スポンサーリンク

AIってすごいけど…

 声楽の発表会に向けて、日々練習をしている私です。

 で先日、グルック作曲の「Che faro senza Euridice/エウリディーチェを失って」の練習するに際に、レチタティーヴォを追加して歌う事は、以前にここに書きましたが、その意味について調べようと思いました。意味も知らずには歌えないからね。

 イタリア語の歌詞について、全く分からないわけじゃないけれど、自分で訳していては手間と時間が掛かりすぎるので、先達の和訳を参考にさせてもらおう…と、まあ、ググって調べて、それで自分の楽譜に書き込んで歌っていたわけです。

 で、アリアの方の和訳は、比較的簡単に複数のサイトを参考にできました。でも、レチタティーヴォの和訳は簡単にはググれません。ってか、あるのかい?

 結構粘ってググってところ、森鴎外訳の和訳は見つかりました。いやあ、森鴎外が訳していた事にビックリですが、悲しいことに日本語が古いです。現代日本語訳が欲しいなあ…と思いつつも、見つからず、少し前なら諦めて、自分で翻訳していたところですが、ふと閃いて、AIに尋ねてみました。

 このように尋ねてみました。

>グルック作曲のオペラ「オルフェウスとエウリディーチェ」のアリアである「エウリディーチェを失って」のレチタティーヴォ部分の和訳を教えて

 すると、即座の以下のような和訳を持ってきました。

イタリア語原詞と和訳

Ahimè! dove trascorso?
(ああ! 私はどこへ迷い込んでしまったのだ?)

Dove mi spinse un delirio d’amor?
(愛の狂気は、私をどこへ追いやったのだ?)

Sposa! Euridice! Consorte!
(妻よ! エウリディーチェ! 我が愛する妻よ!)

Ah, più non vive, la chiamo in van!
(ああ、彼女はもう生きていない、虚しく名前を呼ぶばかりだ!)

Misero me! la perdo e di nuovo, e per sempre!
(哀れな私よ! 彼女をまたしても失ってしまった、今度こそ永遠に!)

Oh legge! oh morte! oh ricordo crudel!
(おお、過酷な掟よ! おお、死よ! おお、残酷な記憶よ!)

Non ho soccorso, non m’avanza consiglio.
(助けもなく、どうすべきかも分からない。)

Io veggo solo (oh fiera vista!) il luttuoso aspetto dell’orrido mio stato.
(ただ私の前に見えるのは(おお、何と恐ろしい光景だ!)この凄惨な境遇の、嘆き悲しむ姿だけだ。)

Saziati, sorte rea! Son disperato!
(残酷な運命よ、これで満足か! 私は絶望の淵にいる!)

 ううむ、すごい。なんかググっていた手間暇を返してくれよと言いたくなるくらい、短時間で教えてくれました。いやあ、AIって便利だね。ちなみに、今回使ったAIは、グーグルのジェミニさんですが、実に見事。

 さっそく、自分の楽譜に書き写して、勉強させていただきました。感謝感謝。

 …だけど、ふと思いました。「待てよ、これほんとにAIが翻訳したの? 実はネットの海から、拾ってきたんじゃないの? だとしたら、これ、誰が翻訳してたの? 著作権は大丈夫?」

 まあ、商用利用するわけではなく、個人の声楽の勉強のために利用するのだから、おそらく著作権等には触れないのだろう(し、このブログに転載しても、商用利用なブログじゃないから大丈夫だろう)けれど、でも翻訳者が誰かが分からないのは、ちょっと落ち着かないし、翻訳者さんに対して、どのように敬意を払ったらいいのか分かりません。

 AIって便利だけれど、ちょっと剛腕だし、知的にガサツだよね。有り難いんだけれど、これが普通になってしまってよいのかな?と、年寄りとしては心配になってしまいました。

↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。
にほんブログ村 クラシックブログ 声楽へ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました