私は某ガッコのしがない吹奏楽部の顧問などをやっております。とは言え、別に指導などをしているわけではなく、外部に出張った場合の責任を取る役割を主に担っております。まあいわゆる“ジジイ仕事”って奴ですね。なので、吹奏楽部が野球部のいわゆる“甲子園予選”の応援として出かける時は、引率責任者として私も同行するわけです。
自分たちのコンクールが間近に迫っているというのに、野球部の応援をしにいかなければならないとは、結構厳しいものがあります。野球部が勝ち進むのはうれしいですが、その度毎に自分たちの練習時間が削られていくのは、複雑な思いがあります。特に今年の野球部はうれしい事に3回戦まで駒を進めたので、吹奏楽部もそれにつきあったわけです。いやあ、大変だった。
個人的には、ぎっくり腰が良くなっても、野球の応援に出かけると、決まって腰が悪化してしまうのがつらかったです。応援に行くたびに腰が悪化していくのは、仕事とは言え、ほんと厳しかったですよ。まあ、これは野球のせいではないと思うのですが…長時間同じ姿勢でバスに乗り続けなければいけない上に、野球の応援って、暑かったり寒かったりして、カラダに負担がかかりますし、球場のベンチって背もたれがないから、上半身の重みが全部腰に来るから、本当に厳しいんですよ(涙)。
野球応援は、私の腰にも厳しかったのですが、生徒たちにも、生徒たちの楽器にも厳しかったのです。
だって、ガンガンに晴れ渡った炎天下の日の演奏なんて、金管楽器なんて、ヤケドするんじゃないかってくらいに熱くなるわけで、絶対に楽器の調整が狂うよね…。いや、楽器どころか、ばたばたと生徒が熱中症で倒れたし…。また、雨が大降りの中、ビショビショにカラダも楽器も濡れたままでの演奏なんて、絶対に良くないでしょ。楽器は調整が狂うどころの話じゃないです、木管楽器はタンポがダメになっちゃうし、生徒たちも風邪ひいちゃいます(実際、あの後、風邪ひいて寝込んだ生徒もおりました)。まあ、雷が鳴っている時に、雷が金管楽器の上に落ちなかったのは、不幸中の幸いだと私は思ってます(そんな事があったら新聞沙汰だよね)。
もうコンクールまで、時間もないので、生徒たちの楽器も、このままの状態で臨まざるを得ないのですが…こんな調子っ外れの楽器で、どこまでコンクールで戦えるのか心配ですよ。
なぜ、野球応援では吹奏楽が付き物なのでしょうか? どうして野球予選と吹奏楽のコンクールは期日が近いのでしょうか? おそらく、野球文化と吹奏楽体質って奴の相乗効果なんでしょうが、なんか、色々と考えさせられます。
ウチの場合、部員が少ないとか、楽器が足りないとかの事情がすべて悪いのかもしれませんが、理想としては、コンクールに出場する生徒と、野球応援で演奏する生徒や楽器は分けたいのが本音です。また野球応援も、金管+打楽器主体で、木管の生徒の参加は見送らせたいくらいです。いやいや、いっそ、吹奏楽は現役の生徒たちは温存して、卒業生たちに外注したいくらいです。
野球部が勝ち進むのは、本来はうれしい事のはずなのに、吹奏楽部の顧問としては、それを正直言って、素直に喜べなかったりします。
それくらい、野球応援って、吹奏楽部には酷でツライ事だと思います。
P.S. とは言え、野球応援ってのはツライばかりでもありません。相手校の吹奏楽の応援を研究することもできるんですね。特に吹奏楽強豪校との試合では、我彼の違いはどこにあるのか、じっくりと観察し、それを自分たちにフィードバックできる良さもあります。
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