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結局はお腹の支えです

 フルートのレッスンに行って参りました。

 時間よりも早めにお教室に入りましたところ、当然、まだ前の方がレッスンをしていました。私はフルートを組み立てて、お茶を飲んで(笑)、ゆっくりと自分のレッスンの番を待っていたわけなんですが、そんな私を見た先生が「すとんさんも、一緒にやりませんか」と声をかけてくださいました。

 え? だって、まだ前の方のレッスンが終わっていないじゃない? それに一緒って?

 私の前の生徒さん(20代[推定]のとてもきれいなお嬢さん。フルートという楽器のイメージどおりの、いかにもフェミニンな方です)はジャズのレッスンを受けている方なんですが、その生徒さんが今取り組んでいるのが「Fly me to the moon 」だったわけです。ジャズのスタンダードをやっているので、一緒に合わせてみませんかという、お誘いだったわけです。

 つまり、いきなりセッションです(笑)。レッスンの前なのに(笑)。音出し前なのに(笑)。

 断る理由はないので参加。フェミニンさんの楽譜をのぞき込んでみました。譜面は四拍子のボサノヴァのリズムで書かれていました。「これをワルツでやってます」と先生。え? 四拍子の譜面を見ながら三拍子で演奏……例によって、リズム変換だよ(涙)。

 とにかく、1番と4番はフェミニンさんが、2番は私が、3番は先生がテーマを吹くことになりました(って事は、それ以外は思いっきりアドリブ!)。

 フェミニンさんは先生に習った通りにやりますので、本当にアドリブな私はベースラインを中心に吹いてみることにしました。

 で、やってみました……事故、大発生(笑)。生徒さん二人が落ちる見失う走る迷子になる…。それはもう大変大変。

 テーマの部分は、私はいつもの癖でオクターブあげて演奏しますので、隣のフェミニンさんはびっくりしちゃうし、先生と二人で合わせていたのに、私という雑音が入って、これまたフェミニンさん戸惑っちゃうし…。ときおり現代音楽っぽい和音を奏でる私がいたりして、フェミニンさん悩んじゃうし…。あれ、トラブルメーカーなのは、私?

 まあ、そんな事故多発現場でも、やっちゃえばなんとかなっちゃう(?)のが不思議ですね。

 フェミニンさんには、せっかくのレッスンなのに、ご迷惑をかけちゃっいました。ごめんね、でも楽しかった。それとトリオの演奏って、私、始めてでした。これはこれで良い経験でした。

 さて、私のレッスンです(笑)。今日はアルテの日なので、前回残した9課の後半です。前回苦労しても仕上げられなかった9番までの指の練習系の曲は、今回はサラっと合格。だって、がんばったもん、私。

 問題は最後の10番(9課唯一の音楽的な曲)でして、実を言うと私的には、今回は9課9番までの合格でいいかと思ってました。つまり10番の合格(つまり9課の合格)は次回の予定でした。

 と言うのも、10番は、自宅練習では結局仕上がらなかったのですよ(涙)、だってねえ、速くてねえ…。10番はAllegroで[四分音符]152という速さの曲なんだけれど、自宅でノーミスでできたのは144まででした。一カ月ほど前に、100から始めて、1つずつ速度をあげて練習してきたのだけれど、レッスン前日までにノーミスで到達できたのが、144まででした。そこから先は、どうにもミスや事故が起きてしまってねえ…。規定の152だと、だいたい良いのだけれど、どうしても2~3個所音を落としたり、ミスブローをしてしまいます。145~152の間に、私にとって難しい壁があるみたいです。

 そのことは先生に伝えて、10番は次回まわしにしましょうと提案をしたのですが、レッスン時間がたっぷり残っていたので(笑)、とりあえずやってみませんか?って感じで、152(規定速度だね)で合わせてみました。

 自宅でダラダラやるのとは違い、レッスンではアドレナリンが出まくるので、やはり数カ所、誤魔化しながらだったものの、音楽の流れ的には、なんとか載せてやれました。先生的には「うーーん」という感じだったらしい(そりゃそうだね)のですが、その後も何回も合わせてみたり、部分的に取り出して一緒に練習したりして、はっきり言って、かなりのおまけ付きで、合格をいただきました。

 やったね。予想外のアルテの9課、終了。やったぜベイビー、アスタラビスタってなもんだい! 

 はっきり言って、これでト長調も征服です。次回のレッスンでは10課のニ長調にチャレンジです。うっほーい。

 合格はしたものの、10番を一緒に練習しながら、色々と注意を受けましたので、それを書いておきます。

 まずはお腹。お腹の支え(息の支え)を忘れずに。曲が速い(笑)ので、どうしても指に気を取られて、指に全神経が行ってしまって、お腹の支えを忘れがち。お腹の支えがないと、美しい音色にならないし、音楽もベターとした重い感じになってしまいます。軽快に音楽を奏でるためには、お腹はとても大切です。先生は、ここにかなりこだわって、このお腹の支えだけで数回、合わせ直しました。

 まあ、できない人には先生も要求しないのだろうけれど、私の場合、お腹の支えはできるんだよねえ…。できるんだけれど、忘れてやらないから「しっかりやりなさい」って感じになるのね。

 それに加え、息の吹き込み過ぎとも言われました。これも毎回、注意受けます。これは実はお腹の支えと表裏一体の問題ではないかと思うのですよ。お腹の支えが足りないので、息が出すぎて吹き込み過ぎになってしまうと、私は理解してます。理解しててもできないのが残念です。

 あと指の上げ過ぎ。もうこの辺になると、毎回毎回同じ注意受けてます。特に速くて指が回らないフレーズは、指をなるべく上げないように心がけるだけで、スムーズなフレージングとなるので、指は大切ですね。で、フルートでは、この指の動きって奴は、本人の目には触れないので、注意されない限り分からないというのが悲しいですね。それだけになかなかマスターするのが難しいのです。

 良かったことも書いておきましょう。

 内吹きにしたせいか、先生とピッチがバッチリでした。もちろん、音はばっちり曲げておりますが、先生とユニゾンで吹いても(先生がもちろん合わせてくれるせいもありますが)ピッチがばっちり合っていて、全然うねらない。これはすごいね。今まで散々「音が合わない~」と言われ続けてきたのに、音程バッチリチリ子ちゃんです。アルタスさんが内吹き用に音程を設定しているからなんでしょうが。音程がバッチリだと、何をやっても気持ちいいですね。

 とは言え、内吹きスタイルはまだまだ練習不足ですね。音程はバッチリでも、音質の方はまだまだ不純物がたくさん混ざっています。もっときちんと音作りをしないとダメみたいですね。はあ~。

 最後に…発表会の日時と会場がほぼ決まりました。いやあ、結構ちゃんとしたところでできそうなので、ちょっとビビってます。詳細は本決まりになって、チラシとかができてから(作るのかな?)お知らせしますね。まだずいぶん先の話です。

 ジャズ系の生徒さんとか、クラシック系の生徒さんとか、個人レッスンの方とか、グループレッスンの方とか、アンサンブルサークルの方々とか、とにかく笛先生に関わる色々な生徒さんたちを集めて、ババンと発表会をやれるといいなあ…ということです。

 さてさて、おもしろそうな発表会になりそうです。ワクワクものですよ。

 ところで、私は何を演奏するのかな? 先生が決めてくださるのかな? それとも自分で申告するのかな? バックバンドの都合もあるし(今回はドラムが入るかも…だそうです)、勝手が分かりません。いわゆるクラシック系の発表会のようなものなら、是非吹いてみたい曲があるんだけれど…、さあて、次のレッスンの時にでも相談しましょうかね。

コメント

  1. 小夜子 より:

    前の生徒さんとのセッション…ジャズフルートのクラスならではなのかしら。。。突然でビックリだけど楽しそうですね(^^)
    9課合格、おめでとうございます。速いテンポで頑張ったのですね。私、きっとそんなテンポで吹けないと思うので、本当にすごいと思います。
    音程もバッチリになって、発表会が楽しみですね。頑張って下さいね♪
    遅くなりましたが私の方からもリンクさせていただきました。これからもよろしくお願いします☆

  2. すとん より:

    >小夜子さん

     ジャズのお教室の流儀というかやり方というのには、今だに慣れません。所詮、私はクラオタですから。それにしても前の方のレッスンに乱入とは、自分事ながら、驚きました。あるんですねえ…。

     アルテのテンポの速さは、やっぱり異常だと思うものの、なんかもう一年もこんな事をくり返していると「まあそんな感じ?」って思うようになりました。実際の曲なんかだと、アルテよりもずっと速い曲もたくさんあるし。大変だけど、それはそれでそんなものって思えるようになりました。

     初歩の内から吹奏楽団などで鍛えた人は、きっともっと速いテンポの曲をバンバン吹いてきたのではないかと思うと、あんまり弱音を吐いても仕方ないかなと思うようになりました。

    >音程もバッチリになって、発表会が楽しみですね。頑張って下さいね♪

     ほんと、ほんと、楽しみです。一体、何がどうなることやら。ありがとうございます。

  3. sakura より:

    ジャズのフルート教室と普通の(?)フルート教室って違うんですね。
    乱入ビックリです。
    ジャズといえばその場のアドリブですものね。
    楽しそうです・・・聴いてみたいな♪

    発表会本決まりなんですね。
    すとんさんの吹いてみたい曲なんでしょう??
    楽しみにしてます^^

  4. すとん より:

    >sakuraさん

     そうそう、ジャズって「アドリブに始まり、アドリブに終わる」みたいな部分があります。火事とケンカが江戸の華なら、アドリブはジャズの華でしょうね。アドリブくらい、チャッチャッカできないといけないのだと思いますが…なかなかどうして…ねえ。

    >楽しそうです・・・聴いてみたいな♪

     まだとても、人に聞かせられるレベルではありません。まずは事故を起こさないようにしないと(笑)。

    >すとんさんの吹いてみたい曲なんでしょう??

     ああ、言いたい。ああ、書きたい。でも、もしも選曲が早い者勝ちだとしたら、私がここに書いたために、他のお弟子さんに気づかれて取られるのも癪なので、決まるまでは内緒にしておきます。

  5. めいぷる より:

    >他のお弟子さんに気づかれて取られるのも癪なので、決まるまでは内緒にしておきます

    すとんさん、可愛い(*^^*)v

    私は前回の発表会(年1回)から、1曲しか仕上げて無いので、のんびりしてると必然的に「選択の余地無し」になります。せめてもう一曲仕上げて2者択一位にしたい(涙)

    でも、弟子仲間と話したんですが、発表会曲を密かに決めていて、生徒の曲選択に作為を感じる…(爆)

  6. ムラマツEXⅢ より:

     発表会楽しみですね~。
     本番でも飛び入り参加できる時間もありだったりすると盛り上がりそうですね!

     アドリブができる人ってそれだけですごいな~と見上げてしまいます。見ていると楽しそうなのでやってみたいのですが、撃沈間違いなしです。

     私の先生もジャズ演奏をするらしいと聞いたのですが、恐くてこちらからは話を振れません(笑)。

     先日聞いたフルート(一人)とお琴(多数)のコンチェルトもカッコよくてやってみたいです。

    >アルテのテンポの速さは、やっぱり異常だと思うものの

     音楽的な表現優先でテンポはその段階での実力に合わせてゆっくりでOK、とご指導頂いていた頃は、それはそれで将来が不安だったのですが、テンポ厳守の指導になってもそれはそれで不安な感じです。指がしっかり回ってオンテンポで音楽的にも100点を頂けるくらい練習で仕上げて行ければ一番いいのですが、なかなか難しいですね。模範CDを聞くと同じテンポでも優雅に聞こえるのに、自分の演奏を聞くとすっごく苦しそうに聞こえるのはなぜでしょう(涙)

  7. すとん より:

    >めいぷるさん

     可愛いですか…いやあ…照れるなあ…可愛いなんて。ちょっぴりうれしいです。

     取られるも何も、全く手を付けていないので(だって、半年ほど先の話だもん)、どんな曲でも構わないと言えば構わないのだろうけれど、やっぱり「ぜひ吹いてみたい」曲を真剣に練習してレパートリーにして発表会に臨みたいと思ってます。

     私はベタな曲が好きなんで、他の人に取られそうで不安で不安で…。

     あと、発表会には、他のお弟子さんたちもいっぱい参加するので、そういう人で会うのが楽しみです。やっぱりどんな姉妹弟子たちがいるか、興味シンシンだしね。

  8. すとん より:

    >ムラマツEXⅢさん

    >本番でも飛び入り参加できる時間もありだったりすると盛り上がりそうですね!

     やるような事をおっしゃってました。「一曲吹いて終わり」というスタイルにはしないそうです。みんなが、たくさんの曲を演奏できる発表会にしたいとおっしゃってましたよ。どんなスタイルなんだか、想像もつきません。

    >模範CDを聞くと同じテンポでも優雅に聞こえるのに、自分の演奏を聞くとすっごく苦しそうに聞こえるのはなぜでしょう(涙)

     私がまさにそうです。でも、苦しそうに聞こえる時は、やっと指が曲のスピードに追いついただけで、まだ音楽になっていないから苦しく聞こえるのだと思ってます。

     音楽の演奏としては、指が曲のスピードに追いついたところが、やっとスタート地点。そこから音楽表現が始まります。それはフルートのみならず、どんな楽器でも一緒だと思ってますが…。

     まずは楽譜どおりに演奏すること。それがスタートライン。次はそこからどれだけ離れていけるかが勝負でしょう。しっかり練習をして、その表現が自分のものになった時、同じ速さのテンポの曲でも、苦しげではなく、優雅に聞こえるのだと思いますし、実際そうです。

     だから私は、本当は、もっとアルテをゆっくりと学びたい気がします。もっと深く深くフルートをやりたいと思ってます。でも深いだけで狭いと、これまたダメなわけで、深さと同時に広く勉強をする必要もあり、その兼ね合いが難しいのだと思います。

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