり余裕はないのですよ。
楽屋口から会場入りし、楽屋に荷物を置いたら、バリトン氏がすでに楽屋入りしていました。そりゃあそうだよね、私の楽屋入りが遅いんだよ。ちなみに、この日の男声歌手は、私とバリトン氏だけです。後はみんなソプラノさんなので、男性用楽屋はスカスカなのです。
楽屋と言うと…、器楽の男性って、あまり楽屋を使わないんだよね。男性ピアニストさんも出演されるけれど、彼は楽屋を利用しないし、私の後に出演するギター・アンサンブルの人たちも、荷物置き場程度にしか楽屋を使用しません。彼らは皆、舞台衣装を着て、楽屋入りして、そのまま舞台袖で待機しちゃうんだよ。
ちなみに、女性用楽屋は二部屋、男性用は一部屋なんだけれど、女性用の二部屋を合わせたよりも男性用の楽屋の方が広いのです。そんな広い楽屋がスカスカと言うのも、なんかモッタイナイ話です。
それはさておき、バリトン氏とは、二言三言会話をしただけで、私は早速、リニューアルして新しくなった会場周辺の探検を始めました。状況把握をきちんとしないと落ち着かないタイプの人なんです(お前は犬か!)。
リニューアルしたとは言え、基本的な動線は以前と同じです。それでもやはり、細かいところが違っています。階段だったところがスロープになっていたり、楽屋を一つつぶしてエレベーターが新設されていたり、その代わり、倉庫だったところが楽屋になっていたり、おトイレの場所が変わっていたり…。
ホールの扉が、どれも軽くなっていたのは、うれしかったです。今までのドアは、遮音は良かったけれど、とにかく重かったからね。今度のドアは軽くて、遮音も十分ですから、時代の変化を感じます。
で、軽く周辺を散歩して、ホール(客席)に入りました。前日のリハーサルの時も感じたけれど、豊かで良い響きのホールになりました。クラシックの演奏をする/聞くのに、本当に良いホールに生まれ変わりました。
そこで、ピアノの演奏を2人ばかり聞いて、楽屋に戻って、着替えました。で、着替えたら、すぐにまたホールに入りました。と言うのも、私達がお願いしているピアニストさんが、今年は伴奏だけでなく、ピアノ独奏でも出演されるので、それを聞きに行きました。
演奏していた曲は、プーランク作曲の「ノヴェレッテ」でした。私、全然、知らない曲です。どうもあっちこっちミスをしたそうで、本人、相当に落ち込んでいました。体調がかなり悪かったようですが、それでもこの人、めったにミスをしない人なので、本番でミスった事が、かなりひどくショックだったようです。ううむ、ミスをするのが前提で歌っている私とは、住んでいる世界がだいぶ違うんだなあ…。
体調が悪いくらいでミスをする自分が信じられないんだそうです。
それはさておき、ピアニストさんの本番が終わって、すぐに当日のリハーサル会場(つまり声出し会場)に行きました。
実は当日のリハーサル会場の時間割当に関して、主催者側のミスがあって、妻の本番の時間に、私が当日リハーサルをするというタイムスケジュールになっていました。事前に、スケジュール表はいただいていた(ただし、妻はチェックしていますが、私は見てません)ので、その段階で気づけばいいのに、当日まで気づかず、その日の午前に気づいたピアニストさんが、直接主催者さんと掛け合って、リハーサルの時間をずらしてもらったため、結構、本番とリハーサルに隙間のないスケジュールになりました。
まあ、そんな事は、どうでもいいや。
とにかく、当日のリハーサル会場に行きました。この部屋は、リニューアルに伴って、新しく作られたミニホールで、最大百人程度が入るホールなのです。天井がめっちゃ高くて、すごく良く響きます。いやあ、響きすぎます。ほぼ、風呂屋状態です。
だから、歌うのはとても楽で、本番前にここで声出しをしても、全然声は減らないわけで、それはとても良いことなんだけれど、本番のホールとは、あまりにコンディションが違いすぎて、当日リハーサルにはなりづらい場所です。
でも、このホール、小規模な合唱の演奏なんて聞いたら、至福だろうなあ…って思いました。
で、ここでの直前のリハーサル時間は二人合わせて20分でしたが、声が減るのをおそれて、それぞれ歌曲を一回ずつ、二重唱を一回歌っただけで、時間が半分以上余ってしまいました。なので、残りの時間は、ひたすらピアニストさんがピアノを弾きまくるという時間に使いました。声は減るけれど、ピアノは減らないからね。
で、直前リハーサルが終わったので、いよいよ本番に向かいました。
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