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メトの『パルシファル』を見に行けませんでした(涙)

 “メトの~”と書きましたが、もちろん、これは“メトロポリタン歌劇場のライヴビューイングの~”と言う意味です。本場ニューヨークのメトロポリタン歌劇場に行くつもりだったわけではありません(念のため)。

 実は現在、メトロポリタン歌劇場のライヴビューイングの『パルシファル』が絶賛上映中なわけです。私も、前の週末に見に行くつもりだったのですよ。でも、この年度切り替え時期の忙しさに負けて行けなかったわけです。

 メトの『パルシファル』を見に行けた方、ぜひ感想をお寄せください(涙)。

 『パルシファル』とは、ワーグナーが生涯の最後に完成させた歌劇(彼自身は歌劇ではなく“舞台神聖祝典劇”と呼んでいました)で、一大傑作の誉れの高い作品でございます。まあ、ワーグナーものですので、当然ですが、ドイツオペラなわけで、イタリアもの大好きな私としては、普段はあまり親しみがないので、チャンスがあれば、その都度学んで鑑賞して、自分の心にあるドイツオペラの引き出しに入れようと心がけているわけなんです。今回は、そんな私のドイツオペラの引き出しに『パルシファル』を入れる絶好のチャンスだったわけです。

 こういう、普段あまり親しみのないオペラは、劇場(と言っても映画館)に行く前に、自宅で予習をする事にしています。予習と言っても、DVDとかで映像を予習するだけの話なんですが、これをする事で、ストーリーを事前に頭に入れ、音楽的な聞きどころを確認しておき、劇場では、ただただ流れる音楽に身を任せられるようにするわけです。

 今回は、あまりに忙しくて、事前の予習が全くできませんでした。

 『パルシファル』は長いオペラです。三幕ものですが、それぞれの幕が約1時間半ずつの、合計4時間半のオペラです。予習をするなら、一回(一日)につき、幕一つ1時間半ずつ見るのが限界です。それ以上の量を、普段の生活をしている自宅での予習で行うには、集中力が続きません(劇場なら、聖別された場所なので、5時間前後の作品でも集中力は続きます)。となると『パルシファル』なら予習に三日かかるわけです。

 先週、仕事が終わると、ほぼ半死半生の状態で、フルートの練習なんて全く出来なかった状態で、一日一幕ずつ、オペラの予習が出来たかと言うと…そりゃあ、もう、ムリムリムリってところです。

 それに休日出勤だってあったし、やっと手に入れた休日は、目覚めたら昼下がりだったんだもの。メトのライブビューイングは、ウチの近所だと朝11時開演だから、目覚めたら、すでに終わりかけていました…って感じだったんです。

 まあ、むりやり、オペラの予習をして、当日も死ぬ思いで映画館に足を運ぶ事は、やろうと思えば出来たかもしれないけれど、そんな事をしたら、過労でダウンしてしまうのは、間違いないね。本当に仕事が忙しくて過労でダウンしたら、世間様から同情されるかもしれないけれど、遊びに行ったのがトドメで過労で倒れたら「遊びに行かずに、休んでいれば良かったのに(この馬鹿者!)」と罵られたり、馬鹿にされたりして、社会的信用を失って、お終いなだけです。

 そんな事って、一人前の社会人として、やっちゃいけない事だよね。

 なので、泣く泣く(と言うか、夢の世界の中で)メトのライブビューイングを見に行くのを諦めた私でした。

 おおおおおぉ~、残念だあ~残念だあ~。後は、お盆休み以降の、アンコール上映に期待するしかないわけだけれど、お盆休み以降に東劇に行けるような時間はあるかな? 体力はあるかな? ああ、心配だ、心配だ。

 こんな感じで、今年の趣味生活に、暗雲たれこめている、今日この頃でございます。

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コメント

  1. 椎茸 より:

    お疲れさまです!
    今回は残念でしたが、次は行けますよ、きっと(と常に思っていれば実現するかも)♪

  2. すとん より:

    椎茸さん

     照る日もあれば曇る日もある…まあ、人生なんて、あざなえる縄のようなものですからね。今までが順調すぎたと言うか、遊びすぎていたんだと思いますよ。今年度からは、ちっとはマジメにお仕事に励みなさいと言うか、そういう年回りなんだから役目を果たしなさいと言うか、そういう事なんだろうと納得はしています。

     でも、やっぱり、オペラは見に行きたいのよ(涙)。ま、次のチャンスですね。次こそ、きっとモノにしてやる(笑)。

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