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初の“保留”がでました!

 フルートのレッスンに行きました。まずは、ヴァイオリン話から(笑)。実は、ヒイロ先生へは、笛先生にご仲介していただいて、話を進めたので、まずはその事に感謝しつつ、色々とヴァイオリン話をしました(最近、どこのレッスンに行っても、ヴァイオリン話をしている私です:笑)。

 ヴァイオリン話が一段落ついたので、まずはチューニングと言うか、フルートの初期設定です。

 いやあ、すっかり夏ですね。暑いですね。銀は膨張し放題ですね。普通にフルートを組み立てると、音が高い高い。もう気持ち悪いくらいです。もう、思いっきり頭部管を抜きました(と言っても、7mm前後かな)。やはり、フルートは寒い国の楽器ですな。日本の高温多湿な夏では、普通に組み立てたら、ベストな状態にはなりづらいみたいです。

 さて、アルテは、13課の8番のVer.1ですが…ついに“保留”となりました。保留ですよ、保留。合格じゃなくて保留です。どういう意味かと言うと「不合格だけれど、ずっとこの曲ばかりをやっていても仕方がないので、ひとまず“保留”にして、先に進みましょう」という“保留”です。

 ガ~ン、ちみっとショックでした。合格できずに進むなんて…。私としては、堂々と不合格をもらって帰るつもりでしたから、保留というのは、全くの予想外でした。

 13課の8番のVer.1は、本当に苦労しました。レッスン日の数日前に、むりやり規定の144の速度まで持ってきたものの、まだ全然、音もフレーズも安定せず、なかなか最後まで通らない感じでした。「もう2週間したら、もしかしたら、多少変わるかもしれないけれど、今週の合格はちょっと無理だな」とは思ってました。なので、最初から合格は期待していませんでした。

 また来週も…と思っていたのは私だけで、先生の見立てはちょっと違っていたみたいです。先生は、私の現段階の力では、ここが精一杯、ここがクライマックス、って判断されたのでしょう。ま、あの演奏があの時の私の能力の限界ってのは、自分でも分かります。あと二週間あったからと言って、演奏が良くなるかと言うと、それは微妙ですが、それも分かります。これ以上、この曲を練習し続けていても、たぶん埒があかないと言う判断は、たぶん正解です。

 ちなみに先生はおっしゃいました。「なんで、ポップスはあれだけ吹けるのに(ありがとうございます)、こういう曲はうまくいかないのでしょうね?」 …あの~、先生。楽譜の黒さが全然違うんですよ。ボップスの譜面は白いんです。アルテは、明らかに楽譜が黒いじゃないですか? 私は、黒い譜面を見ると、目まいがするんですよ。

 「難しいところは暗譜して吹いちゃえば、大丈夫でしょう」 …あの~、その暗譜がほぼ全くと言っていいくらい出来ないんですよ。もちろん、メロディーはきちんと分かってますよ。何をするべきなのかは、分かっているんです。でも、私の意志と私の指がつながっていないんですよ。だから、曲はきちんと覚えても、指はじぇんじぇん動かないのです。つまり「暗譜は全くできない」状態になってます。

 先生、悩んじゃいました。で、出した結論が、

 「先に進んだ時に、今は吹けないこの曲も、きっとその頃には吹けるようになっているでしょうから、今回は合格はあげられませんが、ひとまず先に進みましょう」です。はい、そうしましょう。

 それに「同じ曲ばかり練習すると、飽きてしまうし、楽しくないでしょう。それでは音楽をやっている意味がないので、イヤになる前に、次の曲に行きます」とも言われました。たしかに、ヴァイオリンの「キラキラ星」は、きちんと演奏できるようにはならなかったけれど、飽きちゃったよね。ああいう状態はマズイって事だね。

 とりあえず、13課の8番のVer.1は保留です。なので、今度は13課の8番のVer.2です。まだ、ごくごく軽く譜読みをしただけなので、先生の前で、つっかかりながら披露してみました。

 指は合っているけれど、リズムがちょっと違っていると言われました。特に、三連符と八分音符をきちんと吹き分けるようにしてくださいと言われました。ジャズでも、同じ小節の中に、よく三つで刻んだリズムと二つで刻んだリズムが混在することがあるそうです。この曲はジャズではないけれど、似たようなノリなので、しっかり練習してきてくださいと言われました。

 ううむ、今度こそ、保留じゃなく、合格を目指して、ガンバライド! …ううむ、Ver.2の方が、音符の集積度が増しているような気がしますが、それは気のせいですか? しっかし、こんなに早い曲、吹けるのか、私に?

コメント

  1. おぷー より:

    黒い楽譜を見ると、めまい…
    同じく、です。
    黒い楽譜と白い楽譜を一緒にしちゃいけないですよねえ…?

  2. 河童 より:

    13課の8番のVer.2・・・
    今、必死で取り組んでます。あの跳躍とリズムは・・・両方一緒にするのは難問です。
    さらに音色を・・・・ヒェ~~
    たしかに、飽きてしまうきらいもありますので、ガリボルディのエチュードを平行して練習しています。しばらくすると、以前は頑張っても出来なかった部分が出来るようになるんですね。ひたすら修行です。
    通勤中はエチュードのCDを耳タコになるぐらいにかけっぱなしです。(ブレスの位置が楽譜と違うところがあるような?、それと録音したホールのエコーがかかりすぎ・・・ではありますが)

  3. すとん より:

    >おぷーさん

     やっぱり、黒い楽譜と白い楽譜は一緒にしてはいけないと思います。ただ、誤解されたくないのは「黒い楽譜は難しいけど、白い楽譜は簡単」ではないって事。黒い楽譜は指が回らずにテクニカルに難しいけれど、白い楽譜は表現的に難しいって事で、そこのところは、なおざりに考えてはいけないと思います。

     フルートもそうだし、歌もそうだし、ヴァイオリンもそうだけれど、奏者は、音の出だしから消滅までのすべての段階をコントロールできるわけです。音を鳴らしたら、あとは自然に減衰するのに任せっぱなしの楽器(程度の差はあるけれど、ピアノとかギターとか鉄琴木琴などの打楽器がそうです)とは違い、白い楽譜こそが奏者の腕のみせどころで、音をどんな味付けで鳴らしていくかが、音楽表現と結びついたときに感動的な演奏ができるのだと思います。そういう意味では、本当は白い楽譜の方が難しいのだと思います。

     でも、黒い楽譜もきちんと楽譜どおりに演奏できなければいけないのは、極々当然の話なのですが…私の場合、テクニックが足りないのですよ(涙)。

     ちなみに、笛先生の演奏は、きっと譜面に書き起こしたら、真っ黒になってしまうほど、音が細かく動いてます。あれはなかなかマネできません。

  4. すとん より:

    >河童さん

     河童さんも13課の8番のVer.2ですか。あれもまた、難しいですね。指も難しい、音域も難しい。さらに、三拍子と二拍子の混在でしょ。難しいですね。私は、飽きない様に、月1のセッションレッスン向けのポピュラーソングと平行して練習してます。アルテの曲がメカニカルなフレーズなので、ポピュラーソングの歌心あやれたメロディーには、ほんと、癒されます。

     エチュードのCDは私もたまに聞きます。「たまに…」と言うのは、あんな小品ですが、音楽作りの方向性が、私や笛先生と、CDの演奏ではちょっと違うので、あんまり聞き込むと迷路に迷ってしまいそうなので、止めてます。

     CDの演奏は、前のめりというか、ちょっと走っているような気がします。ま、疾走感があってかっこいいんだけれど、やっぱり音楽は、後ノリというか、溜め気味と言うか、アフタービートっぽい方がかっこよくねえ?なんて思っちゃうんですよ。ほんのちょっとの違いなんですが、そのほんのちょっとの違いが、大きな味わいの差になるんですね。だから、あんまり聞かない様にしてます。

  5. ダリア より:

    私も13課って難しいなあと思いました。もしかしたらアルテの一巻の中で一番の山場かも、です。
    今でもきちんとは吹けないと思います・・・・。がんばってくださいー。

  6. すとん より:

    >ダリアさん

     そうですね…13課は難しいですね。笛先生もおっしゃっていましたが、この13課の山場が越えられなくて、フルートを辞めてしまったり、辞めないまでも、教則本をアルテから別のモノに変える人が多いのだそうです。

     13課って、山場と言うよりも、ある意味、鬼門なのかもしれませんね。

     たぶん、そんな事が先生の念頭にあって、私は“保留”になったのだと思います。

     Ver.1が保留でも、まだVer.2があるんだな。これがまた、輪をかけて難しいと来ています、へへへ。

  7. 河童 より:

    自分なりに攻略方法を研究中ってか、単に口ずさむだけですが。
    タラタター、タラタターター、とリズムを正確にとりながらタンギングをして何度も楽譜とにらめっこ
    「鬼門」ですか?厄介ですね~。くさい物に蓋って訳にもいかないし。

    最近は、白い楽譜が難しく感じるようになりましたよ。一音一音の表情が気になりだして大変です。うかつに手を出せません。吹いていて惨めになります。

  8. すとん より:

    >河童さん

     口ずさむというか、歌うというのは、たぶん、正しい攻略方法だろうと思います。…が、私の場合、弱点はそこじゃなくて、指が動かないという部分なので、それじゃあ攻略できません。ひたすら、指の動きをサラってます。どうも指たちは、私の意志とは、違う動きをしたいみたいなので、困ってます(笑)。

     白い楽譜…難しいですよね。私の場合、それこそ、フルートを吹いているという感覚を捨てて、歌っているつもりでブレスコントロールをしたり、フレージングを決めています。それが結果的に、良いみたいです。なので、曲の練習をする時は、フルートで吹く前に、まず歌ってみる。フルートを吹いていても、よく分からなくなったら歌ってみる。歌えば分かることって、たくさんあります。

  9. センニン より:

    よく誤って理解されている事ですが、気温が高いと音程が高くなるのは管体が膨張するからではなく、空気が膨張するからです。
    音速は気温 10℃の場合で約 338m/s、 30℃で約 350m/s です。

  10. すとん より:

    >センニンさん

     ほぉ、そうなんですか? それは知りませんでした。私は管体が膨張しているからだとばかり思っていましたが、空気のせいなんですか? それは教えてくださり感謝です。ところで、最後に音速が書いてありますが、これは音程と関係があるのでしょうか? というか、関係あるのでしょうが、どう関係するのかが、私には分かりません。

     それにしても、空気のせいだったのですか…。知らなかったなあ…。 ありがとうございます。

  11. とと より:

    なるほどぉ・・・・・・・

    単純に金属が膨張すると、管がでかくなるから、音は低くなるはずなので、「すとんさん」何か、勘違いしてるのか思ってました

    >音速は気温 10℃の場合で約 338m/s、 30℃で約 350m/s です。
    音の伝播速度が速いので、音が高くなるのですね(かしこくなった :D

  12. すとん より:

    >ととさん

     …&センニンさん。ってところかな? いやあ、何も考えていなかったと言うかは、馬鹿なんですって言うか。空気のせいとは、微塵も考えていなかったです。

    >音の伝播速度が速いので、音が高くなるのですね

     ここがまだ分からない。音程って周波数の事でしょ? つまり、一定時間で音波がどれだけ振幅するかで音程が決まるわけ(つまり音波の振り幅の問題)で、それと音の伝播速度(一定時間中に、音波がどれだけ空気中で拡散していくか、つまり音波の拡散の問題)がどう関係するのか?

     ん? 何か理解が違っている? でも空気の温度で音程が変わるなら、たとえば同じCDを、冬の北極圏で聞くと全般に低く聞こえて、赤道直下の南の島で聞くと高く聞こえるなら、分かるけど、そんな事ないでしょ。

     どなたか、この典型的な文系頭の私に分かるように、説明をお願いします。

  13. めいぷる より:

    音の伝達速度が速いと音程があがって聴こえるのは、昔ならった「ドップラー効果」を思い出してくださいませ。

    1℃温度が変わると、およそ3セントずれるデータがあります。

    温度が高くなると管内の音速が大きくなり、それに比例して振動数も大きくなるからだと。。

    確かに管も膨張します。外へも若干中へも、管内体積が狭くなる事関係してるのかとも思いますが、管の膨張による音程の変化は無視出来る程度のものだそーです。

    「良く吹ける割に楽器の事知らないよねぇ」と言われた私なので、これ以上聞かれてもわかりません。[E:bleah][E:ng]

  14. すとん より:

    >めいぷるさん

     ドップラー効果…音が近づいてくる時は高く、音が遠ざかる時は低く聞こえるって、アレですね。音が近づいてくるとは、(音の伝播速度)+(音源が近づいてくる速度)で、速度が足し算される。一方、音が遠ざかるとは、(音の伝播速度)-(音源が遠のく速度)で、速度が引き算される。…で当たっている?

     となると、だから、音速が速くなるほど、音は高く聞こえ、音速が遅くなるほど、音が低く聞こえるわけか…。うむ、現象的な事は了解。納得。ありがとう。

    >温度が高くなると管内の音速が大きくなり、それに比例して振動数も大きくなるからだと。

     ここがまだ分からない。なぜ音速が大きくなると、振動数が大きくなるのか、その理屈が分からない。…けど、まあ、現象的に理解したので、まあ、いいや。

     しかし、そうなるとやっぱり、南の島で聞くCDは、北極で聞くCDよりも、気温が高く、それだけ音速も大きくなるので、音程がうわずって聞こえるのかな? ま、絶対音感を持っていない私には、どーでもいい話だけれど、絶対音感の持ち主には、たまらない事になるでしょうね。

     ん? となると…弦楽器は、夏は弦をゆるめに、冬はキツメに張る…って事になるよね? それともならない? あ、やっぱり、根本の理屈を理解していないから、イマイチ、ワカランチンだ。

  15. とと より:

    たぶん、空気そのものを振動させるから?じゃない?

    弦楽器は、弦の振動が、空気は振動を耳に伝えるだけ・・
    弦の張力緩めると、それでなくっても伸びてるのに、、、音が低くなりすぎるんじゃない?
    スピーカーは、コーン紙(プラッチックかな?)の振動が、(以下同じ)

    フルートは、吹き込む空気を振動させるので、速く動く空気によって、音が高くなる? (間違ってる????→せんにんさん

  16. とと より:

    追記 (爆笑)
    音楽blogなのに、科学の勉強させてもらえると、思わなかったです :D

  17. すとん より:

    >ととさん

     あ、そうか、弦楽器は、暑くなると、弦が伸びるか。その上でゆるく張ったら音が低くなりすぎる恐れがありますね。

    >たぶん、空気そのものを振動させるから?じゃない?

     うむ、その辺にどうやら、理解のポイントがありそうですね。つまり、空気そのものが振動する(つまり、空気そのものが発振体となる)フルートの場合、気温が高くなり、音速が速くなると、空気の振動数が増えて音程が上がる、ですね。

     CDの話では、空気は発振体ではなく、振動を伝える媒体としての伝導物質なので、ちょっと理屈が変わってくる…のかな?

     うむ、理系頭だと簡単なのかもしれないけれど、文系頭には、ちょっと荷が重いです。

  18. とと より:

    YAMAHAのWebみると、fl の音は、管の2つの開口部(唄口と指穴)のあいだを空気の束がいったききたり(往復)することで、出るような説明です いったりきたり(振動)がはやければ、音が高くなる理屈ですね

    CDは、スピーカーのコーン紙の振動で音をだしています
    コーン紙のうらには、コイルがくっついています コイルの中心を、別に固定されたマグネット(磁石)が通ってます CDに刻まれている凸凹をレーザで拾ってそれを電気の流れ(電流といいます)としてコイルに流してます コイルに電気が流れると電磁石となって固定磁石と反発し合ってコーン紙が揺れます

    以上簡単に、説明しました(簡単でもないかな??w

  19. とと より:

    お節介だけど、YAMAHAのホームページアドレスです
    「エアーリード」って、とこを観てください
    http://www2.yamaha.co.jp/u/naruhodo/07flute/flute2.html

    スピーカの構造は、、、、、Webで調べてみてください(いっぱい 載ってるおもいます)

  20. すとん より:

    >ととさん

     私の頭の中では、フルートの「歌口と指穴の間の空気が振動して音程が決まる」というのは、擬似的に「歌口と指穴の間に“空気”という弦が張られて、それが振動している」という風に理解してます。たぶん、大きく間違っていないと思ってます。なので、歌口と指穴の距離が近いほど音が高く、遠いほど音が低くなると思ってます。クロスフィンガーの運指は、弦で言うところの“ハーモニックス奏法”を使っていると思ってます。

     つまり、笛を吹いていても、頭の中は弦楽器な私なんですわ(笑)。

     昔、オーディオマニアになろうと頑張った時期があるので、スピーカーから音がどうやって出ているのかは理解してますが、でも、本当のところはよく分かっていないのかもしれない(だから、マニアになれなかったのかも…)。私が分からないのは、スピーカーのコーン紙…まあ薄い合成樹脂による板だと思うのです…が、振動して、なぜ木の音や金属の音や森羅万象あらゆる音が鳴るのか、よく分かりません。合成樹脂なら合成樹脂の音しか出ないだろうと私は思っているので、とても不思議です。たぶん、0と1の信号しか入っていないCDから、森羅万象あらゆる音が再生されるのと、理屈は一緒だと思いますが、納得できません。

     全然納得できないけれど「まあいいか」で納得している私です(笑)。

  21. 河童 より:

    おおざっぱな書き方すると
    管体の共鳴振動数(f)、管体の長さ(L)、音速(v)
    f=2*v/L  (開管の時の基本音)
    じゃあなかったかな?
    音速が上がれば共鳴周波数が上がります

  22. すとん より:

    >河童さん

     数式は、黒い楽譜以上にめまいがします(笑)。めまいはしますが、何とか理解できました。感謝です。

     私同様に、数式でめまいがする人のために解説。

    >音速が上がれば共鳴周波数が上がります

     ここが結論です。ええと、この「音速」を「気温」と、「共鳴周波数」を「音程」と置き換えても良しです。ただし、「共鳴周波数」は「音程」と同じと解釈して良いですが、「音速」は「気温」じゃないです(笑)。

     つまり「気温が上がると音程がうわずるけれど、これはフルートが熱で伸びるからでなく、フルート内の空気が温かくなって、音を伝える速度が速くなって、音程が高くなったからです」となります。

     ああ、文系頭には、難しいなあ。

  23. センニン より:

    >ととさん
     おっしゃる通りですね。
     管体が大きくなる事の影響は めいぷる さんがおっしゃる通りで、影響は確かにありますが非常に小さいです。

     この辺で すとん さんにもご理解いただいたように、スピーカーで発生した音を伝えるだけの部屋の空気の場合と、音の発生源であるフルートの場合との違いがあります。

     フルートはクラリネットやサックスが閉管に分類されるのに対し開管に分類されます。
     閉管はリードで音が発生して反対側の開端に向かって進んでいきます。
     フルートはコルクのところで閉じているのになぜ開管と呼ばれるかと言いますと、歌口で作られた振動が両方に進んで行くからです。

     発生した波はクラリネットやサックスでは開端(開口部)で外部の空気との境目で反射して反対方向に進み始めます。フルートの場合は反射板の位置でも反射し、こちらも反対方向に進み始めます。
     時間が経過すると反射が繰り返し、強めあう波と弱まってしまう波ができます。

     ちょっとくどくなりましたが、決められた長さの空気柱の中を進む波は、気温が高くなって空気の密度が減少すると速度が上がります。同じ距離を進むのに速度が上がれば同じ時間内で反射する回数が増えます。反射する回数が上がる事は周波数が上がる事ですので、音程が高くなります。

     こういう説明でよろしいでしょうか?

  24. 河童 より:

    これは高校の物理の話になってしまうのですが、
    音は空気密度(濃い・薄い)の伝搬なのですが、管体内の伝搬の往復で波長(λ)と管長(L)が合わないと濃淡を打ち消し合ってしまいます。逆に波長(λ)と管長(L)が合った時に共振します。
    Lは穴がふさがっているいる部分の長さであり、穴をふさぐことでLを変化させています。
    周波数(f)は音速(v)を波長(λ)で割ったもので
    f=v/λ
    ここで開管(フルートなど)と閉管(クラリネットなど)で関係は変わりますが、開管(フルート)では
    基音の波長(λ)と管長(L)は
    L=λ/2
    となります。従って
    f=v/(2L) (前に書いた式の係数が違っていました!!あちゃー)

    後はすとんさんの説明した通りに温度でvが変化して音程がかわります。演奏はLを変化させて音階を作ってるわけです。

    うまく書いた図が
    http://ww9.tiki.ne.jp/~fusou/koutou/4m/shiren/skai6.htm
    にあります

  25. 河童 より:

    追記
    波長は密度の濃い部分から濃い部分で、波で表すならば凸の部分から凸の部分です(逆に薄い部分(波の凹)から凹でも良いです)。

  26. すとん より:

    >センニンさん

    >決められた長さの空気柱の中を進む波は、気温が高くなって空気の密度が減少すると速度が上がります。同じ距離を進むのに速度が上がれば同じ時間内で反射する回数が増えます。反射する回数が上がる事は周波数が上がる事ですので、音程が高くなります。

     分かった! うむ、よく分かった。なるほど、だから、音速と音程は関係があるわけですね。別に熱で管体が膨張するわけではないのですね。

     議論はちょいと難しかったけれど、きちんと分かりました。一つ賢くなれて、とてもうれしいです。こんな議論のきっかけを作ってくださって、本当に感謝です、ありがとうございました。

     それに、開管と閉管の違いも、実は今まで何となくの理解でしたが、こっちもよく分かりました。こっちも賢くなりました。

     でも、正直、ちょっと私にはキツかったです(汗)。

  27. すとん より:

    >河童さん

     数式を見るとめまいが…。でも(振幅か疎密かの違いはあるけれど)管内の空気が弦楽器の弦のように振動して音を出すという理解は間違っていなかったのがうれしいです。

     それにしても、閉管って、ちょっとズルいような気がします。だって、端が閉じているから、半分の長さで同じ音高が出せるわけでしょう。なんかなあ…。

     だけど、毎日フルート吹いていたけれど、そんな仕組みで音程が作られていたなんて、知りませんでした。いやあ、正直、私は何も考えずに「熱で銀が膨張して、音が高くなる(って、全然スジが通ってませんね)」と思ってましたもの。どこで、そんな思い込みをしたのか定かではありませんが、いやあ、思い込みって怖いです。

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