タイトルと中身は特に関係ありません。気分でつけました。萩原朔太郎ファンの皆さん、ごめんなさい。では、参ります。
私はフランス系フルーティストをめざします
フルーティストには、ドイツ系とフランス系の二つの派閥があるそうです。どっちがどう違うのか、よく分かりませんが、とりあえず「モーツァルトとドビュッシーのどっちが好き?」って尋ねられたら「ドビュッシーでしょ」と答える私は、フランス系フルーティストを目指すことにしました。まったく、お笑いです。
でも、とりあえず、何をすればいいの?
エミリー・バイノンのファンになったかも
エミリー・バイノン…ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団の首席フルート奏者だそうです。フルート系の皆さんはご存じでしょうか? 歌ばかりやっていた私は、全く知りませんでした。
例によって、ネットをヘロヘロ漂っていたら、この方のことを知りました。
この方は、アゲハのメーカー、アルタスを使用するプロ奏者の方です。大抵のプロのフルート奏者は、外国製のフルートを使用していますし、たまに日本製でも、たいていはムラマツでしょ。アルタスを使っている人って少ないので、なんとなく親近感が湧きました。
この方の使用しているフルートは、アルタスの中でもPSとALの二本です。両方とも総銀のフルートですね。主にメインとして使用しているのは、PSの方でこちらはリッププレートが14Kだそうです。この人は子どもの頃はルイ・ロットというフランス製のオールド・フルートを使用していたそうですが、メンテが大変という理由で、プロになる少し前あたりから、専らアルタスばかりを吹いているそうです。
興味津々なので、さっそく彼女のCDを購入しました。
いいですね、ジャケ写。なかなか美しい方ですね。でも、それよりも手に持っているフルートがいいですね。これはアルタスのPSですよ。このフルートでレコーディングをしたようです。ますます、いいですね。
感想は…とにかく、笛の音が深々とした良い音です。CDの解説によると、イギリス生まれの人ですが、音楽的にはフレンチスクールの系譜に連なるプレイヤーなんだそうです。フランス系のフルーティストって、こんな感じなんですかね?
それより私がうれしく思ったのは、私のアゲハのとろけるような美音の延長線上にバイノン氏の美音があること。そして、それが確認できたこと。同じメーカーのフルートを使っているんだから、当たり前と言っては当たり前だけれど、それがうれしかった。
CDなので細かに判別できないし、おそらく生で聞いたら、バイノン氏のフルートとアゲハを比べる事なんてできないでしょう。でも、そこは録音であるCD。録音では、同じような傾向の音に聴こえるのですよ。
おそらくムラマツユーザーの人は、よくこんな気分を味わうのでしょうね。何しろ、多くのプロ奏者がムラマツ使っているもの。「あ、この奏者の笛の音は、私の笛の音にそっくりだ」なんて事、普通にあるのでしょうね。
もっとも、アルタスフルートを使っているからと言って、みんながみんな同じ傾向の音を出すわけではないのも事実。その点は理解しているつもり。
アルタスの広告塔をやっている、ウィリアム・ベネットやロバート・アトキンのCDも持ってますが、彼らの音は全然違います。彼らの音の延長線上のどこをさがしても、アゲハはありません。フルートの音は、楽器だけで決まるわけではないことは、その事からもよく分かります。楽器と奏者の組み合わせて、世界にたった一つの音が作られるのです。
だから、エミリー・バイノン氏には、強烈な親近感を感じます。たまたまの偶然なんだろうけれどね、この音を目指したいと、本当に強く思いました。この人をリファレンスにしてゆきたい、そう思いました。
ああ、バイノン氏に弟子入りしたい(あくまで妄想)。
日本語の歌は難しい
日本語の歌って難しいと思う。どこが難しいって、母音をアゴの開閉で作る構音システムってところ。それに引き換え、ヨーロッパ語(イタリア語もドイツ語も英語もネ)は言語によって多少の違いはあるにせよ、母音を舌の位置で作る構音システム。根本的に母音の作り方が違うので困っているわけです。
アゴの上下運動とクチビルを横にひっぱったり前に突き出したりしてしゃべる日本語と、アゴは動かさず、クチビルも多少突き出す程度で、専ら舌の位置と厚みを変化させてしゃべるヨーロッパ語。で、クラシック声楽はヨーロッパ語の「アゴを常に舌に下げ、口の中を広げたまま、舌の位置と厚みで母音を発音」して、しゃべるように歌うのが基本になっているじゃないですか。それゆえにあの声量と音色が得られるわけですが、日本語でアゴを動かさずにしゃべると、腹話術のようになり、それを自然に聞かせるのはとても難しいという事が言いたいのです。
発声を一生懸命練習すると、腹話術が上手になるという都市伝説がありますが、さもありなんです。
あごを動かさずにしゃべる腹話術…相当うまくならないと、なんか変ですよね。歌も同様だと思います。
あごを動かさずに歌う。これを未熟ななままやってしまうと(私の勝手なイメージなんですが)昔のオペラ歌手のような、変な日本語の歌になってしまいます。かといって、日本語の普通の構音のまま歌えば、まるでポピュラー歌手のような歌い方になってしまいます。そこが難しいと思ってます。
今月の高音事情
ピッチ的には、無理をするとシ♭まで? ほんとのほんとに無理無理するとだけどね。その無理と言うのは「音が割れる」って感じのこと。音が割れても良いなら、体調次第でシ♭まで出る。もちろん音楽としては使えない声だけれど、結構うれしい。
音楽的に使えるのは、普通の体調ならソまで。ソまでなら、割れることも無理することもなく出せる。無論、体調が悪い時は、ソどころか、ファもミ(!)もレ(!!)も割れちゃう。ま、そこまで逝ってる時は、風邪をこじらす直前だったりするのだけれど…。
不思議だなあ…と思うのは、先月までは、自分の声の割れ具合にまったく無頓着だったこと。きっと、今までだって、ずっと割れ割れの声だったんだと思う。でも、全然気にならなかった。今は自分の声が割れると、すごく気になる。「あ、割れた。歌で使えない…」って思うんだ。
あと、元気ならソまではOKなんだけど、ソは普段は使わないので、きちんと音取りをしてから歌わないと、ついついハズしてしまいがちになる。いや、お恥ずかしい。
今後はコンコーネも高声用に変えたこともあり、基礎的なボイトレでもソを出して行くことが増えてくるので、自然とそのピッチを体が覚えていけるんじゃないかと思ってます。そうすれば、そんなにハズすこともなくなるでしょうね。
声の割れるのは、無理せず、少しずつ発声をしてゆき、体を作って行けば、たぶん解決すると思う。だから、あとは練習の量と時間の問題で、ある程度の高音までは行けると思う。
いやあ、チェンジの壁にぶち当たっていた頃が懐かしいです。
あとは、これから冬に向かって、風邪をひかない様に体調を整える日々をどれだけ過ごせるかってことですね。何しろ、風邪ひくと、一週間は練習できなくなってしまいますから。
今月の金魚
今月の金魚たちの動向は、こんな感じ。とにかく、現在はカスミが入院してます。あまり具合がよくありません。でもとても幸せそうです(カスミは入院が大好きな金魚です)。
カスミ 退院 2008年9月8日(月)[入院 2008年8月25日(月)~9月8日(月)]
カエデ 入院 2008年9月8日(月)
アオイ 星になる 2008年9月9日(火)
カエデ 退院 2008年9月13日(土)
キッカ 入居 2008年9月14日(日)
カスミ 入院 2008年9月25日(木)~現在
今月のお気に入り
フルートスタンド! これがもう便利ものよ。練習の休憩の時、フルートをどこに置きますか? 机の上ですか? 机の上だと、うっかりひっかけて落としたりしない? 落とさないにしても、へんな向きに置いてタンポがビチョビチョにならない?
フルートって、扱いを丁寧にしなければいけないくせに、中途半端に大きくて、おまけに不安定な形しているし、なんか面倒でしょ。だからスタンドがあると、ちょー便利。休憩の時は、スタンドにちょっと差しておけば、それで良しなんだもん。おまけに管内の水滴は重量の影響で自然と排出されちゃうし。組立式だから、持ち運びも可能だし(ただし、ちょっと重量あります)、今、一番のお気に入りグッズです。何と言っても、安いしね。
今月のひとこと
ブログの左肩にある「ひとこと」はどこにも残らない書き捨てのコーナーなのですが、その「ひとこと」にカミキリ君のことを連載していたり、またコメントいただけたりして、何らかの形で残せないものかと思いましたが、そうだ「月末のまとめ」に残せばいいじゃんと気づきました。
さっそく、今月から始めます。
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新学期が始まりましたね。ああ~と溜め息をついている学生諸君はたくさんいるだろうけれど゜がんばれ。何も溜め息をついているのは、君たちだけじゃないんだぞ。先生たちも職員室で溜め息ついているぞ。嘘じゃないぞ、ホントだぞ。(2008年9月1~2日)
皆さ~ん、ここのブログ、読めてますかあ~! 実は9月2日のメンテが終了して以来、私自身がブログに入れなくなりました。一応、管理画面には入れたので、そこから「ひとこと」書いてます。なんだかなあ…。とにかく、コメントの返事が書けません、アップできません。お返事、お待ちの方は、しばらくお待ちを(汗)。(2008年9月2日)
皆さ~ん、ここのブログ、読めてますかあ~! トラブルの切り分けをした結果、どうやら、あるブログパーツが悪さをしているようなので、表示しないようにしました。それは「人気記事ランキング」です。これはココログ純正のブログパーツなんですよ、困ったもんですね。(2008年9月2~4日)
先日、キング先生にアゲハのことを報告しました。先生がおっしゃるには「趣味の方が使う楽器としては最高ですね」とのこと。私もそう思います。アゲハよりも上のランクのフルートは、趣味の楽器というよりも、プロの仕事道具って感じがしますもの、やっぱり。(2008年9月4~5日)
「人気記事ランキング」が復活しました。おめでとう、ココログ! とにかく、今一番読まれている記事が何か、と言うのは、私も興味ぶかいけれど、検索などで初めてやってきた人にはいい道案内だと思ってます。「まずはこの辺から読んでください」みたいな、ある意味、名刺代わりみたいなモノです。ご活用ください。(2008年9月5~7日)
今日も一つ、せっかく送ってもらったトラックバックを削除しました。トラックバックを送ってくださるのは、大変ありがたいですし、基本的に歓迎なのですが、左サイドバーにある「トラックバックについて」を読んでいただいてから送ってもらえると感謝です。せっかく送ってもらっても、条件に合わないものは、こちらの基準に照らし合わせて削除せざるをえないもので、一つそこんとこ、よろくしね。もちろん、どなたでも、トラックバックはご自由に送ってくださって結構です。(2008年9月7~9日)
アオイが星になりました。やっとガンの苦しみから自由になりました。アオイは私のプロフィール写真の右奥に写っている三色金魚です。(2008年9月9~11日)
フルートを吹き終えて、歌の練習をしようと思って、発声をし始めたら…右脇腹を激しくツリました(涙)。何か、体の使い方を間違えたみたいです(涙々)。結構、痛いです…。(2008年9月11~13日)
ヘ長調って、なんかカワイイ。(2008年9月13~16日)
右サイドバーの「人気記事ランキング」をご覧の声楽ファンの皆さん。「最近、ここのブログはフルート記事ばっかりで、つまんねえや」とお嘆きでしょうか? この「ランキング」は過去30日分の記事しか反映されていません。ちょうどフルート購入のドタバタがあった時期なので、アクセスがそっち方面に集中しているだけです。ここのブログは、声楽を忘れません。ポイトレ命です。見捨てないでください(涙)。もちろん、フルートもやってゆきますけど(汗)。(2008年9月16~18日)
皆さんから、教わった練習法を試して、それこそガムシャラにフルートを吹いておりますが、気のせいか、少し指がまわるような…。トンネルの向こう側から、小さな光が見えてきたような気がします。あと、どれくらい歩けば、トンネルの向こうに行けるか分かりませんが、とにかく光が見えるようになりました。ありがとうございます。(2008年9月18~21日)
今頃ですが、楽器店に「ザ・フルート別冊22号」を買いに行ったところ、ありませんでした。店員に聞いても要領を得なかったので、ネットで探してみたところ「22号」の影も形もありません。探し方が悪いのかもしれませんが、アレって感じです。「ザ・フルート別冊22号」…ジャズフルートの特集らしいのですが、本当に発売になっているんですよね?別に今すぐ吹くわけではないのですが、購入しておきたいんですよ…。話は変わりますが、私、ノドの風邪をひいて、ちょっと大変な感じです。皆さんもご自愛ください。(2008年9月21~23日)
川崎にある等々力競技場に行って、スーパー陸上を見て来ました。“生”室伏は、かっこ良かったです。生で見るハンマー投げは迫力満点。ありゃ、半端無いね。あと、生で見ると棒高跳びって、すっごくスリリングで、すっごくカッコいいです。後は…よく覚えてません(汗)。(2008年9月23日~25日)
「お気に入りのブログ」にくろねこさんの「くろねこ戦記」を追加しました。よろしくお願いします。(2008年9月25~26日)
ノド風邪から一週間ぶりに回復して、歌い始めたら…ろくに歌えなくなっていました。風邪の前までは、とても調子がよかっただけに残念残念。調子の下がった分をこれから取り戻さないと…。(2008年9月26~28日)
「お気に入りのブログ」にめいぷるさんの「どこまで本気?」を追加しました。よろしくお願いします(2008年9月28~29日)
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というわけで、来月もよろしくお願いします。
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