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そういう者に、私はなりたくない![2012年7月第4週・通算24週]

体重104.6:kg[+0.8kg:+1.5kg]
体脂肪率:31.2%[+0.2%:+0.3%]
BMI:33.0[+0.2:+0.6]
体脂肪質量:32.7kg[+0.5kg:-0.2kg]
腹囲:99.5cm[-0.5cm:+1.0cm]
     [先週との差:2012年当初との差]

 すべての数値が、先週比で“+”でございます。何も言うことはございません。例年なら、夏になると、体重はググっと減っていたのですが、昨年から、仕事が忙しくなり、夏はむしろ体重が増える傾向でございます。なにしろ、生徒が夏休みで授業やらなんやらがなくなってしまい、私は終日、冷房の効いた研究室に閉じこもって、パソコン仕事しかしなくなるわけで…極端な運動不足って奴になるわけで…ああ、ちょっと憂鬱。

 さて、今週のエッセイです。

 宮沢賢治の「雨にも負けず」という詩のオチ(笑)は「そういう者に私はなりたい」です。確かに、あの詩に書かれたような人物は、理想の人で、私も「そういう者」になりたいです(でも難しいですね)。

 そこで、宮沢賢治が「そういう者になりたい」と書いたなら、私は「そういう者になりたくない」ってのを書いてみようと思いました。でも、宮沢賢治ほどの詩文の才能は無いので、箇条書きで、ひとまず5つほどその条件を書いてみました。まあ、これが私の限界って奴です。しかし、本当に、天の邪鬼だね(笑)。では、私が“なりたくない者”の条件、始めるよ。

1)他人の悪口を言う者

 『悪口』と『批判』は紙一重です。私は『批判』は大いにするべきだし、それが出来るのが文明国家であり、それを許容するのが教養人だろうと思ってます。でも『悪口』はいけません。それは話している人の心の醜さを表現しているだけだし、そんな『悪口』を聞かされると、聞いているこちらの心まで汚れます。

 だいたい『悪口』には、悪意と憶測と捏造しかありません。事実と公平と客観性に欠けているのです。私は、批判をする人の言葉には、たとえ私とは意見が違っていても、耳を傾けたいと思ってます。でも、悪口を言う人は…ダメですね。同じ場所の空気も吸いたくないです。

 まして、自分が他人の悪口を言っていたなら…想像したくないし、もしもそんな事をしていたら、恥ずかしくて居たたまれないです。

 悪口を言わないためには…

 1)事実に基づかない事は言わない。
 2)発言は常に公平さをこころがける。
 3)たとえ相手が私に悪意を持った人間であっても、私は常に正直な言葉を使うこと。

 この三つを心掛けています。
 
 
2)社交辞令を言う者

 たとえ他人を喜ばすつもりであっても、その場限りの嬉しがらせな言葉は吐きたくないです。他人をぬか喜びさせて、何が楽しいのでしょうか?

 社交辞令なんて、ホワイト・ライでしかないです。つまりは“嘘”です。どうせ嘘をつくなら、悪意に基づいたブラック・ライを吐いてほしいです。それなら、こちらも「こいつは嘘つきだ」と割り切った付き合いができますからネ。

 社交辞令を多用する人は、自分が嘘つきだという自覚がなく、自分が悪人だという自覚がありません。でも自覚がないだけで、嘘つきであるという本質には変わりないし、悪人…が言い過ぎなら、偽善者でしかありません。自分の言葉に責任を持つこともなく、相手の気持ちを弄んでいるだけです。

 「だって、あれは社交辞令じゃない? え? 信じてたの? 馬鹿みたい!」

 他人に向かって平気で嘘をつき、また自分に向けられた言葉など、これっぽちも信じないで日々の生活をする…私はそういう世界では暮らしたくないです。

 言葉には魂が宿っています。でも、社交辞令の言葉には魂がありません。あれは言葉のゾンビです。そんな腐った死体のような言葉を、私は使いたくないし、使われたくもないです。

 だから私は、社交辞令なんて言いたくないんです。たとえ、毒があろうとも、常に正直な言葉を使っていたいと願っています。
 
 
3)他人を見下す者

 昔、福沢諭吉が「学問のすすめ」という本の冒頭部に『天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず』と、アメリカ独立宣言からの一文を引用しました。確かに、天、つまり神様から見れば、人間なんて、みんな似たようなモノで、誰がエラいだのエラくないだの、そんな事で序列を付ける事なんて、ちゃんちゃらおかしいわけですが、それは神様の視点からの話であって、人間同士の話となると、それは大いに違います。

 やはり人間同士で見れば、世の中には貧富の差もあれば、才能の差もあるし、健康に恵まれた人もいれば、そうではない人もいるし、成功している人もいれば、何をやってもヘマばかりという人もいる。いわゆる“勝ち組”に属している人もいれば、ツラくて厳しい人生を歯を食いしばって生き延びている人だっているんです。だから、人間の住まう世には、どうしても上下の関係と言うか、序列のようなものが、存在してしまいます。

 我が国日本には、身分制度はなく、民主主義国家であって、すべての国民は、法の前に等しく平等な立場ではありますが、生きている以上、なんらかの序列に組み込まれて生活しているのが現実です。

 当然、私よりも、豊かで恵まれた方もいますし、私よりも未熟であったり、苦しい生活を余儀なくされていらっしゃる方もいます。つまり、私よりも、上の存在の人もいれば、下の存在の人もいるんです。

 で、私よりも社会的な序列が下の人と接する時に、私は、その人を見下すような事はするまいと思ってます。なぜなら、人間の価値は多様であり、ある一つの尺度では、私の方が序列的には上であっても、また別の尺度では、必ずしもそうでは無いからです。

 私は、つまらない人間ですが、つまらない人間だからこそ、神様の視線を感じながら生きていたいと願っています。ですから、ある一つの尺度で見れば、私よりも下の序列に属する人であっても、神様から見れば、その人と私の違いなんて、いかほどのモノであろうかと思ってしまうのです。

 それにだいたい、他人に見下されるのは、あまりいい気分、しないでしょ? 自分がされてイヤな事は他人にしないってのは、まあ最低限のルールだと思ってますし…。

 だから、私は他人を見下したくないんです。

 願わくば、私は彼らを見守る存在でありたいです。できれば、助けてあげたり、育ててあげたいと思ってます。非力な存在だけれど“神様の手”になりたい…と思う時もあります。

 人を見下さないためには、自分の心の弱さを克服する事…が大切だと思います。人は、自分の弱さを受けいれられないが故に、自分よりも弱いものを見下して、相対的に自分の弱さを誤魔化す生き物だからです。
 
 
4)暴力をふるう者

 私は強いです(笑)。だいたい、ガタイがデカイし、タッパもあれば、ウエイトもある。おまけに、柔道有段者だし、ボクシングや空手もかじってます。腹黒いので戦術にも長けています。子どもの頃は、ケンカが遊びのようなものでしたので、殴られ強いし、痛みにも耐えるし、血を見ても動じません。人体の急所もよく知ってます。素手の勝負で、1対1なら、よほどの相手でなければ、まず負ける気はしません。武器の扱いだって、決して下手ではありませんし、1対3とか、1対5ぐらいのケンカの戦い方も知ってます。

 私はそういう野蛮な人間だし、どんなに偉そうな事を言う人も、暴力には屈する事を、経験的によく知っています。

 圧倒的な暴力は、社会を渡り歩き、人を支配する時の、かなり強力な切り札となります。

 だからこそ、私は暴力をふるいたくないんです。ただ、他者からの不当な暴力に対抗するための暴力は、遠慮なく行使してもかまわないとは思っています。相手がかみついて来るなら、こっちはかみ殺してやればいいんです。でもね、それ以外の暴力は封印しておきたいと思ってますし、他人に対しても、それを望みます。

 私は自分が野蛮な人間だからこそ、野蛮な手段を憎みます。たとえ、なんらかの勝負で決着をつけざるをえない場合に陥っても、暴力ではなく、別の手段での解決を望みます。なぜなら、暴力とは、決して万人が有する力ではないからです。持つ者と持たざる者が存在します。そういうアンフェアな力で、他者を支配するのは、美しくないです。私は、そういう美しくない人には、なりたくないんです。
 
 
5)130Kg以上のデブ(笑)

 この“130Kg以上”と言うのは、任意の数値であって、私にとっては“130Kg以上”なんです。

 ずばり、私は125Kgまでなら、かろうじて健康を保ったデブでいられます。しかし、130Kgを越えた途端に、血糖値やコレステロール値などが、この世のものとは思えない数値に変わります。つまり私の場合“130Kg以上”で、別の種類の生き物へと大きくカラダが変わるんです。

 今の私は、健康ヲタクからは、ほど遠い存在だし、人生はもう十分満喫したので、死も、さほど恐れてはいません。だからと言って、我が身を緩慢な自殺に追い込むのは本意ではありません。それにもう少し、健康を維持し、歌って踊って笛吹いて、遊んで暮らしたいです。だから“130Kg以上のデブ”にはなりたくないんです。できれば“100Kg以下の小太り”になってみたいです。

 私が“なりたくない者”は以上です。皆さんの“なりたくない者”はなんでしょうか? たぶん、一人一人、その魂のあり方は違いますから“なりたくない者”って、違うんだと思います。

 ちなみに、私は私でしかありえませんが、子どもの頃の私から見て、今の私は“なりたい者”になれているかどうか、たまに考えること事があります。…たぶん、子どもの頃の私なら、今の私の姿を見て「冴えないオッサンだなあ…」って思うんでしょうね。思ったより、太っているなあって思うでしょう。でも、そんな冴えない太ったオッサンである私は、きっと子どもの私に向かって「でも、これで結構、幸せだし、楽しい人生を送っているんだよ」と答えるんじゃないかな?

 子どもの頃の夢に描いた“なりたい自分”になれなかったかもしれないけれど、今の私は、そんなに悪くないと思います。そりゃあ、色々と細かい不満がないわけじゃないけれど、おそらく、今の私は、幸せなんだと思います。

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コメント

  1. funkyhassy より:

    こんにちは、
    ほぼすとんさんに同意です。
    ほぼと言うのは、5)が異なります。
    すとんさんの半分の65Kg以下でいたいと言うことです。すごいですね。すとんさんの目標の半分もないのにお腹だけポッコリで、このところダンス(Hip-Hop)も思うように踊れません。

    それから善意の消費者ズラしていばるクレーマー。しかもクレームの戦果、戦利品を自慢する下品さは見ていて耐えられません(笑)。

    なりたい自分は人前でフルートを奇麗に演奏できるアマチュアですかね(爆)。

  2. すとん より:

    funkyhassyさん

    >すとんさんの半分の65Kg以下でいたいと言うことです。

     65Kgですか…すごいなあ。私は昔、健康オタクだったころ、筋肉が浮き出るほどに痩せた事がありますが、それでも80Kgを切る事がなくてね…。80Kgまでは行くんですよ、でもね、そこから70Kg台には入れなくてねえ…。そこから先は、筋肉を落としていかないとダメだという結論に達した事があります。

     ま、身長やら、骨格やらの差があるし、人種的な違いなどもありますから、一様に「○○Kg以下がベスト!」とは言えないので、自分的には、とりあえず100Kg以下が目標です。

     そうそう、最近は『やせぼ』という言葉ができて「やせすぎはいけません」という風潮になりつつあります。またBMI値では『普通体重』より『肥満(1度)』の方が長生きするというデータもあるようです。もっとも私は『肥満(2度)』ですから、どっちみち“太りすぎ”でダメなんですけれどね。

    >それから善意の消費者ズラしていばるクレーマー。

     ああ、それは確かにイヤだし、なりたくない者です。いわゆる“偽善者”には、私もなりたくないです。

    >なりたい自分は人前でフルートを奇麗に演奏できるアマチュアですかね(爆)。

     あ、それは、私もなりたい(笑)。

  3. 吾妻夏陽 より:

    すとんさんの気持ちがありありと伝わってくる内容でした
    そして、現在の私には耳が痛い内容です(大汗)
    来月いっぱいで仕事も辞めるし、理想的な自分を目標に頑張ってみようと改めて思いました
    ここに来ると、いつもそう思うんですよね
    ですので、がんばってこまめに覗きにきますね

  4. すとん より:

    吾妻さん

     仕事が変わったり、職場が変わったりするのは、とても心とカラダにストレスがかかってきます。私も経験がありますが、ほんと、大変です。頑張るところは一生懸命頑張り、頑張らなくていいところは、徹底的に後回しにするつもりでいないと、カラダが参っちゃうので、どうかご自愛ください。

     偉そうな事を書いていても、私自身、まだまだ道に迷っている者です。でも、今まで人生の道を散々迷ってきたので、迷ってきたなりに得てきたモノはあるので、そんなモノを書いてみただけです。あと、自分自身を鼓舞する気持ちもちょっとあって、書いてみました。夏だしね、ちょっと心に気合を入れてみました(笑)。

  5. カスミ草 より:

    心に、静かに入ってきたので、書いてみますね。(一部、不適切表現有り)
    悪口は自分に跳ね返って来ますし、嫌な気分に成るので、言いません。精神的苦痛は避けたいし、金銭的数量化を行ったらビックリする金額に成りますよ。
    社交辞令を言えるほどの、機転も話術も有りません。ほとんど本音で、接しています。だから、変人・変態扱いです。でも、時々寂しいですね。
    人事異動で来た人の中には、当初○○さんって言ってた人が、暫くすると○○君って言う人がいます。区別して差別したのかな?私は、最初から最後まで全員○○さんです。理由は、すとんさんと一緒です。
    私には、戦闘力は有りません。数年前に、決めてあります。大切な者を守る方法を。それは、相手より残酷に成り、一撃で相手を倒すこと。(想像しない方が良いですよ)
    130kg以上って、ほのぼのしますね。
    4日二回目の恥を、かいてきます。早く人前でも、少しで良いので優しく綺麗な音色で演奏出来るように成りた~い。

  6. すとん より:

    カスミ草さん

    >130kg以上って、ほのぼのしますね。

     ですか? いやあ『ほのぼの』と言われたのは初めてなので、ちょっと戸惑ってます。まあ、私は美容上の観点ではなく、健康上の観点から、肥満の最終デッドラインを130Kgと決めてます。ここまでは、とりあえずOK、これを越えると“肥え過ぎ”なんです(笑)。まあ、本当は、もう少し、せめて、あと10Kgはやせたいんですが、なかなか…ねえ(汗)。

     老年に達してのダイエットは、寿命を縮め、健康を損ねるとも言いますから、若者のダイエット以上に気を使いながら、減食と運動に励まないといけないので、難しいです。まあ、ボチボチやっていきます。

    >4日二回目の恥を、かいてきます。

     あ、例のアレですね、当たってハジけてきて下さい。ハジけた結果が砕けちゃったら、次は砕けないようにすればいいんですから、とにかく、当たってハジけてきて下さい。遠い空から応援してます。

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