さてさて、レッスンをアルテだけで終わらせてしまうのはもったいないので、曲をやりました。曲は、始めてのクラシック、シューマンの「トロイメライ」です。もちろん、31選からの選曲です。
たくさん、注意を受けました。今までアルテ以外はポップスばかり吹いてきた私ですが、さすがにクラシックは勝手が違いました。受けた注意を以下に羅列します。
☆リズムをキープするよりもメロディを(思いっきり)歌わせる事を優先すること。
☆メトロノームの指示は(エチュードではないので)軽く無視。実際の演奏では、表記された速度よりも、かなりゆっくりと演奏されるケースが多い。
☆とにかく美しい音でフルートを吹くこと。とりわけ、スラーを美しく。フレーズの終りも美しく。
☆タンギングをするところとしないところをはっきりと分ける。
☆タンギングしない部分(スラーの2音目移行)は、運指のアラが目立つので、しっかりと指の練習をして、楽譜にない音を出さないようにすること。
☆ワンフレーズを一つのロングトーンであるかのように吹いてください。
☆しっかり息を吸って、フレーズを最後まできちんと、一息で吹ききる事。
先生は注意をした上で、目の前で模範演奏をしてくださいました。ノックダウンです。当たり前だけど、すごくきれいな演奏でした。そして分かりました。クラシックはポップスとは別次元の音楽だと言うこと。
どこら辺が違って、別次元なのかと言うと、ポップスではビート感とかノリとかが大切ですが、クラシックではフレージングとアーティキュレーションと美音が大切なんです。この違いが、とても大きな違いだと瞬間で分かりました。
しっかり頭の中を切り換えて演奏しないと、どっちつかずの音楽になってしまいそう。きちんと吹き分けないと…。
この手の曲の自宅での練習のコツとしては、全体を満遍なく練習するのではなく、最初の数小節をみっちり練習した方が効果的だそうです。最初の数小節がきちんと吹けるようになれば、残りもきちんと吹けるようになるので、最初の数小節を徹底的に練習してくださいとの事です。
よっし! 最初の数小節をみっちり練習します。そして再度トロイメライを練習してきます。それにしても、クラシックは難しいね。
次回のレッスンでは、ポップスをババンとやる予定です。つまりセッションレッスンです。あのレッスンは楽しいので好きです。
「課題曲がきちんと吹けるように練習しておかないと…」と言ったら「ポピュラーは練習なんかしなくても、初見でバンバン吹けるようにしないと…」と言われました。初見力が皆無だからなあ…、私。
ジャズはたくさん勉強することがあるので、またそのうちに少しずつ、やっていきましょうと言われました。ジャズは奥深い音楽なのだ。
結局、今のところ私のレッスンは、エチュード(アルテだけど)を中心に、ポップスやって、ジャズやって、クラシックやってと、八方美人なレッスンをしてます。いかにも私らしくて良い感じです。色々な音楽を少しずつやっていきたいのよ。『二兎を追うものは一兎も得ず』と言いますが、たとえ一兎も得られなくても、二兎を追っている事が楽しいのだから、これもアリだなと思ってます。
だって、趣味だもん。楽しいことが正義なのさ。
コメント
良いんじゃないですか?二兎追い(^^)
私は、曲集にクラッシックもポップスも色々載っているので、やっぱり色々練習しています。
フルートを習い始めた目的の1つに、「老後の趣味として、自宅でCD伴奏に合わせて好きな曲を楽しく吹けるようになりたい」という事があります。
ですが、私…あまり曲を知らないんですよね~。なので、自分の好き嫌い、向き不向きを知る意味でも食わず嫌いをせず色々チャレンジしていきたいと思っています。
>小夜子さん
私ね、知り合いに80歳に近いお爺さんがいて、その人とは公私ともに渡る知り合いなんだけれど、普段の姿は音楽とは無縁に思える、そういうお爺さん。しかしある時の(パーティーというよりも)宴会の時、そのお爺さんが特別に隠し芸を披露するというので、ハーモニカを取り出して吹いたことがあります。それがとってもブルージーで格好良かったのです。
あとで考えてみれば、そのお爺さんのお宅には立派なステレオ装置があったり、息子さんはプロのオケマンだったり、娘さんはピアノの先生だったりと、音楽一家なんだけれど、普段、そのお爺さんと接している時は、微塵も音楽を感じさせない人だったんだ。そう、普段は普通に仕事に人生を費やしてきた“日本のお父さん”って感じの人なのよ。
そのお爺さんが、リタイアして、若い時に少し吹いたハーモニカを再び取り出して吹いた、あの姿が格好良くてね。ああ、年をとって、自分の楽しみのために音楽をやっている人って、すごくかっこいいなあ…って、その時思ったわけよ。
たぶん、その格好良さに対する憧れが無意識となって、私をフルートに導いたのかもしれないと、最近思うようになりました。老後に何か楽器を手遊びで奏でる…かっこいい。
もっとも、老後に楽器で遊ぶには、老後になってからでは間に合わないわけで、老後の遊びのために、今から準備をしているのが、今の私の姿。だから二兎追いなんですよ。今さら演奏家に慣れるわけでも無し、自分という客のために演奏できればいいなあというのが本音だったりします。
カタクナではないけれどマジメな態度で音楽をしたいと思っているので、やりたいことを八方美人的にやりたいのです。なんか私のライフスタイルそのものだね。
うん。そのおじいさん、カッコイイです(^^)
私も老後になって「今からなんて無理!」ってことにならないように、その準備として習っているので…すとんさんと同じですね。
だから1日10分でも良いの。積み重ねていくことが大事なの。
「塵も積もれば…」作戦でも、ずっと続けたら相当な時間になるものね~。
子供が大きくなってから~なんてノンキに構えて待ってたら、実際その時になって習えるかどうかなんて分らないし、楽器だって買えないかもしれない。
だから練習時間が無くても、今習っていて正解だと思ってます。
お昼休みの10分間練習が、忙しい毎日の中で良い気分転換にもなってますし(^^;
カメの歩みで楽しく頑張りま~す!
>小夜子さん
ね、カッコいいでしょう、そのお爺さん。私が秘かに敬愛する方なんですよ。
それはともかく。人間の人生は有限であり、時間が逆さまに流れない以上、今すぐに始めないといけない事って、たくさんあるけれど、趣味なんかはまさにソレだと思ってます。
>子供が大きくなってから~なんてノンキに構えて待ってたら、実際その時になって習えるかどうかなんて分らないし、楽器だって買えないかもしれない。
まさに正解だよね。子どもが大きくなったら、その分、こっちはシワクチャになっているわけだし、体力気力ともに(認めたくはないけれど、今よりもだいぶ)衰えているだろうし、学習能力も明らかに低下しているでしょう。それに(私達は年齢の割りには子どもが小さいからね、子どもが一人前になった頃に)現役引退なんかして、年金生活みたいになっていたら、お稽古事にもなかなか通えないし、第一、フルートみたいな高額な楽器が買えるはずがない。
『時間はあるけれど、やる事がない人生』にならないために、『時間がないのに、やる事だらけで忙しい人生』を今のうちに満喫しておきたいと思ってます。
子供が大きくなり手がかからなくなってきたので、私も老後の楽しみの1つにしたくてフルートを始めましたんです。
他にも始めましたが、フルートに熱中すると時間がなくて、他のことはあんまりできてません。
一度、フルートオケの見学に行ったのですが、そこのメンバーは私が若い方に入るぐらい高齢の方が多くてビックリしました。
一瞬、老人会?って思ったほどです。
こういった年齢になっても、音楽を楽しめると豊かな老後になるだろうなと思ってます。
クラッシックの曲をすると、アルテでは教わらないいろんなことを教えていただけますよね。
私は、レッスンではなかなか機会がないのですが、吹奏楽でそれを教わってます。
フルートに特化した話は少ないのですが、曲の構成からくる歌わせ方、音色、強弱、音の合わせなど、本当に勉強になってます。
この前の吹奏楽の練習の際に、指揮者が合奏の実況をやってみたいといってました。
合奏の実況ってなに?と思っていましたが、
「お~っと、ここでホルンが高めの音で来ましたぁー。これに続くクラリネットは厳しい!ホルンの音に合わさなければならない。
…最後のffに向かってのクレッシェンド。始めが大きすぎるぅー。どうする!ちゃんと最後までクレシェンドにできるのかー。」
とやってみて団員爆笑でした。
こういった実況?解説があると、とても勉強になって面白いんですが。
>テツさん
老後の楽しみのために始める事って、芸術系か健康系なんですって。健康系はマラソンが代表格。芸術系は以前は圧倒的に合唱だったそうですが、今は合唱は廃れ(涙)、デジカメ写真が主流なんだそうです。と言っても、この話をしてくれた人は写真が趣味なので、どこまで本当かは分かりませんが…。
フルートは、おそらく趣味としては、マイノリティーだとは思うのですが、それでも調べてみると、シルバーパワーが炸裂してますよねえ…。でも、話を聞いてみると、たいていの方がブラバン出身者(他楽器からフルートへの転向者含む)で、ブラバン人は元気だなあと思う反面、大人になってから管楽器を始める人って、やっぱり少ないんだなあと思います。
日本にこれだけ吹奏楽出身者がいるのは、絶対にヤマハの陰謀だと思う!
それはともかく『学べることは学べるうちに学んでおけ』というのが私のスローガンの一つなので、テツさんのフルートライフは、なかなかいいなあと拝見してます。アルテの一巻も終了していないのに、入団させてくれて、一緒に遊んでくれる楽団って、なかなか太っ腹だと思います。普通、どこでもフルートは人間が余っているので、たとえ腕前があっても、なかなか吹奏楽団に入れないものですからね。そういう意味では、ラッキーだと思います。
芸術系と健康系ですか。
健康系としてジョギングはやっていて、フルマラソン3回、ハーフマラソン4回参加しました。
以前はフルートと両立していたのですが、今は走る時間と体力をフルートに注ぎ込んでます。
本当にブラバンやってた人って多くて、呼吸法の効果なのか元気ですよね。
人が多いのはヤマハの陰謀ですか(笑)
今入っている楽団には本当に感謝してます。
まともに吹けないのに嫌味も言わずに遊んでくれてます。
1stソロの人がお休みだっりりすると、私がソロパートを吹かさせてもらったりしてます(練習を止めちゃうこともありますが)
入団前に調べた時に、フルートは募集停止の楽団ばっかりだったのですが、今の楽団だけがたまたま募集中だったんです。
定期演奏会後に退団される方がいらっしゃって空きができたんですね。
いい楽団にいいタイミングで入れたと思ってます。
フルートアンサンブルも、楽団のメンバーに話したことがきっかけで立ち上げることができたし。(楽団のメンバーだけで構成されているのではないですが)
楽団、アンサンブル、レッスンとやりたいことを実現できていてハッピーなフルートライフです。
そのうち、Jazzやボサノバのセッションにも参加したいなぁ、なんて思ってます。
ますます、走る時間がなくなります
>テツさん
そう言えば、テツさんはマラソンもご趣味でしたね。こりゃあ、ヤブヘビでした。
>そのうち、Jazzやボサノバのセッションにも参加したいなぁ、なんて思ってます。
もう、できるのでは? レパートリーを作って、セッションライブに行って「ボク、これ吹きます」って言うだけでいいんじゃないの? 本当はアドリブまでこなしてこそのジャズでしょうが、そこに行くまでは、やらなければならない事が多いので、簡単ではありませんが、テーマを吹くだけなら、今すぐでもOKでしょう。
もっとも、人前で平気で吹ける心臓を持っていないとキビシイかな。何しろ、基本的にジャズはソロだから。舞台に上がれば、みんな、こっちに注目しているしね。
私にとってのハーモニカのお爺さんは父だったりします。
地元の公民館で子供向けの太鼓教室を月1回くらいのペースで父がやっているのですが、盆踊りや町内の行事で時々発表の場を頂いているみたいでとても楽しそうにしています。
自分も将来あんな感じに楽しめるといいなと思い昨年からフルートを始めました。
ちょっと残念なのが、同じ体験レッスンの日から教室に通い始めたお爺さんが、指がなかなか動かないから・・ということで辞めてしまわれたことです。
指も頭もお金も時間も、忙しくても今から準備しておくのは大切なことだと改めて感じた次第です。
>ムラマツEXⅢさん
カッコいいお父様をお持ちで、うらやましいです。私も子どもから、憧れられるオヤジになりたいものですが…難しいです(汗)。
>指も頭もお金も時間も、忙しくても今から準備しておくのは大切なことだと改めて感じた次第です。
これは本当に切実な問題だと思います。一緒にレッスンを始められた年配の学友さんにとって、フルートは憧れだったのでしょう。本当は吹きたかったのだと思います。
指は…いくら年配者とは言え、練習を重ねると必ず動くようになるとはいうものの、若者と比べれば、そのためには多くの時間を費やさないといけないでしょうし、何よりも根気が続かなかったのでしょうね。根気の背景には健康と体力の二つが必要ですが、年をとると往々にして、そのいずれかに問題を抱えるようになりますから。
実に残念な話ですが、時間は逆さまに流れないので、ある意味、仕方のないことだったのかもしれません。他山の石として戒めてゆきたいと思います。
人生は一度きり。チャンスの女神に後ろ髪はない。そんなところです。
追伸 ムラマツEXⅢさんは、やっぱり“ムラマツEXⅢ”をお吹きになってらっしゃるのですよね?
「もっとも、老後に楽器で遊ぶには、老後になってからでは間に合わないわけで、老後の遊びのために、今から準備をしているのが、今の私の姿。」のくだりを拝見しまして、老後になってフルートを始めた私にとりまして、フル-トは、やっぱり「今からなんて無理!」ってことになっているかなぁと感じてしまいました。しかし、次の話を思い出し、気を取り直しました。
すでに亡くなられた、名古屋のキンさん、ギンさんは、テレビ等によく出演され、そこそこ稼いでおられたようですが、そのころ、どなたが キンさん、ギンさんに尋ねたそうです。
「お二人、稼いだお金はどうされるのですか?」
「そりゃ、老後のための貯金ですよ」
私も、キンさん、ギンさんと同じく(皆さんと同じですが)、老後の楽しみのために、フルートに打ち込んでいきたいと思います。
>akyさん
私は初老なので、初老なりの表現をしただけですが、それで人生の先輩方のお気を害することになってしまって、申し訳ないと思ってます。
私の本当に言いたい事は、すでにakyさんはお分かりのようですが、ここを読んで、いま一つ腑に落ちない方がいらっしゃるかもしれませんので、少しばかり、言い訳をさせてください。
老後とは、現在の自分と比べて、気力体力が衰えてしまった将来の自分の事を差してます。現役世代である私は、この老後という言葉に引退後の姿を重ねてしまったわけですが、肝心なのは「引退後の自分」ではなく「気力体力が衰えてしまった将来の自分」という部分に重点を置いた表現が“老後”という言葉の意味するところです。
そこで私が時に触れ、何度か書いています「時は逆さまに流れない。一番若いのは、今の自分」という言葉を思いだしていただけると幸いです。
将来の自分の姿を、過去の自分と比べても仕方ありません。肝心なのは、常に、今がこれからの人生のスタート地点であるという認識。そう考えるなら、これからの人生において、一番若くて一番気力体力が充実しているのは、間違いなく今の自分。だからこそ、今がんばらなくて、いつがんばるのだ! そういう事です。
お分かりいただけるでしょうか?
キンさんギンさんのお話、よく笑い話として引用されますが、おそらく当の本人たちにとっては、笑い話ではなく、極めてマジメに答えていたのだと思います。つまり、キンさんギンさんにとって、たとえ当時百歳を越えていたとしても「今日が一番若くて充実した日であって、老後はまだ遠い」と感じていたからこそ、あのような発言が出てきたのだと思います。
キンさんギンさんって、すごい方ですね。あの発想があったからこそ、百歳を越えてもお元気だったんだろうと思います。体は老いても、気持ちは老いていなかったのでしょうね。見習いたいものです。
akyさん、お互い一緒にフルート、がんばってゆきましょう。akyさんから見れば、私はまだまだ若造かもしれませんが、こんな私でも、20代や30代のフルート学習者さんたちから見れば、十分ご老体なのですよ。ですから、若者たちと張り合うつもりは毛頭ありません。ただ、自分のペースで楽しんでいければいいなあと思っているだけです。
「今日の自分に明日は勝つ」の精神で頑張りましょうよ…ね。
>これは本当に切実な問題だと思います。一緒にレッスンを始められた年配の学友さんにとって、フルートは憧れだったのでしょう。本当は吹きたかったのだと思います。
先生のお話では、お若い頃、音楽(楽器は分かりませんが)の経験がおありで、目指す目標がとても高く、そのギャップで・・ということでした。体験レッスンの日には唯一の楽器持参でしたので、きっと本当にお吹きになられたかったのだと私も思います。
>追伸 ムラマツEXⅢさんは、やっぱり“ムラマツEXⅢ”をお吹きになってらっしゃるのですよね?
ご紹介が遅れて申し訳ございませんでした。はい、ムラマツの頭部管のみ銀製の入門モデルが私の愛器です。1本目(入門用)としてはちょっと高価かな?と思いましたが、仕事柄、道具にこだわるたちでして、うまくいかない時に言い訳できないようにしておこうと思いました。
この機種に決めましたのは、私の先生が初めて手にした楽器でもあり、ムラマツ楽器が車で行ける所にあることも大きいです。
・・時々気持ちが総銀モデルに移りかけたこともありましたが、先生の『まだ新しい楽器は必要ありません!いい楽器なんですからしっかり使って下さい。』とのお叱り(激励?)に気持ちを改め、最近、特に今年に入ってからは低音から高音までしっかり一緒に唄ってくれるいい相棒となりつつあります。先生から見ればその楽器を使い切ってるかとうか一目瞭然なんですね・・。洋銀も鳴らしきれてない私なのに銀から先なんてまだまだです。でも音色は銀が大好きです。試奏だけはよく行きますので。
新しい楽器と言えば、楽器屋さんの『プロを目指すわけではないのなら、その時気に入った楽器を買っちゃえばいいよ』という台詞です。う~む、です。じゃあ大人の本気(マジ)な趣味で、ちょっと『おけいこ』とは一線を隔したい笛吹きはどうすれば。。
●選択その1⇒先生の様に鳴らしきれるようになってから道具もステップアップしていき、『上達』することを楽しむ。
●選択その2⇒趣味なのだから、今(時間)を大切にして、今出せる一番気に入った音色を持った楽器で楽しむ。
楽器屋さんは 『その2』 を親切に私に勧めてくれたのだと勝手に解釈していますが、聞き方によっては微妙な印象をうけてしまいますね。社会人の趣味は、ある意味時間との戦いだと心得ているのですが、敢えて私は 『その1』でしばらく上達を楽しみたいと頑張っています。
・・幸い自営業で工場と事務所が近隣民家から離れていますので、平日は深夜、週末にはオールナイトでお猿さんの様に吹き続けられる環境がそれを助けてくれています。昨年の年末年始には『年越し!!今まで習った全エチュードマラソンコンサート』を数時間かけて1人でやっていました。当時なかなかできなかったテンポのものが簡単に演奏できたりしますと、自分の上達が具合が分かりますので、恒例にして時々やってみるのもおもしろいかもしれません。
長文失礼いたしました。
>ムラマツEXⅢさん
一緒に体験レッスンを始められたお爺さんの話の続きですが…
>先生のお話では、お若い頃、音楽(楽器は分かりませんが)の経験がおありで、目指す目標がとても高く、そのギャップで…ということでした。
これはすごくよく分かります。私もそうでしたし、今もそうです。自分のやりたい事が明確に頭の中にあるのに、それを現実化できない、自分の演奏力の低さに対する絶望感。もう、救い難いものです。答えは見えているのに、それができない。何とも言えない、焦りにも似た虚無感。すべて自分が悪いのだから、誰にも文句は言えないのだけれど、心の中には不満と絶望が澱の様に溜まってゆくのですよ。音を出せば出すほど、練習をすればするほど、不快感が溜まっていきます。で、そのはけ口が上手くいかないと、音楽をやめてしまうという方向に行きます。
私も常にその状態と紙一重です。なんとかギリギリのところで心のバランスをとって、今にいたってます。
私の場合、何が心を支えているのかというと、アゲハの美音でしょう。チャイナ娘(中国製の真鍮フルート)で練習していた時は、結構、爆発寸前まで行ってましたもの。
自宅練習をしていて、あまりに自分がふがいなくて、情けなくて、どうにもこうにも虚無感が心を襲ってくることがあります。以前なら、そこからマイナスの思考が始まり、心がドンドン悪い方向に向かったものですが、今はそうではありません。そんな時でも、アゲハの音に耳を傾けていると、心がやすらぎます。「色々と不満はあるけれど、この音が出ているのだから、それで良しにしよう」と思えます。“美音は七難隠す”ってところでしょうか。
楽器に救われ、楽器の力で音楽を続けているという、情けない有り様の私です。
楽器の選択に関して言えば、私個人は基本的に“選択その2”です。おそらく“その1”の方針でいけば、今はもうフルート吹いてないです。辞めてます。自分の実力に見合った楽器を使ってたら、日々絶望の毎日です。上の方で書いたとおり、私の実力と心の満足できる演奏の閾値が極端に違いますから。そのギャップを埋めているのが『実力不相応の楽器による、楽器自体による音色の美しさ』なんですね。
とは言え、それは私個人の話。一般論に還元するなら、やはり基本線は“その1”の方かな? “オーバースペック”という言葉がありますが、楽器の力が奏者の力を大きく越えている時、それは楽器にとっても、奏者にとっても、不幸な事だと思います。
何と言っても、自分の先生を信頼し、先生に従っていくことが、最短にして最善のフルート上達の道ですからね。先生の言葉を信じて進んでいくことが肝心だと思います。こんな私だって、先生が「そろそろ新しい楽器を買いましょう」という指示があったからこそ、アゲハを買いに行けたんですよ(行って、身分不相応の楽器を選んできたのですが 笑)。
クラシックは難しい。確かにそうですね。
私、ちょっとだけジャズピアノに憧れてかじってみたことがあるんですが、ジャズはジャズで違う難しさがあると思います。(まぁ独学でやってたので…見事に挫折しちゃいましたが)
ま、でも、近代現代ものは結構ジャズの手法を取り入れたりしているし、知っておくだけでもよかったナとは思いますが。(ってことで、アドリブとか、めっちゃ、ヘタです)
>自分の先生を信頼し、先生に従っていく
これって、基本的にどんな楽器でも(歌でも)同じなんじゃないかな。
だからこそ、先生の責任って重大だと思う。
同時に2人の先生についているっていう人がいますが、2人の先生が常に情報交換しているとか、特に習いたいことがあって(たとえば、フランス近代ものがすっごく得意な先生にどうしても習いたいとか。この場合メインの先生の許可を取る)ってことならいいんだけど。
行き着く先は同じでも、アプローチ方法が違うと混乱するということって多々あると思うんです。ましてやその方法が、全く逆だったら?!たいていの人は混乱しちゃって、意味なくなっちゃうと思います。
>ことなりままっちさん
クラシックも難しい。ジャズだって難しい。優等生的な発言をしちゃうと「なんであれ、マジメに学べば難しい」という結論です。ただね、いくら難しくても「楽しくて難しい」なら大歓迎。「難しくて、つらくて、苦しい」ではイヤ。
私にとっては、クラシックもジャズもポップスも「楽しくて難しい」のです。だから、難しいとボヤキながらも、続けられます。
それに趣味だから、苦しくなったら、きっとすぐ辞めちゃうし。
>同時に2人の先生についているっていう人がいますが、
一瞬、ドキってしました(驚)。私の場合、歌とフルートというわけで、全くジャンルは違うけれど、それでも、フルートを始める時に、歌のキング先生に相談をして許可をいただいてますし、フルートの笛先生には最初から声楽をやっている事を伝えてあります。だから、OKっす。
同じ楽器の同じ分野で、複数の先生に付いていると惑わされますね。これって、歌の世界だと、合唱団を掛け持ちしている人が、時々陥るワナなんですよ。それぞれの合唱団で、発声のやり方が違う(わけないのですが、表面的にね)とか、同じ曲でも表現方法違う(当たり前)とかで、混乱している人がいます。
声楽の世界でこれをやると…間違いなく、破門だな(笑)。
私ももう気力はともかく体力は下降線に入ってます。今はじめてよかったと思ってます。ちゃっかり体のリハビリにもなってるようです(笑)。(今ってのは便利な言葉だよね。5年早かったら5年前、10年後だったら10年後を指すんです。)
クラシックは難しいのかな? う~ん。音楽に近づく手段が見えているほうが楽チンですよね。私の場合はクラシックのが楽。ポピュラーは途方にくれてしまうことが多いので(涙)。
アマチュアなので、こんなイメージっていうのが豊かであれば出している音がヘタッピイでもそれなりに楽しく過ごせます(思うようにならなくて悲しくなったり涙目になったりするのも楽しいうちです)。ポピュラーで豊かな発想をするための知識やセンスが乏しいんです。今のところしょうがないかな。
>お散歩さんぽさん
難しいと言えば、すべての音楽(の演奏)は難しいのですが、より難しさを感じるのは、自分から遠いものでしょうね。
私にとって、ポップスにせよ、クラシックにせよ、難しくて遠いものなんですが、それでもポップスの方は、時折レッスンがあり、難しいーと思いながらも少しずつ学んでいる最中なのに対して、(アルテ以外の)クラシック系の曲は、今回のトロイメライが始めてだったので、すごく遠くに感じてしまっただけの話です。
私の本質はクラオタなので、練習を重ねてゆけば、きっとクラシック系の方が近しく感じるのでしょうが…。今はまだ、そんなところです。
ここを読んでいる多くの笛吹きさんたちは、クラシック系の人が多いみたいだから、むしろ感想は「ポピュラーの方が難しい」と思われているのかな…と思ってます。