金魚はなぜ金魚と呼ばれているのか?…つらつらと考えてしまった事があります。
金魚は英語ではGoldfishと言うそうです。おそらく“金魚”からの直訳なんでしょうね。そして金魚は元々、中国原産で日本には室町時代あたりに入ってきたそうだから“金魚”という言葉は日本語と言うよりも、中国語なんだと思います。
“金魚”という言葉が元々中国語なら“金魚”の“金”は、銭の事でしょうね。つまり“金魚”は“銭魚”です。ただし、昔の中国では、銭は金(ゴールド)であったわけですから、“金魚”の金は、金銀銅の金でも良いはずです。
だから英語ではGoldfishなんだな。
では、一体、金魚のどこが、ゴールドなんだろ?
金魚の体色には色々あります。一般的なのは、赤や朱ですが、白もいれば、黒もいます。単色のものもいれば、二色三色、いやもっと多色の子もいます。しかし、金色の金魚っては、さすがにいません。
なぜ金魚なんだろう? …と我が家の水槽をじっくり眺めてみましたが、やっぱり分かりません。
それがなんとなく納得できたのは、ある夏の日の縁日の事です。そうです、金魚すくいの金魚を見ていた時です。ライトの加減もあったのかもしれませんし、あそこにいる子たちは、通称“ハネモノ”と呼ばれる、素赤和金でも色の薄い(値段的に)安い子たちばかりだったからかもしれませんが、その時の金魚すくいの金魚たちは、ほんのり赤味がかった金色に見えたんですよ。ああ、なるほど、これなら、金魚も金色だ。
もしかすると、昔の金魚ってのは、今の金魚よりも色が薄かったのかもしれません。また、飼っていた環境だって、今のように光があふれる環境ではなく、薄暗かったり、光に色がついていたような環境だったのかもしれません。そういう環境では、金魚の赤い体色が金色に見えることだってあったわけです。
だから、金魚は金魚って呼ばれるようになったのかもしれないなあって思いました。もちろん、単純に中国人はお金が大好きだから、オカネサカナ -> 金魚、だったのかもしれませんが(笑)。
と考えて、疲れたので、我が家の水槽を見たら…あれ? 金色の金魚が泳いでいるじゃない? それこそ、光の加減でしょうが、フナ色のキキョウが、ちょっと渋めなゴールドに輝いていました。
でも、こいつ、金魚じゃなくて鉄魚だったはず(笑)。
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コメント
江戸時代のころの金魚は朱色ではなく黄色をしており,金色に近い魚からこがね魚(コガネウオ)とよばれていたとの解説もあります。他にも、江戸時代の金魚は庶民には手が届かないもので、金のように高価な魚からきている説もあるみたいです。
susanouさん
“こがねうお”は“金魚”の訓読みですね。『きんぎょ』よりも『こがねうお』という呼び方の方が、定着してもよかったのに、最終的には『きんぎょ』になったのでしょうね。
それほど、あの赤い小魚を“金魚”と呼ぶのは、ヒットなネーミングだったのかもしれません。だって『キンギョ』だよ。言いやすくて、かわいらしい響きもあって、良い名前だよね。
案外、意味からではなく、言葉の音の響きから「キンギョ」になった…って考えられませんか? そりゃあ、無理? 失礼しました。