以前から不思議に思っていた事のひとつに、ヤヨイのお尻好きがあります。ヒマさえあれば、他の子のお尻を追いかけ回しています。
金魚のオスの習性の一つに、メスのお尻(ってか総合排泄腔)を刺激して排卵を促す…と言うのがあるので、そういった生殖関係の行動かな?って、思っていました。と言うのも、以前いたアカネ君こと“レッドデビル”の行動に似ていたからです。だけど、アカネはオスだし、実際、お尻を追いかけた後に、大量の稚魚が発生したわけで、あれは間違いなく生殖行動だけれど、ヤヨイはどうみてもメスだし、実際に稚魚は一匹も発生していないし、それなのに、オスのような行動を取るヤヨイは変な子だな…と思ってました。
でも、最近のヤヨイの様子を見ていると、彼女のお尻好きは、どうもそういった疑似生殖行動とは違っているのかもなあ…と思うようになりました。と言うのも最近はお尻を追いかけるだけでなく、他の子をガラス面に追い込んで、幅寄せをして、体当たりをぶちかますという大胆な行動すら取り始めてきたからです。
そこで思いついたのが、縄張りの主張。ヤヨイは縄張りを主張して、自分の縄張りから他の子を追い出そうとしている…のかもしれません。
そう考えると、あれこれ合点が行く事があります。
まず、ヤヨイのターゲットになっているのは、昔からミドリでした。またカラダが大きくなってきた途端に、シズカもヤヨイのターゲットになっています。と言うわけで、現在、ヤヨイのターゲットになっているのは、ミドリとシズカの2匹だけ。カラダの小さな、アセビやベルちゃんは、ヤヨイの攻撃対象になっていません。これはおそらく、ヤヨイ的に、自分と同格だと思える金魚たちだけを攻撃対象にしているのであって、アセビやベルちゃんのような、まだ体格的に劣る子たちは排除対象になっていない…だけなのかもしれません。
また、水を替えたり、水草を新しく入れたりなど、水槽の環境が変わると、ヤヨイのお尻追いかけ行動が、しばらく止みます。おそらく、水槽の環境が変わることで、場所も変わったと錯覚して、ヤヨイ的には自分の縄張りが一度リセットされるのかもしれません。まあ、ヤヨイって、金魚の中でも、アタマの悪い方の部類に入る子ですから…ね。
で、水換えをちょっとサボって水槽の環境を変えないでいると、やがてヤヨイのお尻追いかけ行動が始まります。
もしもヤヨイのお尻追いかけ行動が縄張りの主張ならば、それをさせないに越したことはありません。だからと言って、頻繁に水槽の水換えをするのも良くないし、水草の入れ替えだって頻繁には出来ません。すぐに出来る事は、ヤヨイを水槽から取り出す事…かな。具体的には隔離して(別に病気じゃないけれど)病院水槽に移動させる事です。でもこれは一時しのぎなわけで、またメインの水槽に戻せば同じ事をするだろうし、かと言って、ヤヨイの乱暴な所業をいつまでも見過ごす事も、他の子たちの安心安全を考えると出来ないよね。
それにしても、縄張りの主張もオスの行動であって、オスが他のオスに対して行う行動なわけで、ヤヨイはメスだし、他の子たちもメスなので、縄張り行動というのも、珍しいは珍しいのです。だから、私の観察もハズレかもしれないけれど、そうでなく、ヤヨイが単純に変わった子なのかもしれません。
それに縄張りの主張行為ならば、24時間途切れることなく続くのですが、ヤヨイのお尻追いかけ行動は、結構途切れるのです…ってか、ある一時期に集中して行われますが、それが過ぎるとパッタリ止みます。見ているとヤヨイの体調と関係があるのかも。
ヤヨイが元気な時に、その元気を持て余して、お尻を追いかけているようなのです。ヤヨイの体調が悪くて、水槽の中で、ちょっと斜めになっている時などは、絶対に他のこのお尻なんて追いかけませんから。
それにしても、たまにしかないとは言え、ヤヨイのお尻追いかけ行動には目に余る事もあるわけで…さあ、どうするべきか。少し考えないといけませんね。
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