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なんか違う。どうにも違う。

 今、我が家の水槽にいる子たちは、全員、我が家で冬を越すのが始めてです。

 金魚って、頭の弱い生き物のように思えますし、実際、さほど賢い生き物でもないのですが、それでも先輩がいれば、先輩金魚からその水槽でのお作法やら行動パターンやらを学ぶというスタイルがあって、今までも金魚のメンバーは変われど、水槽内の流儀とかルールとかは同じでした。

 それが可能だったのは、今までも、何度でも、水槽の中で金魚たちは入れ替わってきましたが、それでも必ず誰かが残っていて、残っていた先輩金魚たちが、新入りたちから一目置かれて、水槽のボスになり、我が家の水槽の伝統のようなものを、次の世代の子たちに伝えてきた…という事実があります。

 それが我が家の水槽の特徴になっていたんです。でも、その風潮も少し変わってきたようで、我が家の水槽の伝統が、どうやら昨年で途絶えてしまったようなんですね。

 と言うのも、昨年水槽のメンバーが大規模な入れ替えがあり、昨年のお正月にいた子たちは、今年のお正月に誰もいませんでした。それも徐々にではなく、短期間でいきなりの交代だったのです。

 前の子たちは、昨年の春までにはオタキサンを除いて続けて星になり、そこで一気にメンバーチェンジが行われました。前の世代の唯一の生き残りであるオタキサンが、前の子たちと今の子たちを繋ぐ役割を果たすことになりましたが…いきなり、大幅メンバーチェンジがあったためか、新しい子たちが新しい子たちだけで結束し、本来は王様になるはずだったオタキサンが、どうやら新しい子たちの集団からハブられ、そのためでしょうか、結局、半年ほどで他の子たちの後を追ってしまいました。

 それゆえ、オタキサンを経由して伝えられるはずだった、我が家の水槽の伝統が、そこで途切れる事になりました。

 ですから、今の水槽の子たちの活動を見ていると、今までにはなかった行動パターンが満載で、それはそれで面白いですよ。エサのねだり方も違うし、玉座も存在しないし、巨大魚もいないし、金魚たちに上下関係がないみたいだし…。

 ここのところの観察で面白いなあと思っているのは、冬場で水温が下がっているという事もありますが、金魚たちの活動が不活性になり、夜間はみんな水底に沈んで寝ているんです。

 魚類って、哺乳類と違って、寝なくても平気だし、寝るにしても、我々的に言えば“うたた寝”で十分なんです。ですから、普通は活動しながら(つまり泳ぎながら)寝るものなのです。それが普通の魚類の生き方です。だから哺乳類のように熟睡する子というのは、体調が悪くて、起きていられない子だけ…と言うのが、今までの子たちの生活パターンでした。ところが、今の子たちは、なんなんでしょう、そういう魚類としての生き方をあっさり捨てて、素直に夜は熟睡しているんですよ。

 おそらく、魚類は、寝なくても平気なんでしょうが、低水温には抗い難く、活動が不活発になる生き物で、水温が下がると、冬眠に近い状態になるもの…と理解しますが、我が家の水槽が、冬眠するほど水温が低いわけないじゃん。

 その証拠に、金魚は熟睡しても、メダカは元気よく、ビュービュー泳ぎまくってますよ。だから、金魚たちが熟睡するのは、低水温だけが原因ではないのです。

 おそらくは、根性の問題じゃないかと私は思ってます。今までの子たちは、低水温で活動が不活発になっても、根性出して、泳ぎながら寝ていたんだと思います。で、体調不良で根性出せない子だけが水底で熟睡モードに突入していたのだと思います。しかし、今の子たちは、元気な子まで、夜になると「おやすみなさい」ってな感じで、一斉に水底で熟睡モードに突入します。

 それもだいたい、夜10時ぐらいに一斉に寝ます。で、だいたい朝の4時過ぎに目覚めるようです。これは、水槽が置いてある居間に人間がいてもいなくも、だいたい同じパターンです。つまり人間の生活に金魚が合わせて活動しているのではなく、自分たちルールで生活しているって事です。金魚のくせに、なんかやたらと、生活リズムがきちんとしているんですよ、今の子たちは!

 今までは、水底で熟睡する子なんて、少ししかいなくて、みんな泳ぎ寝をしていたし、人間が居間にいる時は、みんな冬でも活発に活動していて、人間が居間からいなくなると、不寝番をたてて、順番に休息をとっていたそのですが、今は人間がいようがいなかろうが関係なく、時間になれば、みんな一斉に就寝して、だれも不寝番をやらないんですよ。

 なんか違う。どうにも違う。そんな事を思う私でした。

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