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ポケモンGOにおける“横取り”から学んだ事

 ええと、また、ポケモンGOの話題です。ポケモンGOの話題が皆さんには受け入れられていないという事実は、アクセス数から知っていますが、それでもなにしろ、私、ただいまポケモンGOに夢中なものですので、ご勘弁ください。「ポケモンの話なんて読みたくもないや」という方は、明日は通常運転に戻りますので、また明日いらしてください。

 さて、本日はポケモンGOにおける、ジムの横取りから学んだ事について話をしたいと思います。

 ジムの横取り…他チームのジムに対してバトルを仕掛け、そのジムの名声を0にして、ジムに自分のポケモンを置こうとした時に、他の人が自分よりも先に、そのジムにポケモンを置いてしまい、せっかく自分が潰したジムなのに、自分のポケモンがジムに置けない…という状態の事を言います。

 これはどういう事かと言うと、ポケモンGOというゲームは、自室でスタンドアロンの環境で行っているゲームではなく、屋外で多くの人々とネットワークでつながった環境の中で行うゲームなので、色々な事が他の人たちとのタイミング次第で変わってしまう事が大いに有り得るだからです。

 具体的に書きます。

 ジムでバトルをし、そのジムの名声をゼロにすれば、ジムに自分のポケモンが置けるわけです。

 そのジムの名声がゼロになるのは、ジムレベル1~2の時のバトルで、最後のポケモンを倒した、その瞬間です。しかし、ポケモンを倒したから言って、すぐに自分のポケモンをジムに置けるわけではありません。

 ジムの名声がゼロになってバトルが終了すると、スマホの画面はアニメーション画面に変わって、そこでは、ジムの名声が減っていく様子がアニメーションで表現されます。そのアニメーション画面の下部にある☓ボタンをタッチして、通常のマップ画面に戻り、そこから改めてジムをタッチして、ジムの画面に表示される、自分のポケモンをジムに入れるボタンをタッチしないと、ポケモンをジムに配置できません。

 つまり、ジムにいるポケモンたちをやっつけて、名声をゼロにしても、自分のポケモンをジムに配置するまでには、アニメーションを見たり、画面をタッチする作業やらがあって、実際にポケモンを配置するまでに、そこそこの時間がかかってしまうのです。

 しかし、そんなふうに頑張ってジムを潰した時に、そばにいる人たちのスマホではどんな事が起こっているのかと言うと、そのジムの名声がゼロになった瞬間に、周囲の人達にそのジムが無所属になった事が知らされます。早いですよ、ほんと、あっという間に伝わります。そこで、無所属になったジムに入ると、ジムを潰した本人がまだアニメーション画面を見ていて、どうにも出来ないにも関わらず、たまたま、そのジムに入った人なら誰でも、自分のポケモンを置ける状態になっているのです。で、自分のポケモンを置けるので、つい置いてしまうと…それが結果として“横取り”になるわけです。

 つまり、これはゲームの仕様の問題なのだけれど、ジムを潰した場合、ジムのポケモンたちをやっつけた本人よりも、周囲にいる人々の方が、先にジムにポケモンを置けるようになっているのです。

 ちょっと「どうなのかな?」という仕様ですが、そういう仕様なので仕方ないです。おそらくゲーム制作者たちは、ジム攻略を“一騎打ちではなく、チーム戦で行う”という前提があるのかもしれません。一騎打ちが前提ならば、ジムを最後につぶした人にジムの権利を与えるべきでしょうが、チーム戦が前提ならば、チーム内の誰がジムをつぶしてもいいわけだし、チーム内の誰がジムにポケモンを配置してもいいのです。

 このゲームは引きこもりのゲーマーが対象ではなく、お散歩大好きな普通の(今までゲームに興味のなかった)人々を対象にしているゲームなので、そんな人たちが、リアルな人間関係の中でパーティーを組んで、共同でジム戦をする…というコンセプトなんだろうと思います。ならば、この仕様でも問題ないわけです。

 さて、実は私自身もジムの横取りをされたり、横取りをしてしまったりという事があります。

 最初にジムを横取りされた時は、結構、怒りがこみ上げてきました。だって、苦労してやっつけたジムなんですよ。そしてやっと名声をゼロにしたのに、他のチームの人に取られて、自分のポケモンをジムに置けなかった時のがっかり感は言葉にできない程です。で、悔しくて、横取りされたジムを再度やっつけて名声ゼロにしても…アニメーションを見ているうちに、横取りした人のポケモンが再度置かれてしまうのです。その時は、そんなやりとりを3度もしました。3度ジムを潰し、3度同じ人に横取りされました。

 さすがに3度も同じ事を繰り返されると、なんかおちょくられているような気さえして、怒りが湧き上がるのを覚えましたが「いかんいかん、たかがゲームじゃないか」と自分に言い聞かせて“たまたま出会った相手が悪かった”と思って、4度目のチャレンジをせずに、その場を立ち去りました。

 私は怒りを収めましたし、おそらく大半の人は苛立ちを感じながらも、怒りを収めていくのだと思いますが、ネットはもちろん、新聞やテレビなどで報道されるように、しばしばジムの横取りが原因で傷害事件が起こっているようです。

 いくら悔しくても殴っちゃいけないでしょう。それはやりすぎ…だけれど、怒る気持ちは、よく分かります。

 でもね、その一方で私、横取りする方の気持ちも分からないではないのです。

 だって、道を歩いていたら、目の前のジムがいきなり無所属になって、ポケモンが置ける状態になっているのですよ。「ラッキー(はぁと)」と思っても誰も文句は言えないでしょ。自制心を働かせて、すぐに横取りせずに、しばらく待っていても、誰もポケモンを置かないようであれば「だったら置いちゃおう」って感じで自分のポケモンを置いてしまうのです。でも実は、すぐにポケモンを置かないのではなく、先に書いた事情によって、すぐにポケモンを置けないだけだったりするのです。ほんと、かなりの時間をかけないと、ポケモンを配置できる画面にたどり着かないのですって。

 これなどは、悪意のない不作為の横取りと言えるでしょう。

 もちろん、横取りの中には、悪意…と言うか戦略的に横取りする人もいます。私が以前食らったのも、そんな感じで横取りしてきたのだと思います。その手口ですが…近くのジムでバトルが行われていると分かったら、そのジムのそばに行って、名声が0になるのを待って、0になった瞬間に横取りをするのです。労せずジムに自分のポケモンを置けるのですから、賢いと言ったら賢いやり方ですし、バトルをしているジムにさえ行ければ、実に簡単な事です。

 ただ、注意する事は、横取りされた方は私に限らず、苛つきますし怒りますし、人によっては暴力をふるう事だってあるし、恨まれる事だってあるだろうから、なるべくこちらの正体を知られないように横取りしないといけませんし、多くの場合、横取りされても、誰に横取りされたか分からない事が多いです。

 私自身、何度も横取りされていますが、多くの場合、誰に横取りされたか、分かりませんが、たまに分かる時もあります。

 私はジムでバトルをする時には、以前横取りされた経験から、なるべく人混みの中でジム戦をしない事に決めているのです。ジムでバトルをする時は、見晴らしいの良い場所で、私以外の人がジム戦をしていない事を確認した上でジム戦をします。

 ある時、私がジムでバトルをしていると、すっと私のそばにやってきて、何もせずにただスマホを見つめて、私がそのジムを潰した瞬間にパパっとスマホを操作してジムを横取りした人がいました。よく覚えてますが、その人は、グレーのパーカーを着た細めのお兄ちゃんでした。またそれから数日後に、同じ手口で、やっぱり私から横取りした人がいましたが、その時は、ブルーのカーディガンに黒のスカートのロングのお姉ちゃんでした。横浜でジムを横取りされた時は、上から下まで真っ黒に決めた革ジャン着た二人組の兄ちゃんたちでした。

 まあ、どちらにせよ、彼ら横取り犯が、すぐそばにいた私がジム戦をしている事を知っていたのかどうか…ですか、彼らはおそらくリアルな人間が、自分たちのすぐそばでジムを潰しているかもしれない…という感覚がなかったのかもしれません。ゲーマーさんたちに有りがちですが、スマホの中で勝手にジム戦が行われていて、まもなく目の前のジムの名声が0になりそうだと思ったので、そのジムの近くにやって、横取りをしただけなのかもしれません。

 ポケモン以外のスマホゲームって、ネットワークを使っていても、基本的には、その場には自分ひとりしかいなくて、他の人が同じ場所にいる…という事がないので、彼らゲーマーは他人に対する配慮が皆無で、人に無頓着で、平気でヒドイ事ができるのだと思います。こういう人が殴られるんだと思いますよ。

 私も、すぐそばの若者にジムを横取りされたわけで、非常に悔しかったし、ほんの一瞬だけど、ぶん殴ってやろうかと思わなかったわけでもないけれど、こちらはオトナなので、そんな事で相手に文句を言ったり危害を加えたりしません。そんな事をすると…傷害事件になるんだろうなあ…。相手は失うもののないゲーマーさんだから大胆な行動も取れるけれど、こっちは失うものばかりのオトナだからね。行動はより慎重にならざるをえません。

 まあ、こういうケースはレアケースで、多くの場合、横取りをした人が誰かは分かりません。自分の姿をさらしてジムの横取りをするなんて、危険極まりない事をする人はほとんどいなくて、多くの場合、人混みに紛れて自分の存在を消している事が多いし、あるいは物陰に隠れて横取りをする人もいるからです。

 これを汚いとかチートとかは言えないと思いますし、マナー違反だとも言えません。だって、横取りが可能なのは、ゲームの仕様である上に、別段、横取りを禁ずるようなゲーム内ルールもないわけです。横取りも含めてゲームなのですから、横取りされるのがイヤなら、せいぜい横取りされないように気をつけるだけです。

 最初のうちこそ、横取りされて悔しかった私ですが、不作為であったり、棚ぼたであったりと、色々なケースがあるけれど、私自身も横取りをしてしまう事も増え、色々と考え方が変わってきました。

 最近では、横取りをされると、溜息を一つついて、すぐに気分を立て直しています。そりゃあ、せっかく潰したジムを横取りされたのは悔しいけれど、取られたら取り返せばいいだけの話だし、取り返すためのバトルをすれば、自分のプレーヤーとしての経験値も増えるし、たいたい横取りされた直後のジムはまだ弱いので、すぐに取り返せるので、あまり気にしないようにすることにしました。それでも以前のように、何度やっても取り返せない時は…イヌにかまれたものと思って、諦める事にしました。

 そうしたら、案外、気分が楽になりました。

 世の中の幸不幸も、程度の差はありますが、こんな感じなのかなって思いました。

 確かに横取りされるのは不運です。不幸と言えるかも。でも、ゲーム内では、横取りされるばかりではなく、横取りだってできちゃうし、思わずしちゃう事だってあるわけで、それを考えると『禍福は糾える縄の如し』なのかもしれません。ならば、ジムを取っただの取られただのと、一喜一憂せずに、横取りされても冷静に取り返せばいいだけの話なのです。自分の不運を嘆き、不幸の中に身を落とすよりも、たとえ世界は変わらなくても、すぐに気持ちを切り替えて、仕切り直して、その時の最善の手を打てばいいのです。

 それって、何もポケモンGOに限らず、あらゆる人生の局面においても同様であるわけです。たかがスマホゲームで、人生を教えられた私です。

 熱くなりすぎて傷害事件を起こすなんて、そんな事で人生を棒に振るなんて、ほんと、愚の骨頂だよ。

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