アズニャンが星になってしまい、メイン水槽の中は、中型魚であるオタキサンと幼魚のハンナだけになってしまい、本当に水槽がガラガラになってしまいました。これでホノカが元気になって戻ってくれば、また話は別なんですが、まだまだホノカはメイン水槽に戻れそうもありません。
そこで、アズニャンの代わりになる子を水槽に迎え入れる事にしました。名前はヤヨイ(弥生)です。もちろん、春三月に我が家にやってきた子だから、ヤヨイです。
価格は640円(安い!)。購入先は…隣町のショッピングモールに入っている総合ペットショップです。マドジョウのシロとクロを購入したお店です。金魚専門店ではないから、この値段なんだろうと思います。
お店では、キャリコ琉金として売られていました。でも、たぶん、この子はキャリコ琉金ではないと思います。と言うのも、よくよく観察してみると、キャリコ琉金とは色々と違うんです。では何かと尋ねられると、これまた返答が難しいなあって思います。
例えば、ウロコ。この子のウロコは透明ウロコなんです。キャリコ琉金のウロコは一般的には透明ではありません。琉金の場合、透明ウロコを持っていると“桜琉金”という種類になります(以前、飼っていた事があります。初代のサクラがそうでした)が、その場合、ベースになるのは、サラサ琉金(2色琉金)であって、キャリコ琉金(3色琉金)ではありません。キャリコ琉金で透明ウロコを持っていた場合、かなりの希少種になりますので、高級金魚扱いになりますが、高級金魚が640円で入手できるはずありません。
と言うわけで、この子の顔つきを見てみると、かなり丸い顔をしている事に気づきます。キャリコ琉金の顔つきは三角形で、両目の間はかなり狭いのですが、この子は丸顔の上、両目がかなり離れています。これは琉金と言うよりも、オランダ系金魚の特徴となります。
丸顔の三色金魚で透明ウロコを持っているとなると…アズニャンがそうであったように、普通は、東錦という種類になります。じゃあ、今度来たヤヨイは東錦なのかと言うと…やっぱり少し違うんですよ。まず頭部に肉瘤がありません。東錦なら大小問わず肉瘤があるものですが、ヤヨイの頭部には肉瘤がありません。さらに体型が東錦っぽくないのです。東錦にしては、背中が広いんですね。背中が広いのは琉金の特徴なんですが、じゃあ琉金の体型をしているのかと言うと、腹部のあたりはオランダ系の体型なんです。
どういう事かと言うと、頭部と腹部とウロコは東錦と一致するんだけれど、背中と肉瘤の有無から考えると琉金なんです。つまり、かっこ良く言うと、ハイブリッド。ザックリ言うと、雑種。金魚業界的に言うと、ハネモンになります。ハネモンと言うのは、C級金魚の事で、売り物にはならない金魚の事を言います。通常は、金魚すくいに回されるか、肉食魚のエサにされるタイプの金魚の事を言います。
金魚は通常、美しくて傷がなくて品評会などへの出品が可能な個体はA級金魚として、金魚専門店や観賞魚専門店に卸され、個体の容姿に何らかの問題があって品評会などには出せない子は、B級金魚として、ホームセンターや総合ペットショップなど、金魚の専門家のいない店に回されるわけです。で、売り物にならないのがハネモン、つまりC級金魚ってわけです。
おそらくヤヨイは、キャリコ琉金なのか東錦なのか、その特徴がはっきりしない(おそらく)雑種金魚だったので、本来ならC級金魚で廃棄処分にしてもよかったのだろうけれど、その姿が美しかったので、B級金魚に昇格して、問屋から総合ペットショップに卸されたのではないかと思います。たとえ雑種で品評会に出せない子でも、総合ペットショップに金魚を買い求めにくる客は、品評会に自分の金魚を出すタイプの客ではないので、問題ないんです。
まあ、東錦とキャリコ琉金の中間ならば、値段の高い東錦として販売しちゃってもよかったのかもしれませんが、東錦最大の特徴である肉瘤がない以上、ヤヨイは、東錦として販売できず、価格の安いキャリコ琉金扱いで売られていたのだと思います。
まあ、私的には、キャリコ琉金であれ、東錦であれ、金魚なんて、可愛ければ、それでいいので、別に損したとか得したとかは思いません。それに雑種金魚、無問題ですよ。雑種なら、一匹で二度美味しいじゃない?
まあ、それはさておき、肝心のヤヨイなんですが、大きさは、ハンナとほぼ同じぐらいです。ですから、まだまだ幼魚です。ハンナ的には同級生がやってきたって感じでしょうし、オタキサン的には、ウルサイ奴がもう一匹増えた…って感じでしょうね。
元気いっぱいで、ハンナと一緒に広い水槽をビュンビュン泳ぎまくっています。
と言うわけで、ヤヨイちゃんです、よろしくお願いします。
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