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私は合唱声になりたい

 ネットでは何かと評判が悪く、ディスられがちな“合唱声”ですが、実は私は合唱声に憧れています。

 合唱声に関しては、以前考察しました。そこで私は合唱声を「無個性な声」であり「楽器としての声」であると定義づけをしました。

 私の声は、長年、こちらのブログを読んでいる方はご存知でしょうが、全く合唱声ではありません。私の声は、個性バリバリだし、楽器としてはロクでもない性能しか持っていません。

 声は強いし、大きいし、決して集団に紛れる事はありません。おまけに、音程は悪いし、音色も悪いし、もう欠点を上げていけば、ベコベコに心が凹んでしまう程です。

 もう、20年くらい前でしょうか、地元のあっちこっちの合唱団に入っては、この声が邪魔だと邪険にされ、追い出され続けてきました。今の私は独唱中心で歌っていますが、これだって別に最初から独唱志向だったわけでばなく、合唱から追い出され続けて、誰も一緒に歌ってくれないから、やむなく一人で歌い始めただけであって、心情的には、今だって、市民合唱団に入って、同好の皆さんと一緒に和気あいあいと楽しく合唱がしたいんです。

 でも、それは出来ないのです。ごまかして合唱団に入っても、早晩追い出されるのです。

 なぜなら、私は合唱声ではないからです。何をどうやっても、声は独唱声なのです。本当に上手な人ならば、発声はTPOに合わせる事が出来ます。合唱団に入れば、目立たぬように歌い、独唱をするなら、自分の個性を前面に出して歌う。でも私は、そこが不器用なので、常に自分を前面に出してしまいます。声が全く奥ゆかしくないのです。

 そもそも私が合唱声ならば、常に自分を前面に出したままでも合唱は歌えるし楽しめます。あるいは自分が器用ならば、合唱の時は自分を押し隠して歌えばいいのです。

 でも私は不器用だし、上手じゃないから、持って生まれた声でしか歌えなくて、それで合唱団からハブられるのです。

 ああ、合唱声がうらやましい。合唱声に生まれたかった。そうすれば、私の趣味生活だって、今とは全然違ったものだったはずだしね。

 とは言え、独唱趣味が嫌なわけでもつまらないわけでもありません。これはこれで楽しんでいます。ただ、そもそもの声が独唱声なのに、独唱を満喫するには、ややスペック不足なのが残念なのです。

 私は合唱声でない上に、スペック不足な独唱声しか出せないのですよ。素人のジジイの趣味として考えるならば、むしろ合唱声に生まれて、合唱を楽しみたかったなあ…とぼやくわけです。

 まあ、所詮は無い物ねだり…なんですがね。

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