スポンサーリンク

標準的な手順を踏んでいこう

 声楽のレッスンの続きです。

 まずはベッリーニ作曲の「Bella Nice,che d’amore/美しいニーチェよ」です。

 まず、長い音符はしっかり支える事。たとえその音が低い音であっても、決して安心してはいけません。安心して支えが抜けてしまうと、音がずり下がってしまうので、決して油断せず、しっかり支えて音程をキープする事。下降音型の時など、支え無しで降りてしまうと、往々にして降りすぎて、音程が下がりすぎてしまいます。音程が下っても、支え的には水平運動をし続けるような感じで、決して支えをやめない事…です。

 ちなみに、支えは常に半拍前に入れていく事。これを“準備する”っていうわけです。だから、支えはメロディーの半拍前にずらして入れていくわけで、慣れてしまえば何ともないでしょうが、慣れるまでは、結構大変なタイミングになります。

 あと、譜読みが不正確で、何箇所がメロディーが違ってしまっている箇所があったので、そこを修正しました。特に、同じ歌詞だけれど、出てくる場所が違うとメロディーが微妙に違っているような箇所などは、しっかり意識して歌いわけないといけません。

 次はドナウディ作曲の「Vaghissima sembianza/かぎりなく美しい絵姿」です。

 この曲は高音Aをいかにきれいに出すかが学習ポイントになるわけです。で、高音を出す際に、決して押して出してはいけないのです。高音の1つ手前の音をしっかり歌うことで、その流れで高音を出すと、比較的楽に高音が出るんだそうです。つまり、高音自体を押してはいけないけれど、その1つ前の音なら(必要に応じて)押してしまい、その勢いで高音を出すのはアリって事です。

 高音を出すには、決められた標準的な手順というのがあります。

 1)手前の音で腹圧を十分に高める。
 2)高音の子音だけで、まずは目的の音程に上がる。
 3)子音が目的の音程に達してから母音を発声する。

 結果的に、1)ができたら2),2)が確認できたら3)と、バカ正直に手順を踏んで発声していくわけです。で、今の私の課題は、2)の部分です。ここがうまくできていないので、音程が達していなかったり、スっぽ抜けてしまったりという状態なのです。ですから、自宅練習でも、1)と2)を重点的に練習すると良いと言われました。

 と言うのも母音で高音を発声すると、声とノドが消耗してしまいますが゛、子音で発声練習をしていても、声もノドも消耗しないので、たくさん練習できちゃうからです。とにかくたくさん練習して、カラダが覚えないといけないのです。

 高音は勢いではなく、手順通りに出していくのが肝心ってわけです。

 さて今回でベッリーニの「Bella Nice,che d’amore/美しいニーチェよ」は、ひとまず終了になりました。歌いたければ、次のレッスンで歌っても良いけれど、次は次の曲に取り組みましょうと言われました。

 次って…「Almen se non poss’io/もし私ができないなら」です。例によって音源を貼っておきます。

 日本のソプラノ歌手、加地早苗氏の歌唱です。この曲は、男性歌手ももちろん歌いますが、細かな装飾音符が多用されている事もあって、声の軽い人が得意な曲ですし、テノールよりもソプラノが歌った方が楽(!)って感じの曲です。転がる…とまではいかなくても、結構音符が細かいですからね。

 私は中声版で歌うので、最高音はGとなるので、音程的には問題ありませんが(原曲の最高音はAです)、とにかく細かな音符の羅列で苦労しそうです。ああ、譜読みをきちんとしないと、メロディーがどこかに跳んでいってしまいそうです。

↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。
にほんブログ村 クラシックブログ 声楽へ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました