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ジョージ君の手術が成功しました

 …ジョージ君? 誰? それ?

 ジョージ君は、オーストラリアのメルボルンで飼われている赤い金魚(おそらく和金)です。そのジョージ君の腫瘍摘出手術が成功したとの外電(AFP電)が、今週世界を飛び回りました。

 手術を行ったのは、ロート・スミス動物病院に勤務するトリスタン・リッチ獣医師。ジョージ君は10歳で、頭部に巨大な腫瘍が発生し、そのためエサの喰いも悪くなり、それを心配した飼い主の女性が、動物病院にジョージ君を連れて行ったところ、このまま永眠させるか、手術をするかの選択を迫られ、手術を選択したのだそうです。

 手術時間は約30分間。普段ジョージ君が生活をしている池の水がバケツに用意され、その水に麻酔薬を混入し、それを手術台にあげたジョージ君のクチにチューブで送り込んで寝かせて、手術を行ったそうです。

 手術はかなり厄介な手術だったそうです。何しろ、輸血はできないわけだから、失血死を防ぐためにも5mmlまでしか失血が許されない状況下での手術だったそうです。手術の映像を見ていると、傷口を縫うわけにいかないので、アロンアルファを適宜使いながら出血を抑えながらの手術だったようです。

 ちなみに、手術費は、引用先とは別のサイトの情報では、約2万円だったそうです。また、オーストラリアでは、金魚(和金)は、せいぜい1匹約1000円程度なんだそうです。

 この記事を読んで、色々と考えさせられました。

 まず、オーストラリアの獣医さんは、金魚の手術をしてくれるんだなって事。実際、執刀医のリッチ先生は、この手の手術は始めてではなく、何度か金魚の手術の経験があるそうです。日本に、金魚の手術をしてくれる獣医師っているんだろうか? 手術どころか、病気を見てくれる先生すらいない…よねえ。日本の獣医は、あくまでも牛・馬・豚のための医師であり、都会の獣医師は、それでは生活が出来ないので、犬・猫の面倒も見るようになっただけで、今でも、爬虫類とか鳥類などの病気や怪我を見てくれる獣医師はなかなかいないし、ましてや魚類の面倒を見てくれる獣医なんて…皆無だもの。

 国が変われば、獣医も変わるんですね。

 それと治療費の問題。ペットには健康保険が使えないので、治療費は実費で支払うわけですが、犬猫は購入単価が高いので、ある程度の治療費がかかっても治療してあげたいというのは、経済的に分かりますが、金魚の場合、購入単価が実に安いでしょ? ジョージ君は素赤和金だと思いますが、オーストラリアでは1匹1000円でも、日本では1匹30円程度だよ。だって、素赤和金って、飼育用としての流通は少なくて、目立つところでは、金魚すくいの金魚だったり、熱帯魚屋さんで肉食熱帯魚のエサとして売られているくらいだもの。その程度の値段の金魚です。その30円の金魚に2万円の治療費をかけられるかって話だね。

 まあ、きっと私なら、2万円が10万円でも支払っちゃうと思います(でも、20万円ってなったら考えるかも…:笑)。

 それと、オーストラリアでは金魚を池で飼うんだね。こちらでは池をつくる土地の余裕が無い事と、池で買うのは鯉であって金魚じゃないよね。それに、池で金魚を買えば、あっという間に野鳥(当地にはサギ類が多数棲息しています)の餌食になってしまうので、池で金魚を飼うという発想がないんだけれど、金魚も狭い水槽で飼われるよりも、池で飼育されたほうがうれしいでしょうね。でも、池で飼育しちゃうと、水槽と違って、人と交流する時間が減るので、人と金魚の愛情も薄くならない?

 まあ、ジョージ君ほどではないけれど、ウチのホノカも左体側に大きなガンがあります。元気にしているので良いのですが、これも取ってあげた方がいいんだろうなあって思わないでもありませんが、日本では金魚のガンを切除するなんて、有り得ないので考えたこともありません。

 色々と、日本とオーストラリアでは、金魚を取り巻くアレコレが違うようですね。

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