人は目標がないと努力し続けられないものです。
音楽趣味の世界で言えば、発表会とか演奏会とかコンクールとかの、人前で演奏する機会です。どんな音楽教室や団体であっても、発表会とか演奏会とかは、年一回、または年に数回に渡って、定期的に行われるものです。また、コンクールに挑戦し続ける方もいらっしゃいます。
定期的に人前で演奏する事で、その時々の自分の実力が分かりますし、上達を確信できるし、次に取り組むべき課題も分かります。また、単純に人前で演奏する事の楽しさや高揚感だって味わえます。なので、人前で演奏する事って大切ですし、それを目指していくから、趣味が続いていくという側面もあります。
一般論として、目標がなければ、やがて興味関心を薄れ、いつの間にか止めてしまうものなのです。
しかし、世の中には、音楽趣味を持ちながら、発表会や演奏会など人前での演奏機会から逃げ回る人がいます。理由を聞けば、発表会や演奏会に出演して演奏する事がイヤなんだそうです。
つまり、音楽趣味を持ちながら、人前での演奏が目標どころか、嫌悪すべき事になっているのです。
…私には全く分かりません。だって、音楽は時間芸術ですから、演奏者と観客が時と場を共有する事が、音楽を楽しむ大前提ではありませんか? それがイヤって、何?
人前での演奏がイヤなら、音楽辞めて、美術でもやっていればいいんです。美術なら空間芸術ですから、観客のいる空間に作品を搬入すればいいだけの話で、作者がその場にいる必要なんてないんですからね。画家は人前に出る必要なんてないんです。
と、毒を吐きましたが、実際問題として、人前での演奏はイヤだという音楽愛好家が一定数いるんです。こういう人たちにとってのは目標ってなんでしょうか?
たぶん、私には分かりません…が、それでも推測するならば、おそらく、日々の練習であるとか、先生とのふれあいであるとか、趣味を嗜む自分が好きとか…そんなところでしょうか? でもそれは、私にだってあるけれど、それで音楽趣味が継続できるほど、人生甘くないんです。ハードモードなんです。だから、人前での演奏というカンフル剤が必要なんじゃない?
理解できない人がいるからと言って、彼らを排除するつもりもなければ、敵視するつもりありません。目標は人それぞれ…って事でいいのです。でも、人前演奏がイヤなんて人の気持ち、多分私は一生理解できないだろうと思います。それはおそらく、私が“ショートケーキが大嫌い”という人の気持ちが理解できない事に通じるんだろうと思います。
あと、ラーメンが嫌いな人の気持ちや、ポテチが嫌いな人の気持ちや、コーラが嫌いな人の気持ちも分かりません。羊羹が嫌いな人なんて、この世にいる事すら想像できませんが…いるんだよなあ。それが世の中、だから面白いんだと思います。
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コメント
歌うこと自体が好きなのです。
人前で歌わなくても歌うこと自体が好きだから続けられるのです。教わって上手くなっていくことが好きなのです。
だから目標が特になくても続けられるのです。目標ありきで歌っているのではなく、単に好きだから歌っているのに過ぎないのです。不思議かしら(笑)
(人前で歌う喜びがあるのも知っています)
ショウさん
歌うことなら私も大好きですよ。好きだから、他の人に聞かせたいんです。
一人で歌っていたって、もちろん楽しいけれど、でもそれだけじゃあ、寂しいんです物足りないんです。聞いてくれる人がいると嬉しいんです。
ライトを浴びながら歌うと、達成感? 充実感? そんな感じで心が満たされるんです。
…ってわけで、なんだろ? ショウさんを否定する気は全然無いけれど、やっぱり、よく分かりません。でも、それはそれでいいやとも思える私です。世界中のみんなが私と同じ価値観で感覚を持っていたら、そっちの方がつまらないしね。