スポンサーリンク

沖縄県って、なんか変だよ

 2019年10月31日に、沖縄の首里城が焼失しました。火災原因は今でも不明なんだそうですが、首里城祭の最中であり、火災時にはイベント会社が現地で祭りの準備をしていたそうで、照明などの電気系統の事故(延長コードのタコ足接続でショートした?)か、タバコの火の不始末か、現場の焚き火による火災なのか、あるいはそれらの複合原因なのかは分かりませんが、とにかく人為的な原因が元となって、火災が起こってしまったという点までは分かっているそうです。
 まあ、原因はなんであれ、地域のシンボルが燃えてしまったのは、とても残念な事です。ただ、不幸中の幸いは、燃えた首里城はオリジナルではなく、平成4年に復元されたレプリカだったそうです。なので建て直せば、ひとまずOKのようです。
 ちなみに、オリジナルの首里城は、1945年にアメリカ軍によって破壊され燃やされてしまったんだそうです。ひどい事するなあ…。
 今となっては、時間とお金はかかるけれど、さらに精巧なレプリカを作って、往時の首里城を復元しましょう…と前向きに考えるしかないよね。
 で、時間はともかく、首里城復元にはお金がかかるというわけで、沖縄県はさっそく首里城復元のための募金を開始しました。詳しくはこちらですが、口座振込、クラウドファンディング、ふるさとチョイス、納入通知書の4つの方法で募金が出来るそうです。もちろん、返礼品は無しです。
 さらに募金は沖縄県だけでなく、那覇市とか沖縄マスコミでも集めていて、そこで集まった募金はすべて、沖縄県に移譲する事になっています。また、その他の団体でも、首里城復元のための募金を集めて沖縄県に贈りますってところもあります。つまり、色々ある募金を沖縄県が一括管理するようなのです。で、それらの募金総額は…ちょっと古い資料で申し訳ないけれど、2019年11月30日現在で、約13億円ほど集まっているそうなのです。たくさん集まりましたね。最終的には、いくらになっているんでしょ?
 とにかく大金が沖縄県の手元に集まってます。で、沖縄県はこれらの募金の使い道を、これからアンケートを取って決めていくんだそうです。
 ん? 募金は首里城復元に使われるんじゃない? 少なくとも、募金をした人の多くはそう考えて募金をしたのだと思いますが、実際問題として、集まった募金は首里城復元には使われません。
 と言うのも、首里城の復元をするのは、沖縄県ではなく、日本国だからです。
 そもそも首里城がある首里城址は、国の所有する土地だし、燃えてしまった首里城の建物そのものも、国の所有物なのです。2019年2月までは、管理業務も国が行っていたのですが、それを2月から管理を沖縄県に委託したのですが、委託した途端に燃えちゃったわけです。何やっているの? 沖縄県!
 なので、首里城は、その土地も建物を日本国のモノなのです。で、国の土地に建っていた国の建物を再建するのは、当然、国の仕事だし、実際、火災発生直後から、国は首里城の再建に動いています。まあ、今度は管理を沖縄県に委託するかどうかは不明ですが…。
 つまり、首里城復元のために沖縄県に集まった募金は、県ではなく、国に移譲し、首里城復元のために使ってもらうのがスジなのですが、それなのに集まった大金を、沖縄県は国に渡す事を拒否し、別の目的のために使おうと考えているわけです。
 一体、何を考えているの? これじゃあ、募金の趣旨からは逸脱しちゃっているじゃん。なんか、割り切れません。本来の首里城復元のために、国と県とが互いに協力しあって、さっさと首里城を再建しちゃえばいいだけの話なのに…。
 私の個人的な感覚では、首里城復元のために集められた募金は、首里城復元のために使うべきであって、それ以外の用途に使うべきではありません。この場合は、沖縄県が集まった募金を国の首里城復元の担当部署に移譲すればいいだけの話です。
 そんだけ。ただそれだけの話でしょ? そうする事が、募金をした人たちの気持ちに寄り添ったお金の使い方だと思います。
 それを募金は国には渡しません。首里城復元のために集めた募金は、首里城復元以外の目的のために募金を使います…って何? 使い道をアンケートで尋ねるって何? そのアンケートに答えるのは誰? だいたい、アンケート結果って正しいものが発表されるの? どこかの誰かさんの意見がアンケート結果と偽って代弁されるって絶対に無いって言い切れるの? もう色々分かりません。
 首里城復元をダシに使った資金集め? もしかすると、募金詐欺? まさかね?

↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました