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日本語っぽい発音はダメなのです

 声楽のレッスンの続きです。まずはメンデルスゾーン作曲の歌曲「Auf Flügeln des Gesanges/歌の翼に」を歌いました。
 まだ2番の歌詞には手を付けていませんので、1番->3番という曲順で歌っています。ドイツ語が難しくてクチが回りませんので、まだだいぶゆっくりとしたテンポです。そのうち、もう少しテンポを速く出来たらいいなあと思ってます。
 まず言われた事は全般的に“e”の発音が日本語に寄り過ぎている事。“i”はだいぶ日本語から離れてきたけれど、まだまだ“e”が日本語に寄っているので、気をつけないといけません。具体的に言えば、クチを横に開くのではなく、縦に開いて発音しないといけません。確かに自分の感覚でも“e”の時って、だいぶクチビルを横に引いているような気がしています。ダメじゃん、直さないと。
 子音と母音をなるべく別々に発音する事。カタカナの感覚で、子音と母音を同時に発音してしまうと、声がガッと前に出がちになります。子音と母音を別々に発音する事で、声が多少なりともなめらかに発音できるようになるわけです。そうすると、自然と声も柔らかくなるというモノです。
 この曲の音域は広くもなければ高くもないのですが、やるべき事はそれなりにたくさんあります。
 次はオラトリオ「エリア」の3番「Zerreißet eure Herzen/汝らの衣ではなく」です。とにかくしっかりしゃべる事が大切です。レチタティーヴォですから、発声は歌声ですが、発音に関しては、かなり話し言葉に近い滑舌が求められます。子音も母音もしっかり発音しないといけません。各フレーズの終わりは、必ず上向きの声で終えること。短い歌ですが、やっぱり難しいです。
 4番「So ihr mich von ganzem Herzen suchet/心をつくして求めれば」では、フレーズの最後の音をしっかりと息を上げて歌いなさいと言われました。フレーズが長くなると、どうしても息が足りなくなります。息が足りなくなると、どうしても息が下がってしまいます。だから、最後までしっかりと息を上げて歌うには、息の足りなさを回避すればいいわけで、方法としては2つあります。1つは、もっとブレスを頻繁に行う事。もう1つは、吐く息をコントロールして、息を長持ちさせる事です。最初の提案は…ダメですよね。ブレスはするべき箇所でするものであって、息の都合で回数を増やしてはいけません。となると…後の方の提案となります。息を長持ちさせようとして、やりがちなのが、息を吐き出すスピードを落として、息を長持ちさせようとするやり方だけれど、これはダメです。息を吐き出すスピードを落とすのは良いことではありません。では、息を吐き出す量を減らして、細い息で歌おうとする事だけれど、これもうっかりすると、ノドを閉めてしまうのでオススメできません。要は腹筋によるブレスコントロールをもっとシビアにするだけで、腹筋の弱さのために、無駄に逃げていた息を逃さないようにするだけなのです。
 つまり、腹筋が弱いので息が持たない…って結論になります。ああ、残念残念。
 でも、これ、問題としては根深いのですよ。フレーズの最後で息が足りずに歌が失速しているために、次のフレーズの歌い出しのポジションがドンドン低くなるのです。で、フレーズの歌い出しの響きが低いものだから、歌いながらむりやりポジションを上げていこうとすると、自然とノドが閉まっていき、ドンドン歌っていくのがシンドくなっていくわけです。
 歌っているうちに、ドンドン苦しくなっていくのは、こういうわけないですね。腹筋が弱くて、ブレスコントロールが下手なので、ノドが閉まってしまって、苦しくなる。ああ、身に覚えのある事ばかりです。それを回避するには、一つ一つのフレーズを丁寧に歌っていくしかないわけです。特にフレーズの最後の処理を上手にしていかないといけません。

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