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ちょっと良い事を思いついたんだけれど、どなたかプロデュースされる方、いらっしゃいませんかね?

 今回は先生の都合でレッスンがありませんでしたので、例によって、フルートエッセイでお茶を濁したいと思います。

 フルートをやっている人間は、時折忘れてしまうのですが、フルートって、実にマイナーでニッチな楽器なんですね。

 確かにフルート人口というのは、我が国日本では、楽器愛好者の中では多い方です。人口的には、ピアノ・ギター・ヴァイオリンの次ぐらいに来ますが、ヴァイオリンとの間には広くて深い川が流れています。

 また、フルートは嗜む人間が多い割には、活躍できる場がそれほど多くありません。まず、ロックやJ-POP、演歌とは縁のない楽器です。いわゆるポップスなどでは、フルートは登場しますが、多くはサックス奏者がフルートを吹くことが多くて、フルート専業の人の出番はあまりありません。ジャズのフルートも、サックス奏者が兼ねるケースが多く、フルート専業の人は、とてもとても数少ないです。オーケストラや吹奏楽団には席がありますが、それでも各団体で1~2名もいれば十分、それ以上いても控えになります。

 おそらく、フルートって、極めて需要と供給のバランスが悪い楽器(つまり、競争の激しい楽器)なんだろうと思います。これがコントラバスとかファゴットだったら、引く手数多の人気者になれるんでしょうがねえ…。

 これは元々、フルートが活躍する(クラシック音楽を含む)洋楽の世界では、フルートって、それほど重要でもなければ、人気もほどほどの楽器なんだ…という事なんだろうと思います。そして、我が国日本では、本場ヨーロッパでは思いもつかないほどに、フルート大人気って事なんだろうと思います。

 考えてみれば、日本人って、太古の昔から、笛好きだよね。古典とか読むと、ほんと、昔から日本人は笛を吹いて遊んでます。おそらく、我々のDNAの中に笛を愛する感情が最初から組み込まれているのではないでしょうか?

 それに加えて、フルートって金属製でピカピカしているじゃないですか? これがヒカリモノ大好き女子に愛されるんですね。なので、日本の笛吹きさんの大多数が女性なのも、そんな事が原因なんだろうなあって思います。

 さて、それほど日本人に愛されているフルートですが、洋楽の性質上、どうしてもマイナーでニッチにならざるをえないのが現状です。

 フルート教室でフルートを習って、年1回の発表会を楽しみにしている人、多いですね。それに物足りず、アマオケや吹奏楽に潜り込めた人はラッキーですが、そこに行けなかった人たちは、フルートアンサンブルという、楽しい世界に行くわけですが、この世界が、またマイナーでニッチだったりするんです。

 「フルートとそれを取り囲む世界がマイナーでニッチでもいいじゃん」

 まあ、確かにその通りなんだけれど、私はなんとなく、フルートとフルート奏者が、もう少し知名度をあげて、一般の方々に愛されるようになって、もっと活躍できる場が広がるといいなあ…って思います。だって、フルート人口がいくら多いとは言え、せいぜい50万人かそこらなんだそうです。日本の総人口は1億2千万人だそうだから、フルート奏者なんて、2400人に1人って割合です。いやあ、少ない少ない。

 そのためには、何をどうすればいいのか考えたけれど、私が個人でできる事って、たぶん、ほとんどありません。まあ、このブログを読んだ声楽オンリーの人が、フルートにも興味関心を持ってくれるようになる…程度かな? とにかく、私の影響力って、無さ過ぎなんだよ(笑)。

 そこでアレコレ考えたんだけれど、フルートアイドルって、どんなもんでしょうね。歌って、踊って、フルートも吹いちゃうアイドルグループって、どうよ? そういうアイドルって、今までいなかったら、かなり斬新だし、結構受けるんじゃないかな?

 もちろん、主軸は“フルート”ではなく“アイドル”ね。アイドルがフルートを吹いているのが良いのであって、フルート吹きがアイドルになっちゃダメだと思う。少なくとも、音大卒業しちゃったような人はダメね。まだティーンで、フルートも吹くけれど、歌やダンスの方がメインです…って感じの子たちのグループですよ、それを作って売り出す。ほんと、どーですかね?

 自分たちの持ち歌の間奏を吹いちゃう程度でいいんですよ。そういうグループがあったら、面白くない? フルートだけじゃバリエーションがないなら、フルートにサックス、クラリネット、トランペットなど、手持ちOKな楽器の子も加えて、パイパーズとか名乗ってみたりしてね。

 こんなグループだったら、アイドル好きな男子はもちろん、吹奏楽女子もファンに取り込めるんじゃないの? うまくいけば、きっと某大手楽器店もバックアップしてくれるだろうし。

 そうやって、フルートを、もっと陽の当たる場所に出す事で、マイナーでニッチな楽器から、メジャーで多くの人が楽しめる楽器になっていくと思うんだよね。

 どうでしょうか? フルートアイドル、ダメですか?

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コメント

  1. operazanokaijinnokaijin より:

    AKB48のお嬢様方が、
    フルート、サックス、クラリネット、等々を抱えて、
    吹いたり、歌ったり、踊ったりしたら?

    最初は聞くに堪えない酷い演奏かもしれないけれど、
    だんだん上達してきて、なかなかいいかも?

    で、それに触発されて、ファンの男子女子が、
    フルート、サックス、クラリネットを始めて、
    一大ブームになったりして?

    てな感じでしょうか?
    ♪ヽ(´▽`)/ ♪♪(~▽~@)♪♪ρ( ^o^)b_♪♪ヽ(*´▽)ノ♪へ(*^▽^)/★*☆♪

  2. 河童 より:

    フルートにギターでデュオ・・・Utubeにも色々アップされてまして良いですね
    ちょっとギターのハードルが高いかな?

  3. だりあ より:

    >歌って、踊って、フルートも吹いちゃうアイドルグループ

    そうですねっ、それでパーッとかっこいいアンサンブルなんかやってくれちゃったりするとフルート人気一気急上昇となるやもしれませんねっ。
    ていっても、フルートって音が鳴るしくみ?がとてもとても繊細な楽器ですからねえ・・・・。とはいっても若いみそらの高校生くらいのブラスバンド程度の技術では、とてもフルートの深い音は鳴らせないでしょうし。

    横笛は理想の音色とホンキで向かい合うととたんにどうしても精神的にストイックにならざるをえないと思うんです。楽しくかっこよく、とストイックは両立させるのは難しいですよ。なかなか難度高いですよ。まず、演奏中の顔がなんともなりません。いくらニコニコしても楽器が口元を塞いでいたら伝わらないです。かといって、はげしく動くと暗部シュアがずれてしまうし。やっぱりフルートはお行儀のいいマジメな楽器なんだと思います。だから日本人の気質に合ってるのではないでしょうかねえ。

  4. すとん より:

    operazanokaijinnokaijinさん

     そうそう、AKBの皆さんが楽器を持って歌い踊るんですよ。絶対に受けると思うんですよ。

    >最初は聞くに堪えない酷い演奏かもしれないけれど、

     いいんですよ、それで。アイドルとは完成品ではないのですから。成長する姿をファンが見守ることができるのがアイドルなんですから、最初は下手くそでいいんです。で、上達したら、次の下手くそ新人と交代していくんです。そうして、フルートの吹ける芸能人が増えていくことが、フルート人口をさらに増やしていくんですって。

  5. すとん より:

    河童さん

     ギターは…ちょっと違うかも。ギターが入ると、バンドっぽくなっちゃうでしょ? バンドっぽくなったら、人気出ませんよ。だって、踊れないもの。やっぱり、アイドルは踊ってナンボでしょ? だから、楽器は持っても、手持ちサイズの楽器がいいと思いますよ。そういう点ではフルートはなかなか良いと思ってます。

     でも、アイドル抜きにしたら、フルート+ギターはいいですね。以前習っていた笛先生が、よくギタリストさんと二人っきりのコンサートをやってましたし、よく聞きに行きましたが、ギターとフルートって、あれで案外、相性いいんですよね。ただし、一挙に音楽はブラジルっぽくなりますが(笑)。

  6. すとん より:

    だりあさん

    >若いみそらの高校生くらいのブラスバンド程度の技術では、とてもフルートの深い音は鳴らせないでしょうし。

     別にそれはいいんじゃないでしょうか? 誰も若いアイドルちゃんに深い音は求めませんって、そういうのは、しっとりした大人のフルーティストさんに任せましょう。若い子は、元気いっぱいで若さに任せてフルートを吹き飛ばせばいいんですよ。

     あくまでも、アイドルが担当するのは、入り口です。

    >やっぱりフルートはお行儀のいいマジメな楽器なんだと思います。

     それには同意します。居住まい正してシラフで吹くのが横笛ですよね。紫煙の中、酒をくらいながら演奏するってタイプの楽器じゃないですね。でも、そういうフルートの真面目な部分、私は大好きですよ。

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