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老眼と私[2011年9月第2週・通算30週]

体重:102.6kg[-0.2kg:+2.0kg]
体脂肪率:30.8%[+0.7%:+0.7%]
BMI:31.7[-0.7:+0.3]
体脂肪質量:31.6kg[+0.7kg:+1.3kg]
腹囲:100.7cm[+0.4cm:-10.5cm]
     [先週との差:2011年当初との差]

 若い時の私は実に目が良かったのです。近くも遠くもよく見えたし、細かいものだってルーペなど必要ないくらい、よく見えたし、暗いところも(真の暗闇でなければ)結構普通に行動できるほど、よく見えていました。検査をすると、若干の乱視が入っていたけれど、おそらく脳内でうまく補正されていたのでしょう、乱視で困った事もありませんでした。

 そんな事もあり、30代前半までの私は、読書の虫であり、活字中毒でした。毎日毎日、イヤになるほど本を読み、知識を蓄えていきました。

 そんな私が読書と決別したのは、30代の後半に入った頃です。実は、急に目がかすむようになり、活字がロクに見えなくなったのです。どれくらい活字が見えなくなったのかと言うと、当時の私は小学校のセンセをしていたのだけれど、その小学生用の教科書の活字が判読できないほど、目がかすむようになり、普通の本が読めないのはもちろん、教科書や絵本の類もアウト。字どころか、絵もよく見えなくなりました。

 私の視界から“輪郭”というものがなくなり、世界は単なる“色の染み”になりました。

 当時の私は、新人の重篤な糖尿病患者さんだったので、世界から輪郭がなくなった途端「こりゃ、ヤバイ。糖尿病による網膜症じゃないか?」と思い、主治医に相談の上、眼科にGo!しました。

 検査の結果、いくら重篤な糖尿病患者とは言え、若いし、糖尿病になりたてだったので、まだ網膜はキレイで、全然、網膜症の気配もなかったそうです。「あれ?」って感じですよね。そこで、さらに検査をして判明したのが…“老眼”。そう、ちょっと拍子抜けだけど、私は40歳になる前に老眼になってしまったのです。

 医者の説明によると、私はずっと「目がいい」と思ってましたが、それは大きな間違いで、実は遠視だったのだそうです。つまり、遠視&乱視で、子どもの頃からメガネなどで矯正しないといけない人だったのだそうです。それをこの年まで放置してきたので、使い減りというのでしょうか、水晶体(レンズ)が年令の割に早めに劣化してしまい、結果として他人よりも早い年令で老眼になってしまったという事なんです。

 若い時の私は、遠視だったのです。本来は近いところや細かいモノなどが見えないはずの人だったのです。普通の遠視者は、手元が見えなくて困るという自覚症状から遠視が発覚し、メガネで矯正し、過度にカラダに負担をかけないようにするそうです。しかし、私の場合、見えないはずの手元はおろか、かなり細かいモノですら、持ち前の筋力(笑)で、無理やりに水晶体を引き延ばしたり押しつぶしたりして、ピントを無自覚に無理やり合わせて生きてきたようです。ですから、遠視だったけれど、遠視が発覚することもなく、生活に支障も生じることなく、これまで平穏無事に過ごせてきたわけのです。しかし、さすがに水晶体に無理をかけすぎたためでしょうか、普通ならば40代に入ってから劣化するはずの水晶体が、使いすぎのため、40歳前に劣化してしまったのだそうです。

 これは別に私に限った話ではなく、割と多くいる類型パターンの一つなんだそうです。つまり「目が良い人は、早く老眼になる」という都市伝説は、まんざらの嘘っぱちではなかったようです。

 糖尿病網膜症は大病ですし、失明の危険もありますが、老眼となると、これは加齢現象だし、視力が劣化するだけで、失明するわけじゃありません。とりあえずの危機は脱した感じです。

 さっそく、お医者さんに処方箋を書いてもらって、老眼鏡を作りました。キツい乱視が入っているので、レンズは特注になりました。

 最初のメガネは5年くらい使ったと思います。必要があって急いで作ったせいもあって、実はフレームのデザインが、とっても気にくわなかったのですが、仕方なく我慢して使っていました。

 5年もすると、老眼鏡をかけていても、手元が見えづらくなってきました。そろそろ、メガネの替え時かなって思い始めました。

 そんなある日、ふと眼鏡屋に行ったところ、私のハートをわしづかみするメガネフレームと遭遇しました。ブランド物でちょっとお高かったけれど「渡りに舟とはこの事だ~!」というので、エイヤーとメガネを作り替えました。

 それから、さらに5年です。とりあえず、老眼ライフにも慣れてきました。時期的には、次のメガネに切り換える頃なんだと思います。実際、普通の字はまだまだいけますが、細かい字はちょっと、かすみ始めるようになりました。

 本当に小さな字はルーペを使って見れば問題ないし、メガネのフレームも気に入っているので、まだしばらくは、このまま行こうかなって思ってます。しかしその一方で、老眼は着実に進行しているわけで、それなのに、合わないメガネを無理に使って、カラダに負担をかけるのは、良くないだろうなあと感じる時もあります。いっそ、四の五の言わずに、再び老眼鏡を新調したほうがいいのではないとも思います。

 老眼鏡と言っても、安いものがいくらでもあるご時世、私の場合、レンズを乱視入りの遠近両用薄型タイプにしたいので、どうしてもお高くなってしまうのが、悩み所なんですよね。

 老眼が、かすみ目用の目薬で治ったら、素晴らしいのになあ…。

コメント

  1. エーダ より:

    老眼ってそんなに早くなる場合もあるんですね。
    まったく知りませんでした。
    「老眼」っていうくらいだから老齢になってから(加齢)だと思っていましたけれど、
    そうではなく水晶体の老化が原因なんですか・・・。(経年劣化ってやつ?)

    私の母が糖尿病による網膜症で両目を手術したんですが、片目はほぼ失敗。
    両目とも人口レンズを入れていて、視力自体は私より良いはずなんですが、
    拡大鏡を手放せない生活となり、日光や人口光の加減、体調など、色々と
    かなり視力(というか視界)に影響する生活になりました。
    目は一生ものと言いますが、健常者であった人がいきなりそういう生活になると、
    相当に負担がかかるようですね。

    私も目は気をつけないと、と思ってはいますが・・・。
    視界にグレーの斑点があるんですよね、薄っすらですが。
    目を動かすと斑点も一緒に動くんです。
    これもやはり、何かしらの病気か、前兆なんでしょうかね。

  2. すとん より:

    エーダさん

     老眼って、早いと私のように三十代後半で、普通でも四十代に入るとなります。もっとも、近視の人は初期の老眼が近視と相殺し合って、実際に不自由になってくるのは健常な人よりも若干あとになるようです。

     糖尿病という病気は、私も一時期患っていましたら分かりますが、本当に怖い病気です。四肢は痛む/傷むし、腎臓はバカになるし、網膜にも大打撃を与えます。おまけに食事制限や日々の投薬/注射まで加わるのですから、本当に大変な病気だと思います。

     病気は素人判断しちゃダメですよ。不安な事があったら、早めにお医者さんに相談しないと。早い段階なら治療法があっても、グズグズしていたために手遅れになってしまう事だってあるんですからね。グレーの斑点ですか? 飛蚊症のようなものならいいのですが、エーダさんの年齢だと、緑内障の疑いだって否定できないよ。脅かすつもりはないけれど、安心のために、時間があるうちに、一度お医者さんに見てもらうといいよ。緑内障は怖い病気だからねえ。

  3. 私もそろそろ老眼か・・・という事象が起こっております。
    ほんと、活字が見づらいのね。今現在、目に負担をかけることばかりしている(内職もしているのですが・・入力系なのです)からしょうがないかとは思う。でもゲームはすっかりやらなくなっちゃいました。

    不思議なんですが、楽譜は大丈夫なのね。
    新聞の文字とかがちょっと。

    20年近く前に使っていた眼鏡がドンピシャで合います(笑)老眼用じゃないよ。近視なので、度がしっかり入っていないほうがピントを合わせやすくなるんだそうです。へ~と思ってたんですが、どうもそうらしい。

    ということで、普段のめがね(これも10年くらい変えてない)と、昔のを使い分けてます。ちなみに私も乱視が入っているため、眼鏡をつくるとお金がかかります(涙)幸いというか、3ヵ月単位で定期健診を入れていて、もともと眼圧が上がりやすいため、緑内障を予防するための目薬、ってのをさしています。(加齢のおかげか、眼圧がやや高いのです)

    まぁいろいろ不便ではありますけどね。
    ブログをFC2にお引越ししちゃったので、アドレスいれておきます。

  4. すとん より:

    ことなりままっちさん

     そうそう、近眼の人は、近眼の度を弱める事で、老眼に対応できるらしいですねえ。それは実にうらやましいです。私の知人に言わせると「老眼になったおかげで、近眼が治った」と言ってました。いくらなんでも、そりゃあオーバーだろうと思うものの、気分的にはそんなモンなんでしょうね。

     眼圧かあ…私、測った事、ないかも。眼圧が高くなると…頭痛でもするのかな? 頭痛とも縁のない人だから、私はたぶん、大丈夫だろうなあ。

     ままっちさんのブログは、ミクシィ経由で毎回読んでますのよォ~。

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