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これからドンドン本番が怖くなる

 …と言われました。当時、声楽を習っていたキング先生からです。もう十年以上も前の話になります。
 あれから十数年経って、本番が怖くなったかと言われると…別に怖くはないです。ただ、以前のような“無条件の楽しさ”みたいなモノは無くなりました。本番…まあ発表会での歌唱が主な私ですが、その場がハレの舞台である事には変わりありませんが、ある意味、私もだいぶ舞台慣れをしたような気がします。
 ですから本番に対して、怖さは感じませんが、本番を畏れる気持ちは強くなりましたし、だからこそ、しっかりと準備をして、なるべく万全の状態で臨みたいなあという気持ちは強く持っています。だから、そこをうまく調整できず、本番で失態をしてしまうと…凹んでしまいます。
 私は基本的に、人前に出る事が好きだし、衆目を集める事は快感だし、職業柄、他人に見つめられる中で作業をするのは日常なので、舞台に出る事に特別感を感じないのかもしれません(一応、ハレの場であるという意識は持ってます)。
 趣味の声楽であれ、仕事であれ、人前に出る時は、万全の準備をし、さんざんリハーサル(や練習)を繰り返した上で、すべてを忘れて、まな板の上の鯉になった気持ちで本番に臨みますので、本番を怖がる気持ちが生まれないのかもしれません。
 そう言えば、発表会の時に同門のお姉さんから「すとんさんは、全然、舞台であがらないのですね」と言われて、感心された事があります。
 一応、これでも、舞台ではあがってますよ。ほんのちょっぴりですが(笑)緊張もしてます。ただ、緊張よりも「今年も舞台で歌える!」という喜びの方が多いので、それがほんのちょっぴりの緊張を表面的に打ち消して見えるんだろうなあって思ってます。
 要するに、何が言いたいのかと言うと、私という人間は、基本的に繊細な神経の持ち主で、用意周到な人間であって、同時に図太い側面もあるので、本番を怖いと感じたことがないのです。そういう意味では、ちょっと規格外なのかもしれません。
 一般的な人なら、キング先生がおっしゃったように、経験を重ねるたびに、本番の怖さを感じるようになる…んだろうなあって思います。つまり、当時のキング先生は、私の規格外の神経の図太さに気が付かれなかったって話です。

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