今日、ご紹介するのは、曲のジャンルを変えてカバーするという、ある意味、反則っぽいカバーアルバムをご紹介します。
まずはこのアルバムです。平野孝幸さんの「ピアノで聴きたい女子十二楽坊」です。
近所の電気屋(笑)で見たインストア・ライブ以来、実は私、女子十二楽坊のファンです。やっぱり、生の演奏を本当に至近距離で見て、あの美女たちが一列に並んでくれて、端から順番に握手してもらって、サインまでしてもらったら、そりゃあファンになるしかないでしょう(笑)。しかし、インストア・ライブとはよく言ったね。昔なら「店頭で営業」とか言ってたと思うけど…実際、お店の入り口のちょっと広くなったところに、とっても小さな舞台を作って演奏だし…、どうしても場末感満載だけど、言葉が変わるだけで、なんかオシャレっぽくなるものです。いやあ、言霊の力って、すごいね。しかし、中国からやってきて、わざわざ湘南でインストアライブやるってのも、商売とは言え、切ないね。
さて、そんな女子十二楽坊の代表曲たちをピアノ一台で演奏しちゃったのが、このアルバムです。なんか、すごくマトモでオーソドックスなピアノ曲に仕上がっております。もちろん、原曲のイメージをそんなに大きく損なっているわけでもなく、正統的なアレンジが施されております。
女子十二楽坊と言うと、あの二胡を中心として中国ぽい楽器編成ばかりが注目されますが、こうやってピアノで演奏してみると、曲そのものがとても良かったのだなあと分かります。曲が良くて、演奏力があって、美貌もよく、なおかつオリジナリティがあって…ここまで色々と揃えないと世界では売れないんですよね…。ショービズの世界って大変だなあ。
お次はこれです。セニョール・ココナッツの「プレイズ YMO」。これはあの、テクノの神様であるYMO(言わずと知れた“イエロー・マジック・オーケストラ”だよ)の楽曲をなんとラテン音楽にアレンジしちゃったというものです。テクノとラテン。ある意味、間逆な音楽ですが、ある意味、間逆すぎて、地球の裏側で出会ってしまいました~みたいな不思議なノリです。意外とイケてます。ブラジル生まれのYMOって感じになっちゃいました。すっごく暑い音楽になってます(汗タラタラ~)。
ちなみに、ご本家というか、本物のあの御三方もセッションに加わってます。って事は、ご本家のお墨付きカバーってわけですね。大好きです。
本日の最後は、脱力系のカバーアルバムをご紹介します。一応、候補は二枚ありましたが、色々悩んで、こっちをご紹介します。それは「ウクレレ・ウルトラマン」。
今から5年ほど前でしょうか? ウクレレ・ブームというのがあったじゃないです。高木ブーが、ヘタれたお笑いタレントではなく、かっこいいミュージシャンとして、私たちの前に現れたあのブームですよ。あの流れの中で、色々な音楽がウクレレ・ミュージックとしてカバーされました。ブームの最初の頃のカバーこそ、かっこよいカバーが多かったのですが、ブームも終わりの方になると、段々受け狙いに走るようになって、こんなネタ音楽のようなアルバムが出ました。
ウルトラシリーズの、あのかっこいい主題歌や挿入歌が、脱力系のウクレレ音楽になってます。ヘタレと言うよりも、ヘナヘナって言うべきなんだろうな。受け狙いなのは分かっているけれど、私は、こういうのが意外と大好きで、ついついマジメに聞いてしまいます。で、マジメに聞いてみると、結構、いいんだなあ、これ。いや、ホントよ。
もっとも、私は湘南の人間なんで、こういうウクレレ音楽に対する免疫というのがあるのですが、免疫のない人が聞いたら、やっぱり失笑ものだと思う。ま、ミュージシャンたちは、分かってやっているのだろうけれどね。
残念なのは、すでに入手がちょいと困難になってしまっている事。流行りものって、ブームが終わると、こういう扱いを受けるんですよねえ…。ああ、残念。
コメント
ケロログ、美声がちゃんと聞けましたよ。
フルートの方もどんどんアップしてください、楽しみにしてますね。
>ディアさん
ご報告ありがとうございます。これで「聞こえませーん」という報告がない限り、128kHzのアップも可能そうですね。私は基本的に録音はPCMで保存しているので、可能なら、なるべくいい音質でアップしたいと思ってます。音質が良くなると、それだけアラも目立つのですがね(笑)。
ケロログ行ってきました。
OKですよん。
ところで、高木ブーさん。
我が家にも一枚あります。
ウクレレのクリスマスソング集なんでよ。
ウクレレっていいですよね。肩の力抜けます。
>まきりんさん
ご報告ありがとうございます。ケロログは何とかなりそうで、うれしいです。
高木ブーさんに限らず、ドリフの面々って、志村けんさん以外は、みなさん、ちゃんとしたミュージシャンだったらしいですね。確か、いかりやさんがベースで、加藤茶がドラム兼ヴォーカルで、高木ブーが(当時は)ギター。ここまでは記憶力に自信がありますが、仲本工事と荒井注の担当楽器が…。どうしても、仲本工事と言うと「担当・体操」ってイメージだし、荒井注は「ディス・イズ・ア・ペン」なんですよね~。
ちなみに、ドリスターズは、ビートルズの日本公演の時の前座を担当してます。つまり、彼らはビートルズと共演しているわけで、それって実は、すごい事なんだよね。