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ルイロットは本当に良い楽器なのか?

 皆さんはルイロットというブランド(?)のフルートをご存知でしょうか? 19世紀半ば~20世紀半ばまで、フルート界をブイブイ言わせたフルートの銘器です。音色の良さが特徴だそうで、なんとも魅力的な音色の楽器なんだそうです。「…だそうです」と書くのは、私自身、生のルイロットの音を(おそらく)聞いたことがないからです。

 さて、本日の本題に入ります。ルイロットは、本当に良い楽器なのでしょうか?

 “良い”という言葉には、たくさんの意味があるので、ある人にとって「ルイロットは他に代えがたいほどの素晴らしい楽器」でしょうが、また別の人にとっては「だから何?」程度の楽器になってしまうでしょう。そこが、ヴァイオリン界におけるストラディバリウスのような楽器とは根本的に異なります。ストラディバリウスなら、ほぼすべてのヴァイオリニストが“ストラディバリウスは良い楽器である”って事に承知すると思いますし、事実、ヴァイオリン界のトッププロたちは、こぞってストラディバリウスを使用しています。

 しかしルイロットは、フルーティストなら誰もが有名な古楽器である事は認めても、決して現代のトッププロたちはルイロットを使用していません。ってか、ほとんどのプロフルーティストたちは、たいてルイロット以外のフルートを使用しています。

 別に統計を取ったわけではありませんが、ルイロットって、現役のプロが仕事用の楽器として所有するよりも、好事家たちがコレクションとして所有している方が多いのではないかって思います。

 ルイロットが本当に良い楽器なら、プロヴァイオリニストたちがストラディバリウスを使用し続けるように、プロフルーティストたちがルイロットを使い続けているはずですが、そうではない事には、理由があるのだと思います。

 一つには基準ピッチの問題があります。実はA=440Hzと言うのは、20世紀も半ばになって決まったピッチであって、19世紀の基準ピッチは、実はこの音よりもだいぶ低かったのです。当然、ルイロットがブイブイ言わせていた時代は、現代よりも基準ピッチがだいぶ低かったわけで、そのため、楽器自身が今の楽器とはあれこれサイズ違いが生じていたわけです。

 同じ問題はヴァイオリンにも発生しました。だから、現在のストラディバリウスの多くは、ネットを取り替え、その角度や長さを現代用に改造され、現在の国際基準ピッチに対応しているわけです。

 でもフルートの場合は、そう簡単に行きません。一番多く行われた現代化は、頭部管を短く切ってしまう事です。そこによって、現代の国際基準ピッチでもチューニングできるようにしたわけですが…胴部管の設定が昔のままですから、やはり細かいピッチまでは補正できていません。

 現代フルートは音程の問題もかなりクリアしていて、今のフルートは、そのままでもかなり正しい音程で演奏する事ができます。音程に関しては、現代フルートとルイロットでは、ルイロットに勝ち目がないのは仕方ない事です。

 メカの精度も、やはり現代フルートの方が素晴らしいと思います。

 メカは大切です。プロ奏者は楽器を選ぶ際に、メカの動きを重点的にチェックする人もいるくらい、メカは大切です。骨董品であるルイロットに勝ち目がないのも仕方ないです。

 あと、気にしない人は気にしないでしょうが、古い楽器は金属疲労を起こします。

 ヴァイオリンなどの木製楽器は、年月の経過とともに木の水分が飛び、より固くなって良い音が出るといいますが、金属楽器であるフルートの場合、金属疲労は免れられません。金属楽器の場合、一番良いのは新品の時で、後は時間の経過とともに、ドンドン楽器が劣化していきます。(私には分かりませんが)耳の良い方ほど、新品の楽器を好むそうです。

 とまあ、ここまで色々書いてきましたが、結論を言いますと、ルイロットは本当に良い楽器なのかどうかは…その人の評価によるけれど、プロ奏者は仕事の道具としてルイロットを使うケースは稀である…とは言えます。

 じゃあ、ルイロットは悪い楽器なのかというと、現代的な尺度で考えた場合、あれこれ不足が生じるだけの話で、愛好者の数の多さから考えても、古楽器としては、実に良い楽器である…とは言えそうです。

 私、アマチュアが自分のためにルイロットを吹くのは、全然構わないどころか、うらやましい事だと思います。だって、その人にとって、ルイロットは史上最高の素晴らしいフルートなのですからね。そんな史上最高のフルートを吹いてしまう人は、実にうらやましいし、尊敬に値すると考えます。

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コメント

  1. tetsu より:

    こんばんは。度々失礼します。

    > ルイロットは本当に良い楽器なのか?

    こちらは某国産->オールドヘインズ->ルイロットと替わって、今はルイロットを使っています。(通り過ぎたのは何本?)
    H.P.シュミッツ講習会の泊まった部屋で初めてルイロットを触って(H.P.シュミッツの話はメチャ面白かったし、このとき吉田雅夫のサインをもらった)、元プロオケの方の公開レッスンの後でその方所有の初代ルイロットを吹かせてもらい、ルイロットを探すだけのために今はない大阪の某楽器屋へ行ったこともあり、その後たまたま某楽器店の今は亡き某社長に「初代ルイロットありますか」と聞いたら「あるよ」(@HERO田中要次)みたいな話で入手できたのが今の楽器です。
    病膏肓に入る、という感じです。

    ピッチはオールドヘインズで慣れたので何とかなっています。
    ずっとオールドヘインズ吹きだった元師匠はとある理由で某国産モダンスケールに替えて「今の方がとても楽」と笑っていましたが。

    今つかっている楽器のメカはこちらは油差しとか分解掃除しないせいもあるのでしょうが一時期かなりヤバそうでした。今は日曜笛吹きでも半年ごとに油差しも含めて見てもらって落ち着きました。

    > 好事家たちがコレクションとして所有している方が多い

    もしそのような「好事家」さんがいらっしゃったらぜひお会いしたいくらいです。こちらの知っている範囲ではプロオケの笛吹き(退団された方含み)で複数本お持ちの方は数人いらっしゃいます。国内最大のコレクターは某古楽演奏の方と勝手に推測しています。いろいろ入手ルートもあるとか。

    > 音色の良さが特徴

    公開レッスンでお会いした元プロオケの方は今もリサイタルを開いています。
    ルイロットを吹いている現役プロオケの方のリサイタルも都内近郊でよくあります。
    こちらはあそこまで息のコントロールはできませんが、どちらもとても柔らかくて好きな音です。

    失礼しました。

  2. すとん より:

    tetsuさん

     色々と勉強になります、感謝です。

     ルイロットの流通は、楽器店へはあまり流出せずに(別に裏ではないでしょが)人手から人手へといった感じで、ひっそりと行われていると聞きます。まあ、蛇の道は蛇なんでしょうね。

     それにしても、初代ルイロットをご愛用とは、実にうらやましいです(これ、本音です)。

  3. tetsu より:

    こんばんは。

    > 人手から人手へ

    固有名詞はとてもここに書けないのでややこしいかもしれませんが、公開レッスンされた元プロオケの方の初代ルイロットは、もう一方の元プロオケの方が入手されてこんな楽器を誰に吹いてもらうかと考えたら公開レッスンされた方しか想像できなかった、と熱く語っていらっしゃいました。今になっておもえば入手経路を聞けばよかったかもしれませんが他の話題が多すぎて打ち上げのお寿司も旨くて何が何だかというところです。

    十数年前のことです。失礼しました。

  4. すとん より:

    tetsuさん

     私もそれに似た話を聞いたことがあります。結局、本当に良い楽器は、その楽器の将来(?)も考えて、人を選んで譲り渡されるんだそうです。

     で、そうでない看板倒れの楽器たちは、雑な取引に流されていく…とも聞きます。で、日本という国は、そういう看板倒れの楽器たちが集まってくる場所であり、そして良い楽器は、なかなかヨーロッパから移動しない…とも聞きます。

     まあ、どこまで本当なんだかは、私には分かりませんが。

  5. Nat より:

    たしかコンセルトヘボウの主席の方が、ルイロットからアルタスに持ち替えておられましたね。

  6. すとん より:

    Natさん

     音色も大切ですが、メカも大切です。メカに関しては、やはりモダン楽器の方が精密に作られていますから、あえて現代の楽器を選ぶというやり方もあるでしょう。特にプロとなれば、テクニカルな曲を楽に吹きたいでしょうからね。

  7. かん より:

    お邪魔致します。
    気になる「ルイロット」の見出しを見つけたので拝見しました。

    私も以前たった一度、大阪の有名楽器店で試奏させて頂いた事がありますが…あまりピンときませんでした。それ程程度も良くなく、また私の未熟なウデではその魅力を引き出せなかったのかとも思いますが、正直あまり印象に残りませんでした。古く、個体差なども大きいので判断は難しそうですね。
    すとんさんも仰られていましたが、店頭に並ぶものはあまり期待できないのかも知れません。私の中で中坊の頃に初めて聞いたルイロットは、もう伝説になりつつあります…
    楽器とは違いますが、あのポルシェも一時期海外バイヤーが良質の個体を買い付けて日本から流出してしまい、その影響で関係ないボロまで高騰する事態になっていたそうです…

    代わって、アキヤマと言うフルートがありますが、こちらも一度後輩の物を吹きました(巻き管、銀、ハンダ付けTH)が、私はピンときませんでした。メンテもろくにされてない状態だったので余計かもしれません。
    しかし、近くで聴くとろくに響いている感じのしないその音が、彼女がオーケストラで吹くと、オケの音の中からピンと張った糸の様な響きで抜け出てくるではありませんか。あれには驚きました。
    その後改めて何度か聴くと、やはり近くで聴く音量やダイナミクスは限られているのですが、柔らかいのに芯のある独特の音いろである事が分かり、一口に「良い楽器」と言っても奥が深いなぁ…と感心させられたのを覚えています。

    対極の経験で、自分の使用するマテキにパウエルのオーラマイト頭部管(外金)を差して試奏した事があるのですが、これはもう別の楽器と言って良いほど太く鳴り、音量も体感1.5倍くらい増します(笑)
    余り日本人向けとは思えませんでしたが、設計思想の違いでここまで差が出ると言うのは、本当に面白いですね。

    そして、それだけ「良い楽器」に対する奏者の要望も幅広いものなのだろうと感じております。

  8. すとん より:

    かんさん

     良い楽器という基準には、おそらく色々あるのだろうと思います。ある人にとっては、良い音色の楽器であり、ある人にとっては、楽に音の作れる楽器であり、ある人にとっては、音の反応の良い楽器であり、ある人にとっては、酷使しても安定して使える楽器であり、ある人にとっては、金ピカのギラギラの派手な楽器であり…ほんと、奏者の数だけ良い楽器の基準って、もしかするとあるのかもしれません。

     その楽器が良い楽器なのか、悪い楽器なのかの判定をするならば、おそらく悪い楽器は誰もが一致して「これはダメだ」と言うのでしょうが、良い楽器は、人によって基準が違えば好みも違うのでで、票が割れるんじゃないかって思います。

     マテキとかアキヤマなどの工房系の楽器は、好みはあれども、みな良い楽器なんだと思います。私は工房系のフルートに憧れています…が、それ以上に自分の楽器を愛していますので、次のフルートを買い換えようなんて思わないのです。ある意味、私は幸せ者なんだと思ってます。

  9. かん より:

    すとんさん

    上記長文失礼致しました。

    奏者の数だけ良い楽器がある…全く同感です。
    そしてフルートってやつは、選べるメーカーや、各仕様、製法、材質、頭部管の種類などの組み合わせも考えると、もう選択肢が無数にある訳で、もし、その中から自分にピッタリだと思える愛すべき一本に出会えたならば、それがどのメーカーのどんな楽器であれ大変幸せな事なのだと感じています。

    すとんさんのブログを初めて拝見した際は、その偏愛とも言える愛着っぷりに、かつての自分の記憶が呼び起こされ、改めてその事を実感させられた次第です。

  10. すとん より:

    かんさん

    >その偏愛とも言える愛着っぷりに

     はは、偏愛ですか。まあ確かに偏愛かも。でも、すべての愛は偏愛ですよぉ。

     愛する対象が偏るからこそ“愛”であって、あまねくすべてのモノを愛していたら、それは、あまねくすべてのモノに無関心である事と、ほぼ同義になります。だから、愛する対象は偏っているのが正しいのです。

     だから愛って業なんだと思います。

  11. tetsu より:

    こんばんは。

    > 人を選んで譲り渡され

    新規で買ったフルートは一番最初のNikkan FL-21とバブルの頃NTT株の替りに買った某国産管体14Kだけです。
    こちらは選ばれてはいませんが、あとはusedで前の持ち主から直接、と楽器屋経由でたまたま選んだら前の方の名前がわかった場合がほとんどです。

    > 次のフルートを買い換えようなんて思わないのです。
    すとんさんのお使いのアルタスはウィリアム・ベネットからの楽器なので、何か問題があるとは全く思いつきません。

    ちなみに横レスですが、コンセルトヘボウ首席のエミリー・バイノン(神戸国際で聴いたときはマジ妖精(ジジ臭))は当時はルイロット頭部管、管体アルタスという噂でした。全部ルイロットでの彼女の演奏は聴いたことありません。

    失礼しました。

  12. すとん より:

    tetsuさん

     興味深い情報を感謝です。

    >当時はルイロット頭部管、管体アルタスという噂でした。

     この情報から推測するに、バイノンは本当はルイロットを吹きたいんでしょうが、ルイロットのボディ性能には物足りなさを感じて、その部分はアルタス(現代フルート)にしている…と私は考えます。まあ、当たっているかどうかは分かりませんが、そういうやり方もアリだし、音色とともに操作性の良さもプロにとっては大切な要素でしょうから、それを両立するための方略なのかもしれません。

     バイノンは…まだ生で聞いたこと無いんですよ。専らCDでしか聞いていないのですが…ぜひ生で聞いてみたいフルーティストの一人です。なかなかチャンスがなくて…ねえ。

  13. かん より:

    すとんさん

    >すべての愛は偏愛です

    さすが、深いですね。
    私は暫くフルートから遠のいてしまっていたのですが、こちらのブログに偶々たどりつきまして、笛以外にも声楽、バイオリンと活き活きと活動させている様子に触れさせていただき、燻っていたフルートへの愛に火が点いた思いでした。

    自分の中に眠っていた偏愛を蘇らせて下さったすとんさんには感謝申し上げたいと思います。
    きっとこちらのブログを参考に、励みにされている方、沢山いらっしゃるのだと思います。
    またお邪魔致します。失礼しました。

  14. tetsu より:

    こんばんは。

    > バイノンは…まだ生で聞いたこと無いんですよ。

    他の楽器、声楽もそうですが、音楽はホントなまものですね。その瞬間に空気の振動があるだけです。
    こちらはフルートの管打楽器と神戸国際のコンクールを聴いただけで予想が当たる当たらないか別にしてもメチャオモロイです。
    バイノンもマジ妖精みたいでしたが、説得力ありました。お薦めです。
    名前が日本語表記でバイノンになったのはまだ慣れません。当時はベイノンでした。
    パユも神戸国際のプログラムではポーでした。ギョエテみたいな話は尽きないようです。

    失礼しました。

  15. すとん より:

    tetsuさん

     おっしゃるとおり、音楽って“なまもの”だと思います。

     録音技術は格段に進歩しましたが、それでもやはり、演奏音のすべてを録音再生できるわけではありません。こと音楽に関して言えば、音色の美しいキラキラしている成分を録音再生するのは、21世紀の先端技術であっても実現できていません。それゆえに、私などは、せっせと生音を聞きに、コンサートに出かけるわけです。

     かつてフルトヴェングラーは録音された自分の演奏を聞いて「これは音楽の缶詰だ」と言ったとか言わなかったとか…。缶詰を作る技術は当時よりもずっと進歩したのでしょうが、缶詰はどこまで行っても缶詰なんです。決して、レストランでシェフが作る料理とは違うわけです。

     ああ、バイノンの生演奏、聞いてみたいなあ…。

  16. tetsu より:

    度々で失礼します。

    > バイノンの生演奏

    https://www.dolce.co.jp/concert/place/tokyo/page/5/
    11/27にあるみたいです。楽器がHaynes(!)に替わってからマネジメントするところも変わったのでしょうか。なぜ18:00開演かはわかりません。都内は探せばいくらでもありますね。
    こちらは11/28タケミツメモリアルで武満に始まって武満に終わるパユのソロリサイタルに行く予定です。

  17. すとん より:

    tetsuさん

     私、地方の人だから、都会で行われる平日のコンサートには行けないのよ。おまけに今は仕事が繁忙期だから、休日出勤上等な状態だし…。調整に調整を重ねて作り出した休日に狙いすませて出かけるか、地元で行われる休日の仕事終わりの夕方~夜のコンサートを、体調と相談しながら行くのが精一杯なんです。

     まあ、愚痴っても仕方ないので、どんなに行きたいコンサートであっても、最初っから無いものとして考える事が多いんですよ。そうすると、悔しくないでしょ? むしろ行けたら超ラッキーって思うことにしてます。

     それでもなんだかんだ言って、地方在住者の割には、結構、あれこれコンサートに足を運んでいる方じゃないかなって、勝手に思ってます。

  18. Nat より:

    お返事、ありがとうございます。

    エミリー・バイノンさんんがなぜルイ・ロットからアルタスのPS1707に持ち替えたかを説明しているビデオのURLを貼っておきます。端的に言うならば、ブラインドテストをしたときの遠鳴りの音が、ルイ・ロットよりもよかったからということになりますかね。

    https://youtu.be/zV-2-VKVBIs

  19. すとん より:

    Natさん

     バイノンさん、色々言ってますが、結局、アルタスの方がルイロットよりも良かったからって結論ですが…まあ、右上にアルタスのロゴがあるビデオですからね。

     もっとも、アルタスは宣伝としてアーティストにフルートを贈ったりとか、そういう便宜は図らない(楽器はすべてアーティストにお買上げいただく)そうですから、まんざら嘘ってわけでもないでしょう。

     私はメカの品質が良いから選ばれたとばかり思ってましたが、アルタスを選んだ理由がそれだけではないってのが、面白いなあって思いました。

     でも、そのバイノンも、今はアルタス使ってないんですよね。tetsuさんの情報では、パユともどもヘインズを使用しているようですし…。確かにアルタスのカタログからもバイノンは外れているし…。アルタスユーザーの私からすると、バイノンのフルートがアルタスからヘインズに変わったのは残念ですが…常に自分にとってのベストを選ばなければいけないプロの世界じゃあ、仕方ない話ですね。

  20. Nat より:

    あ、ホントですね。バイノンさんのサイトに行ったら、Haynesを使っていますと出ていますね。
    パユさんはBrannenだと思っていました。(今でも彼の公式サイトにはそう書いてあります。)
    ただ、Haynesのサイトにも確かに載っているんですよね。

  21. tetsu より:

    こんばんは。

    横レスで失礼します。

    https://www.operacity.jp/concert/calendar/detail.php?id=8032

    このチラシの画像では画素が粗すぎて拡大してもわかりませんが、手元にある紙のチラシでは頭部管と管体のHaynesのロゴはすぐわかります。キーの盛り上がり方もHaynesです。シリアル番号はわかりません。
    でも楽器はどうでもよくてチラシのパユのメッセージもスゴイしメチャ楽しみです。

  22. すとん より:

    Natさん

     そもそもヘインズは一時代を作った老舗メーカーで、未だにオールド・ヘインズは銘器と呼ばれているわけですから、それらをプロの方々が使うのは、ある意味当たり前です…って、パユやバイノンは、オールドとモダンとどちらを使っているんでしょうね。ちょっぴり興味あります。

     たぶん、自腹で楽器を入手したのならオールドだろうし、メーカーから提供されたならモダンでしょうね。勝手にそう考えてます。

  23. すとん より:

    tetsuさん

     パユとバイノンはお友達らしいし、一緒にお仕事もしているようなので、どちらかがどちらかに「これいいよ」って感じで薦めたのかもしれませんね。

     バイノンって、ウィリアム・ベネット門下なんですよ。だからアルタスを使っていたんだと思うけれど、そこからヘインズに移ったって事は、師匠からの精神的な独立…って感じなのかもしれませんね。

  24. pi- より:

     ロットの音色は艶やかで余韻が煌くのが大好きです。
    たしかに音程云々の話はいなめません。オケで音を併せて吹く楽器ではないのはたしか。独奏で奏でる楽器でしょう。聞き手の心を奪うのは、間と音色の不思議な付加価値だと思います。

  25. すとん より:

    pi-さん、いらっしゃいませ。

     おっしゃる通り、ルイロットの音色は何とも言えないです。私も大好きです。もちろん、笛の魅力だけでなく奏者の音色も大切ですから、私がルイロットを吹いても、おそらく、それほど甘美な音は出ないだろうなあと思ってますので、自分で所有したいとまでは思いませんが、上手な方々が吹いているのを聞くのは、生でも録音でも大好きです。

    >オケで音を併せて吹く楽器ではないのはたしか。独奏で奏でる楽器でしょう。

     そうでしょうね。でもそれはルイロットやヘインズだけでなく、少し前の楽器や伝統を引きずった楽器って、たぶんにそんな傾向がある…ような気がします。

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