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金魚の買い方、選び方

 今回は、ウチの水槽に特に目立った動きもないので、金魚うんちくと言うか、私が金魚を買っていて、学んだことを書きます。それはずばり「金魚の買い方、選び方」です。

 まず、初めて金魚を買う人は、金魚の前に、水槽や濾過装置や砂利など必要な装置や器具を購入して水を作っておきましょう。金魚と各種器具を同時に、下手すると、金魚が先で、その他のものは翌日に購入するというパターンもありますが、金魚の事を考えるなら、事前にその手のものは用意しておいて、きちんと金魚を迎え入れる準備が出来てから金魚を家に招くのが吉でしょう。

 さて、最初にするのは、水作りです。井戸水が使えるといいのですが、水道水の場合は、カルキ(塩素です)を抜く必要があります。浄水器を経由すればOKです。さもなければ、一日ほど汲み置いた水でもいいです。水を空気にさらすとカルキが抜けるそうです。ちなみに、カルキ抜きの薬剤もありますが…これ、案外、分量が難しいので、汲み置きの方をお薦めします。

 そうやって、カルキを抜いた水に金魚を迎え入れますが…どうしても、最初の子は、パイロットフィッシュになってしまいます。と言うのも、カルキを抜いただけの水は、清潔すぎて金魚には合わないからです。金魚が元気に育つためには、水中に適当なバクテリアが繁殖している必要があるのですが、バクテリアが育つためには、水に窒素やらタンパク質やらなんやらが必要なわけで、そのためには、水の中に、適度に金魚のフン等が溶け込んでいる事が必要なのです。バクテリアは、金魚を飼っていると、やがて自然に増えてくるそうです。なので、最初の水が金魚に合わなくても、仕方ないのです。なので、なるべくなら、金魚と言えども、体の強い、素赤和金などがいいかもしれません。素赤和金、金魚すくいの金魚ですね。

 理想は、すでに長年金魚を飼っている人から水をわけてもらう事かもしれません。わけてもらった水を種水として、そこから水作りを始めるのが、たぶん楽だし、確実だと思いますが…なかなかそういうわけにはいきませんよね。

 さて、金魚を買うのに、実は一番大切な要素は、お店選びかもしれません。もちろん、金魚すくいもアリです。でも、金魚すくいでは素赤和金ぐらいしか入手できません。金魚って、一冊の本になるくらい、実にたくさんのバリエーションがあるので、せっかく金魚を買うなら、そういうバリエーション豊かな金魚を楽しむのも一つの手だと思います。

 金魚の購入は…理想は金魚専門店がいいです。百歩譲って、熱帯魚屋さんで金魚も扱っているお店。そういうお店は、金魚飼育のプロなので、仕入れもしっかりしているし、健康な個体を揃えています。

 ホームセンターは…実にお店によって千差万別です。金魚の事をよく分かっている人が売り場の担当者なら、安くて良い個体が売られていますが、そうでもないところは、平気で怪我をした金魚、病気の金魚を売ってます。私は以前、水槽の中の金魚が全部白点病にかかっているのを見たことがあります。こういうお店は論外ですが、少なからずあります。ですから、ホームセンターで金魚を買う場合は、こちらがわでしっかり観察してからでないと金魚は買えません。下手に病気の子を購入してしまうと、我が家の金魚たちにその病気をうつしかねませんからね。

 具体的金魚選びですが…健康で元気な子を選ぶのが最低条件です。これは実に簡単です。活発に動き回っている子はたいてい健康で元気だからです。ただし、ジグザグに動いている子は別です。ジグザグに動く金魚はたいてい病気です。止まることなく、水槽の中をスイスイ泳いでいるような子は、まず大丈夫です。

 元気に泳ぎ回っている子に決めたら、次に怪我の有無を見ましょう。

 背びれや尾びれが折れている子って少なからずいます。折れたヒレは直りませんが、それでもかまわなければ購入しても良いでしょ。ウロコが1枚2枚剥がれている子がいるかもしれません。病気の可能性もありますが、若いメスの場合、オスの金魚の猛烈なラブコールで怪我をしてしまう場合もあるので、ウロコが剥がれている事だけで、病気と判断するのは早いです。むしろ、金魚から見た魅力的な金魚(つまり健康な金魚)である可能性もあります。

 魚体のバランスを見ましょう。案外、ヒレの長さが左右で違う子もいます。その子は、皮膚病の可能性がありますので、注意してください。

 目を見てください。元気な子は、澄んだ目をしていますし、目がよく動きます。

 もちろんですが、白点病や尾腐れ病とか寄生虫の有無とか、その手の目で見て分かる病気のチェックは当然です。

 後は…そう、たくさん飼わない事です。金魚を買うコツの一つに『人口密度(魚口密度?)を低くおさえる』と言うのがあります。金魚ってかわいいですから、ついついアレコレ買ってしまいたくなりますが、そこはググっと気持ちを抑えましょう。

 一般的な30cm水槽だと、私の体験上、小さな金魚がせいぜい5尾程度までです。これだと、なんか水槽が寂しくて、スカスカな感じがしますが、これくらいがちょうど良いのです。これ以上飼うと、金魚が早死にしますよ。

 その理由は、私にはよく分かりませんが、おそらく、酸素と窒素とストレスが原因じゃないかなって思ってます。

 酸素は、文字通り酸素不足ね。まあ、これは強力なエアポンプを入れればある程度は解決しますが、酸欠な環境は、金魚でなくてもツライですよね。

 窒素と言うのは、糞尿の事です。金魚は、ある意味、糞尿まみれの水で生活しています。しかし、多少の窒素は良いのです。窒素化合物はバクテリアのエサになりますし、水草の養分になりますからね。しかし、限度を越えれば、単なる汚水になってしまいます。金魚って飼ってみると分かりますが、実に良く排泄する生き物なんです。だから、ほんと、水を汚すスピードが早い早い。

 「だったらマメに水を取り替えるから問題ないです」と言うでしょうが、実は、これもまた問題なんです。水を頻繁に取り替えるのは、実は金魚には良くないのですよ。と言うのも、キレイな水って、金魚にはストレスなんですよ。

 金魚には適度に汚れている水が良いのです。バクテリアがたくさんいて、色々なモノが溶け込んでいるのが良いのです。「水清くして魚住まず」って言うでしょ? キレイな水は金魚にはストレスなんです。

 なので、頻繁に水を取り替えてしまうと、水中のバクテリア濃度が下がるし、金魚もストレスを感じるし、できれば“頻繁”は避けてほしいのです。もちろん、理想は、水替えをしない事なんですが、それは現実として無理だとしても、できるだけ水替えの頻度を下げて上げるの理想です。

 ちなみに、我が家は、週1で水槽の2/3ずつ取り替えてます。それも浄水器を通した水を汲み置いて室温にしたモノを使ってます。で、水を換えた直後に、塩やらなにやらを入れて、決して真水にしません。それも金魚のストレス対策です。人間もそうですが、金魚もストレスには弱い生き物ですからね。

 それと最後に、金魚はなるべく同じような種類で揃えた方が良いです。和モノなら和モノで統一し、丸モノなら丸もので揃えます。変わりモノは単品で揃えるべきです。例えば、出目金なら出目金だけで飼うとか、らんちゅうはらんちゅうだけにするとか…。と言うのも、金魚って、カタチが違うと、それだけで運動能力やらなんやらが違ってきますので、ついつい強い連中(和モノ系)が弱い連中(丸モノ系)やひ弱な連中(変わりモノ)をやっつけてしまうからです。なので、なるべく似たような種類の金魚で統一すると、金魚も安心できるみたいで、いいですよ。

蛇足  これは仕方のないことですが、できれば金魚はメスだけで飼う方がよいです。オスはいけません。だってオスって、獰猛だし、バカだし、短命です。おまけに、すぐに水を汚すしね。しかし、金魚の雌雄の区別って、簡単には分かりませんので、ほんと、こればかりは仕方のないことなんですけれどね、選べるなら、女の子だけが絶対にいいです。

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