お盆休み特別連載、最終日となりました。長かった~かな? 100の質問は、作るのも大変だし、答えるのも大変でした。来年からは、もう少し、楽な特別連載を考えないと…とちょっぴり思った私でした。
そうそう、質問だけのページがこちらにありますので、この「100質問」を自分でもやってみたいと思った方は、ご自由にどうぞ。
それでは本日の分、行きますよ。
[音楽学校(音楽大学含む)編]プロの音楽家養成所…なんでしょうか?
77)音楽学校を卒業しているにも関わらず、アマチュアの人に混じって、アマチュアとして音楽活動している人も見ると、どんな気持ちになりますか?
「ちょいと、こっちのシマを荒らさんといてくれる?」と正直、思います。だって実力差があるのは歴然としているじゃないですか? それなのに、我々アマチュアの庭にやってきて、我々の座席を奪っていくのは、正直、勘弁してほしいと思いますよ。
専門教育を受けたにも関わらず専門職に付かなかった人は、セミプロだと思います。セミプロとアマチュアは違うと思います。セミプロはセミプロらしく、毅然とした態度で、セミプロ同士つるんで遊んでほしいなあと思います。セミプロの人がアマチュアの庭を荒らすのは反対です。
ただし、指導者とかプレイング・マネージャーとして、セミプロの人がアマチュアの我々に関わってくれるのは、感謝な事だと思ってます。
78)音楽学校を卒業していないにも関わらず、プロミュージシャンとして活躍している人を見ると、どんな気持ちになりますか?
そういう人、いますよねえ。カッコいいなあ~と思います。自分も若かったら、そういう人に憧れて、そっちの方面で頑張っちゃうかもしれません。そういう意味で、ジジイで良かったなあって思いますよ。
79)音楽学校に行きたかったですか? もし可能なら、今からでも音楽学校に行きたいですか?
ううむ、微妙。才能の有無はとりあえず問題にしない事にして、若い時に音楽学校で学びたかったと問われれば、やっぱり学びたかったですよ。専門教育を受けてみたかったです。そして、音楽関係の仕事につきたかったですよ。
でも、今の人生で十分幸せな私です。おそらく、音楽の道に行っていたら、音楽業界って(偏見かもしれないけれど)イバラの道っぽいですからねえ。今ほどは幸せに暮らせているかどうか分かりません。いや、無理かも。そういう意味では、音楽学校には行きたかったけれど、行かなくて良かったなあと思ってます。つまり、今の人生に満足している私なので、他の選択肢は選ばなくて良かったなあって、思っている次第なんです。
今から音楽学校に行きたいか? ううむ、音楽に限らず、今から学校に通って何かを学ぶのは、勘弁です。それほど、知力も精神力も好奇心も若くもない私です。老いた脳味噌には、学校で組織的に物事を学ぶのは、負担が大きすぎますよ。音楽は、習い事として、マイペースで続けて行ければ、それで十分です。
[リアルライフ編]音楽で遊んでますか?
80)コンサートって行きますか? 他の人の発表会などにも行きますか?
コンサートは割と行くんじゃないかな? 地方在住者にしては多い方だと思います。他の人の発表会も、チャンスがあれば、結構行きますよ。音楽を生で聞くのが好きなんです。
81)同じ楽器をやっている親しい友人はいますか(リアル限定)。
フルートをやっているリアルに親しい友人ですか? アンサンブルを組めるほどに親しい友人って言うと、残念ながら皆無です。もし、そんな友人がいたら、今以上にフルートにのめり込んでしまうでしょうね。
82)同じ楽器をやっている人と、オフ会をした事がありますか?
何度かあります。やはり同好の士と時を共にするのって、楽しいよね。
[ネット編]これを読んでいるって事は……ネットやっているよね。
83)ネットいる、同じ楽器のレイトの人って、気になりますか? 気になるとしたら、具体的にどんな点ですか?
はい、気になりますよ。一緒に頑張ろうって気持ちになります。どの教則本を使っているのかな?とか、どんな先生に習っているのかな?とか、どんなレッスンを受けているのかな?とか、ね。さらに言えば、そういう人とリアルに友達になりたいと思いますよ。ただ、ネットで見かける人って、たいてい近所の人ではないのが残念です。
84)ネットにある、楽器上達法のようなページって、信用してますか?
参考にはしますが、信用はしてません。
嘘が書いてある…とまでは思いませんが、年齢・性別・体型・音楽経験などの前提を無視して書かれた楽器上達法など「いかほどのもの?」と思ってます。優秀な教師は、生徒の特性を見極めて、最善のアドヴァイスをくださるものでしょう。だからこそ、生徒も上達するわけです。
誰にでも利く処方箋と言うのは、同時に、誰にも利かない処方箋でもあるわけです。
85)ネットの質問コーナーなどに、楽器に関する質問ってした事ありますか?
ないです。必要な疑問は自分の先生に尋ねますから。
[パートナー編]いわゆる、彼氏/彼女や配偶者に関する質問です。
86)あなたのパートナーはあなたの音楽活動に理解がありますか?
ありますよ。そこのところは大丈夫です。
87)あなたのパートナーは、何か具体的な援助をしてくれますか?
金銭的な援助ですね。一応、私の音楽趣味は私の小遣いの範囲でやる事になってますが、やはり小遣いだけでやるのは厳しい面があります。そこで色々と金銭的に助けてもらっています。感謝な事です。
88)あなたのパートナーは音楽をやってますか?
アマチュアのソプラノ歌手です。
89)もし仮に、パートナーから、音楽辞めるか、私と別れるかという、究極の二者択一を迫られたら、どちらを選択しますか?
まず、妻は、そんな事を言い出すような愚かな女ではありません。
でも、もしも仮にそんな質問をしてきたとするならば……音楽を辞めます。趣味よりも彼女の方が大切ですから。
[子ども編]お子さんをお持ちの方に質問です。
90)お子さんには音楽の早期教育を施しましたか?
彼が小学校低学年の時に、近隣の少年合唱団にぶち込みました。熱心に活動していますよ。オーケストラ伴奏で何度も(合唱も独唱も)歌うチャンスをいただいてます。近いうちにヨーロッパ公演もあるようです。合わせてピアノも個人レッスンを受けさせています。これを早期教育というなら、そうなんでしょうね。
91)音楽に打ち込んでいるあなたの姿をお子さんはどのように見ていると思いますか?
なんとも思ってないと思いますよ。彼にとって、親が音楽を趣味にしているのは、ある意味、自然でありふれた光景ですから。
92)お子さんにも音楽の趣味を持ってもらいたいと思いますか?
はい。
93)お子さんに楽器を習わせるとしたら、自分と同じ楽器にしますか? それとも違う楽器にしますか?
一時期、フルートを学ばせようと、色々と誘った事はありますが、いずれにも乗ってきませんでした。おそらく、楽器全般が苦手だし、好きでないのだと思います。妻が楽器が苦手な人なので、その血を受け継いでいるのだと思います。
94)自分の子どもを音楽学校に入れたいと思いますか?
全く思いません。もし音楽学校に入りたいと言いだしたら、全力で阻止するつもりです。
音楽を仕事にするためには、日本という国そのものが豊かで余裕のある国でないと厳しいと思います。ですから、今までは、音楽を職業にするのも一つの道だったと思います。
しかし、これからの日本は、間違いなく弱体化していきます。人々はどんどん貧しくなっていくと思います。そういう時代の時は、実利のある事を学び、時代や景気に左右されない仕事について欲しいと思ってます。
だからこそ、音楽は仕事ではなく、趣味として、やって欲しいと思います。
[その他]ラストスパート、行くよ~!
95)あなたは喫煙者ですか? 喫煙者が音楽をやる事について、どう思いますか?
私はタバコを吸いません。タバコは嗜好品だと思ってますので、他の人がタバコをやろうがやるまいが、そんな事は気にしていません。ただ、タバコの煙は好きではないので、目の前で派手にスパスパされるのはいい気がしませんが、普通に吸っている分には気にも留めません。
私は、喫煙者が音楽をする事に関しても、何とも思いません。実際、プロ奏者でヘビースモーカーの方もいらっしゃるし、そんな方でも観客の心を酔わせる演奏をしていたりするのですから、音楽と喫煙は切り離して考えるべきだと思います。
ただ「タバコを吸っているから、息が保たない~、ロングトーンは苦手(涙)」と言っている人の姿を見ると、だったらタバコ辞めるか、フルート辞めるか、息の保たない自分を受け入れて愚痴をこぼすのを辞めるか、いずれかをサッサとすればいいのに、と思います。
96)もしかして「のだめカンタービレ」を見て、音楽を始めた?
「のだめ」以前から音楽で遊んでいます(笑)。でも「のだめ」はマンガもアニメもドラマも好きだよ。ちなみに「江」はキライです。歴史の改ざんにも程があるぞー、日本をバカにするなよ~って言いたいです。
97)今までに見た音楽映画で、心に残ったものと言えば何?
やっぱりミュージカルやオペラの映画かな? 歌手やミュージシャンが主演している音楽映画の中にも、いいものがたくさんあります。「サウンド・オブ・ミュージック」とか「マイ・フェア・レディ」や「ウエスト・サイド・ストーリー」などの定番ものは外せませんし「エヴィータ」や「マンマ・ミーア」などの最近のミュージカルもワクワクものです。
ビートルズものはどれも素晴らしいですし、プリンス主演の「パープル・レイン」とかビヨーク主演の「ダンサー・イン・ザ・ダーク」なども絶品ですし、マイケル・ジャクソンの遺作の「ディス・イズ・イット」もはずせません。
でも、たった一つだけ挙げろと言われたら…ゼッフィレッリ監督の「椿姫」ですね。テレサ・ストラータスが主演した、いわゆるオペラ映画です。オペラ映画は数あれど、これは色々な意味で音楽映画の頂点に君臨する映画だと(個人的に)思います。いいですよ。ただ、残念な事に、現在、絶賛絶版中なんです(涙)。
98)「レイトで良かった」と思う事ってありますか?
純粋に音楽を趣味として楽しめる事。なまじ若い時に音楽を始めてしまい、夢中になってしまうと、プロになりたいという欲が出てしまいますが、レイトならば、最初からプロへの道はありえませんから、音楽を音楽として楽しめるのが、レイトの良さです。
あと、オトナになってから始めるわけですから、ある程度の経済力があるのがうれしいです。なにしろ楽器にせよ楽譜にせよ参考音源にせよ“大人買い”できるわけでしょ。これって幸せなことじゃない。
それに、親に押しつけらて音楽をやっているわけじゃなく、あくまでも自分の意志と責任でやっているわけですから、その充実感は、子どもで音楽をやっている人には味わえないほどの幸福に満たされたものだと思います。
99)「レイトで困った」と思う事ってありますか?
それは専門教育を受けていない事。やはり専門教育を受けていない弱みのようなものは日々感じます。また若い時でないと身に付かない能力に欠けている事も困った事としてあげられるかな? 音感がなかったり、聴音の能力がなかったりとかね。
でも、そんな事を悔やんでも仕方ないじゃない、今できることを精一杯楽しむのが、レイトな人間の正しい生きる道だと思います。
100)自分と同じようなレイトな人に声かけるとするなら、どんな言葉ですか?
「一緒に頑張ってゆきましょう、音楽は子どもじゃなくても、始めていいんです」
さあ、100の質問に答えたよ。ああ、疲れた。
どうですか、この「音楽レイトスターターさんに100の質問」で楽しんでいただけましたでしょうか? 年末には、同じ質問を、声楽レイトスターターとしての立場で答えてみたいと思ってます。乞ご期待(爆)。
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