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誰か私をなぐさめてください![2016年3月の落ち穂拾い]

 左欄の“ひとこと”に書かせてもらったけれど、ホント最近、なんか忙しい。忙しすぎて、色々とイヤになってます。ブログ書くのもイヤになっていたりしてね(笑)。例のハッカーさんは、すぐにおとなしくなってくれたけれど、安心だと分かると、なんか気が緩むね。気が緩むと、やっぱり人間、やさぐれるね。

 まあ、それはともかくとして“ひとこと”欄すら更新できずに放置って、やっぱり無理があるのかもしれないなあ…。

どこまで出るテノールになりたい

 最近、色々な人に言われるし、私自身もうっすらと感じているのですが「もしかすると、私って、高音が得意なテノールなんじゃね?」って事です。もちろん、今現在『高音が得意なテノール』なのではなく、そういう将来性というか、可能性を秘めた感じがする…って話です。つまり「今は色々とヘタを打っているので、高音もあまり出ないけれど、どこかで一発逆転すれば、高音なんてスイスイ出ちゃうテノールになるんじゃないの?」という希望的観測があるって話です。

 高音が、どこまでも出るようになれば、テノールとして、うれしいんですが…。

 Y先生に習う以前(つまりキング先生に習っていた時)は、私の実用音域の上限は、五線譜上部のE~Fまでで、F♯で声がつまり始め、調子が良い時だけ、Gをむりやり出せると言った程度の人間でした。それも音色的には聞き苦しい声でね。

 だからキング先生に「バリトンに転向しなさい」なんて暴言を吐かれちゃったわけだな。

 その後、Y先生に発声のあらゆる面に於いて見直しをしていただき、音域も少しずつ拡張してもらい、今は実用音域ならA♭まで、調子の良し悪しに関わらず、テクニックを駆使して何とかAまで出せると言った感じです。手順さえ間違えなければB♭やBも出せないわけじゃありません(ただ、手順はよく間違えますので、結果的にはほぼ博打状態です)。

 現在の目標としては、実用音域でAまで、テクニックを駆使してBまでは確実に出せるようになりましょうって事で頑張ってます。つまり、私の声ではHi-Cはかなり難しく、Hi-Cisに至っては「そういう楽器を持っていないでしょ」と先生に言われてます(汗)。ですから、印象とは違って“どこまでも出そう”ってわけではないみたいです。

 まあ、Bまで確実に出れば、いいんじゃないの? プロでもHi-Cは出ませんって人、たくさんいますからね。Hi-Cが出なくても、テノールとしては十分すぎますからね。うんうん。

 でも贅沢だとは分かっているけれど、ベッリーニ作曲の歌劇「清教徒」の中のテノールアリアの“A te o cara/いとしい乙女よ、あなたに愛を”を歌いたいんだよねえ。あれは、メロディーの中に普通にHi-C#が出てきて、決めのフレーズにHi-Fが出てくるんだよね。あれが歌いたい私です。

 私が“どこまでも出そう”な声を持っていたら、この曲にもチャレンジできるんだけれど…無理だろうなあ?

音楽大学を卒業すると、箔が付く?

 すべての学校がピンキリであるのと同様に、大学もピンキリで、当然、音大もピンキリです。“きちんとした音楽家を輩出している音楽大学”で教育を受けた学生さんたちは、男女問わず、頑張って職業音楽家としてのキャリアを積み、中には世界的な演奏家にまで上り詰める人もいますが、そこらのボンクラ音大(失礼)の学生さんたちでは、なかなか、そうもいかないのが現実です。

 とは言っても、男子学生の場合は、適当なところで自分の才能に見切りをつけて、平凡な社会人として、平凡な人生を歩み始め、ごく平凡な人生と、そこそこの幸せを見つけていくのだと思います。

 男子の場合は、どこの大学を出ようが、妻子を養えないようでは半人前ですからね。男の子は頑張るわけです。だから、男子の場合、音大進学って、色々と賭けなわけですし、進学する時の気持ちは、半端なものじゃないわけです。

 一方、女子の場合は、ちょっと違うかもしれません。女子の場合、“女としての箔付け”が目的で、音大進学をする場合があるからです。

 と言うのも、女子の場合、学力が低くて、ブランド力のある大学には行けず、かと言って、高卒じゃなんだし、地方の無名大学や専門学校あたりに入学されるのは、親として恥ずかしい…と思われた、お金持ちの方が娘に音大進学を薦めると言った事は、よく聞きます。音大卒なら経歴として悪くない…って勘定するんだと思います。

 実際、音大に進学するのって、家庭に経済力がないと無理ですから、音大を卒業したと聞けば「ああ、経済的に恵まれた家庭に育った人なんだな」と思ってもらえるわけです。まあ、音大を一種の“お嬢様学校”とみなしているわけです。

 また、教育現場では(ひどい話ですが)教師が「君は学力が不足気味だけれど、家庭も裕福のようだし、小さい時からピアノ習っているんだろ? だったら音大に進みなさい」という進路指導している事も、よく聞きます。

 そういう事実があるから、女としての箔付けのためだけに音大進学をする学生が跡を絶たない訳です。そして、音大卒なのにピアノも弾けない卒業生が大量発生するわけだし、「あそこは音大じゃなくて、キャバ嬢養成学校だ」とか言う悪口も、よく耳にする話です(ほんと、キャバ嬢に失礼だと思いますよ)。

 でも、昭和の時代ならともかく、世知辛い今の時代に、音大出たからと言って“女性としての箔”なんて、付くのかしらね? 音大に娘を進学させるのは、確かに経済的には厳しいけれど、今と昔では経済力のハードルも違うわけで、音大も昔ほど“お嬢様学校”扱いしてもらえるわけじゃないし、むしろ「あの娘は勉強できないから音大に行ったのよ」って言われるだけじゃないかしらね。これもまた、音大できちんと勉強した学生さんや音楽家さんたちに失礼な物言いですが、そういう事を言われているのも事実です。

音色を美しくする方法

 歌手にしても、笛吹きにしても、音色の美しい人は、普段の話し声が、だいたい、美しいものです。で、美しい話し声の人って皆さん、息の使い方が上手で、息がノドのどこにも全然ひっかかりがないんですね。それこそ「息を吐くように息を吐いている(笑)」わけで、ほんと、うらやましいです。

 さらに彼らは常に口腔内を広く保っている事もあって、息遣いだけでなく、声に良い倍音を付けて話すので、それが美しい音色につながわるわけです。普段の声が美しいから、演奏する音も美しいんだなあって、納得しちゃいます。

 吹奏楽部なんかで、楽団の音を美しくしようと思ったら、団員の話し声に気をつけさせるだけで、相当に音色が美しくなるんじゃないかしら?…なんて思う私でした。

今月のお気に入り カルト村で生まれました。

 この本で取り上げられている“カルト村”とは、ヤマギシ会のことらしいです。私自身は、ヤマギシ会について、そんなに詳しいわけじゃないですが、以前からおつきあいのあるネット友人が、このヤマギシ会の出身(今はヤマギシとは距離を置いているようです)で、彼の言動のあっちこっちに以前から気になる事も多く、ヤマギシ会で生まれ育つってのは、どういう事なのかなという興味がありました。そんな時に、この漫画と出会ったわけです。

 まあ、私の感想を簡単に言うなら「本人(親たちだね)は好き好んで入信しているのだから良いとしても、子どもたちには選択の余地がなく、親から離されて(あえて言うけど)非人道的な環境で育たざるをえないわけで、この漫画の通りならば、児童虐待も良いところだなって事です。もちろん、この漫画の通りなら…という前提条件付きですが。

 まあ、現代日本に、こんな社会があるんだなあと思った次第です。色々と勉強になります。

今月の金魚

 とりあえず元気です。最近は忙しくて、水替えもサボリ気味なんですが、それでもみんな元気です(ごめんな)。

今月のひとこと

 「偉大なるマルグリット」という映画が明日から始まる。ぜひ見たい。しかし、毎日毎日仕事が忙しくて見に行けそうもない。ああ、悲しい。(2016年2月26~29日)

 そういえば、ラ・フォル・ジュルネのチケットのフレンズ先行販売が始まっていましたね。今年のテーマは「la nature ナチュール – 自然と音楽」と言う事だけれど、なんか、ピンと来ないなあ…。(2016年2月29日~3月6日)

 花粉症がひどい。ほんとひどい。厚生労働省の調査では、国民の約四割が花粉症との事。そうならば、すでに個人の問題ではなく、国家の問題でしょう。公衆衛生の問題でしょう。だったら、国は何らかの手を打つべきだろう。これを放置するとは、無策のそしりは免れないだろう。プンプン。(2016年3月6~8日)

 『保育園落ちた、日本死ね!』の人は、匿名のまま、お仲間の方々と一緒になって反政府活動をしていて、なんか気持ち悪い。ほんとにあのブログは、保育園に落ちた女性の方が書いたのかしらね? 匿名だもの、成りすましだって可能だよね。外国の工作員の方が、あのブログを書いた可能性だって高いよ。何しろ、ハンドルすら使う必要のない“はてな匿名ダイアリー”に登録された文章だもの。ここって“ブログ”と言うよりも、誰でも書き込める一過性の掲示板みたいなサービスでしょ? 他人を侮辱するには、ちょうどいいメディアだしね。この記事を書いた人、あるいは記事を利用した人は、よっぽど次の衆参ダブル選挙に向けて自民党(&安倍政権)の人気を下げたいと思っているんだろうね。何しろ、安倍政権の支持率って約50%もあって、歴代政権の中でも支持率が高い政権だからね。まずは選挙に向けて、揚げ足とって人気潰しをやっているんだろうなあ。(2016年3月8~15日)

 今更だけれど、ネット通販の便利なところは、安価で良質な輸入盤がたやすく入手できる事。さっこん、ラ・ボエームの勉強のため、数セットの全曲盤を購入したけれど、これがほんと、安価で嬉しいです。昔のように店舗買いが基本だったら、きっと数万円の出費が覚悟された事が、ほんの数千円で済むんだもんなあ。世の中、便利になったものです。(2016年3月15~23日)

 ここのところ、三寒四温な毎日ですね。もっとも本来の三寒四温とは、真冬に三日寒い日が続くと、その後の四日間は暖かくなるという…中国や韓国特有の気候の事を言うそうですが、日本は中国でも韓国でもないので、寒さと暖かさが交互にやってくる、今時分の気候の事を、いつのまにか“三寒四温”と呼ぶようになったそうです。実にまさに、今が三寒四温なんだよなあ。(2016年3月23~30日)

 今月は以上です。よろしくお願いします。

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コメント

  1. もひもひ より:

    こんにちは。
    今月の金魚の
    「とりあえずみんな元気です」
    に癒されました。
    ありがとうございます。

    あと、私は声楽の楽譜について詳しくないのですが、5線譜の上のファ?ってト音記号の上のファを指しているのですか?
    更に上まで出せるなんて凄く高い音を出せるのですね!羨ましいです!!

  2. すとん より:

    もひもひさん

     とりあえず元気…って事は、とても大切な事だと思ってます。毎月毎月、元気だといいのですけれど…。

    >5線譜の上のファ?ってト音記号の上のファを指しているのですか?

     そうです。ただし、私はテノール(男声)ですから、実音としては、楽譜の表記よりも1オクターブ下なんですが、テノールは慣習として、実音よりも1オクターブ高く表記する事になっていますので、そういう事です。

     で、ト音記号の上のファ(第五線上のファ)ですが、普通の男声(たいていはバリトンです)の方にとっては、かなり高い音です。おそらく合唱でバリトンをやっている方だと、ほぼ最高音になると思います。

     でも私はテノール(男声高音歌手、かなり珍しい存在です)なので、ファであるなら鼻歌で出せないと(汗)。テノールならば、合唱をメインにやっていても、五線の上のラまで、私のように独唱をメインにしている人は、さらに上のシやドまで出せることが望ましいのです。ですので「ファまでしか出せない」というのは、テノールとして、かなりのポンコツであったという事です。

     まあ、これも当時の指導者がうまく指導できなかっただけなんですけれどね…。

     今は五線の上はラ♭までは普通に出せますし、頑張ればラとかシ♭とかシ…は行けるか?って感じです。

  3. とも より:

    年度末も忙しさに加わっているのでしょうね。
    お身体大切になさってください。

    少しトピずれですが。

    ソプラノの私ですが、会話している声は低いそうです。
    実際、歌っている音域もかなり低いところまで出ます。
    オクターブ下のFは余裕です。

    昔、メニエールを患っている方に「あなたの声は一番聞こえにくい」と言われたことがあります。
    考えてみると無意識に口腔内を開けているかもしれません。
    器質的な問題で、声の聞こえ方もあるようなのです。

  4. すとん より:

    ともさん

     よく会話の声で歌声を判断する人がいますが、Y先生に言わせると、話し声と歌声は全然別物なんだそうです。だから、歌ってみないと、その人の本当の声は分からないのだそうです。

     歌声の場合は「どこまで出るか」ではなく「どの音域の響きが一番よいか」で声種を決めるんだそうです。つまり、話し声が低くても、歌った時に高音の響きが良ければ、ソプラノ/テノールになっちゃうわけです。

    >「あなたの声は一番聞こえにくい」と言われたことがあります。

     それって、ショックですね。私は逆に、声が飛んでいってしまうので、ひそひそ話とかナイショ話とかができません。どんな雑踏でも、私の声は突き抜けていくからなあ(笑)。

     大勢に向かって話しかけるのは、大得意ですよん。

  5. アデーレ より:

    ほうほう。そうなんだ〜〜。私も話し声は普通。しかし歌うと結構、高音得意。五線を出たくらいからかえって楽に発声できます。実際、先生にもGくらいから凄く響くようだと言われてます。昔、習い事に来ていたお母さんがやたらアニメ声のひとで、どこにいてもわかるお母さんがいましたが、じゃあ、必ずしもソプラノじゃないのかなー。話し声からいったら完全にハイソプラノレベルにしかなれないとおもうが(笑)あ、実際、ハイソプラノの方も話すと普通ですよねー!不思議だわ、歌声と話し声。

  6. すとん より:

    アデーレさん

     話し声と歌声の関係って、考えると不思議です。話し声は、その人にとって楽な声なんですが、歌声は、その人にとって美しい声なんです。楽であり美しければ、何の問題もないのですが、そこに食い違いがあるから、世の中は面白いんだと思います。

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