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Disトリルレバーは、右薬指でも右中指でも、どちらでも操作できるようにならないと…

フルートのレッスンに行ってきました。

 まずはいつもどおりに姉様と一緒にロングトーンなんだけれど、どうにも私の音程が微妙なんですね。ちょっとウネルんですよね。「そりゃあ、姉様はムラマツで、私はアルタスだから、フルートのスケールが違うんですよ、ははは…」なんて事は、クチが裂けても言えないわけで、私が姉様に合わせていかないといけないのですね。

 とにかく、次回からチューナーとマイクを持参して、ロングトーンをする事になりました。ああ、早く達人になりたいですわ(悩)。

 アルテ15課2章のh-mollの課題です。6番と7番は合格。8番「h-mollのスケールとアルペジオ」は不合格となりました。8番が不合格になった理由は明々白々で、私がジジイだからです。

 8番の最後のフレーズはアルペジオになっていて、第三オクターブで、Fis-H-Fisという音形があって、私は今まで、なんのためらいもなく、Fisの時に右薬指をDキーに置き、Hの時には、その右薬指を“よっこらせ”とDisトリルレバーに移動して押さえてました。これってNGなんですね~。Fisの時に右薬指でDキーを押さえているのだから、次のHの時のDisトリルレバーは左中指で押さえなさいって言われました。その方が途中で変な音が入らずに美しいからなんだそうですが…。

 言われてすぐできるのは、若者だけ。ジジイになると、頭の中の配線を繋ぎ変えないといけないので、即対応は、そりゃあムリ。なので、8番は次回へ持ち越される事になりました。

 雰囲気的には、先生は今回のうちにh-moll全部に合格をあげたかった感じなんですが…私がだらし無いだけなんですが。仕方ないです。次回はこの8番だけを練習してくればいいのだそうです。つまり次のB-durに入ってはいけないのだそうです。

 ミニヨン・エチュードの8番は、まだまだ練習の絶対量が足りていません。合格はまだまだ先です。とにかく、前回、姉様の模範演奏を見て分かった八分音符の抜き方を徹底して練習してくる事を、まず言われました。それと、強拍と弱拍の区別をしっかりつけてくる事。スラーをきちんとする事。メロディと伴奏の吹きわけをしっかりする事などが注意されました。

 特に(無伴奏曲なので)メロディと伴奏の吹きわけは大切で、今回は伴奏は省略で、メロディだけを吹くという練習をしました。不思議と、一度メロディーとして吹くと、曲の骨格が見えてくるというか、どんな感じで演奏すると良いのかが分かります。分かりますが…できるかどうかはまた別問題です。

 先生のお怪我はだいぶ良くなりましたが、フルートはまだまだ吹けそうではありません。今日は先生の動かなくなった左人指し指をみせてもらいました。皮膚や腱が裂けて、骨まで見えてしまうほどの深い傷だったそうで、傷口を縫ってもらって、ようやく皮膚がつながり、抜糸をしてもらったそうですが、傷を縫った後がとても痛々しかったです。傷は塞がりましたが、肝心の指は、まだまだ腫れていて、人指し指一本なのに、中指と薬指を合わせた感じよりもまだ太かったです。あれでは腫れが邪魔して指なんか動かせません。まずは指の腫れが治まるのを待つのが順当でしょうし、腫れが引いたら、丁寧にリハビリをしないといけないのですが……先生的には、そんな悠長な事は言ってられないのだそうです。

 とにかく働かなくっちゃ、演奏しなくっちゃいけないのだそうです。

 12月って、演奏家にとっては、稼ぎ時なんだそうです。だから、12月はなるべく穴を開けたくないし、穴を開けてしまうと、次の仕事が来なくなってしまうので、無理をしてでも演奏したいのだそうです。自由業は稼げる時はババーンと稼げますが、働かないと一銭にもなりませんからね。厳しいんですよ。

 先生は左人指し指のキーにコルクを貼り付けてしまおうかと言ってました…か、先生の動かない指に合わせてコルクを貼ると…高さ2cmほどのコルクを貼らないといけなくなってしまいます。それもまた実用的ではない話です。

 演奏家が(一時的とは言え)演奏できなくなるというのは、本当につらいことのようです。精神的にも経済的にも、つらいみたいです。私に助けられることがあれば、なんでもしたいですが、何も助けてあげられないのが悲しいです。

 H先生が、一日も早くご回復できますように。

コメント

  1. めいぷる より:

    指の神経は大丈夫なのかな?
    皮膚のつっぱりや筋の影響などは、口腔内変更と一緒で克服できるものだけど…。
    神経は入れ歯にしてしまうことに匹敵しそうです。

    すとんさんは私の先生の話ご存知だろうけど、、、正直、元に戻るのは相当大変だと思います。きっと、当人は対外的には笑顔で、影で相当努力されるんだろーな…って思います。 
    すとんさん自身の上達も、指導者としての先生の励みになると思いますから、そちらの方向から助けてあげてくださいな。

  2. Disトリルキーに付いては、先生から高音Hを教わる時に
    どちらの指で塞ぐのかすぐに疑問に思いました。

    そこですぐに先生に訊きましたが、
    前後のフレーズに応じて中指・薬指どちらの場合も出てくるので
    両方の指で使えるようにする・・・と教わりました。

    私の場合はまだ音階の練習だけで、曲中に出て来ませんので
    薬指だけで操作していますが、メロディーに応じて
    指が変わると・・・混乱しそうですよね。

    一応ピアノも弾いているので、一つのキーを不特定の指で
    弾くことには慣れていますけど(笑)

    それにしてもH先生はお気の毒ですよね。
    音楽家にとっては指は大事なのに大きいお怪我をされて・・・。

    一日も早い復帰を願っています。

  3. すとん より:

    めいぷるさん

    >指の神経は大丈夫なのかな?

     実は私もそこを心配していますが、それを口に出してはいけないような気がするので、当人の前では黙っています。あくまでも、指が動かないのは腫れのせいだと思いたいものです。

    >当人は対外的には笑顔で、影で相当努力されるんだろーな…って思います。 

     そこは薄々と感じていますので、安易に「頑張ってください」などと励ます事ははばかられます。たぶん、必要なのは、励ましや応援ではなく、祈りなんだろうと思ってます。
    >すとんさん自身の上達も、指導者としての先生の励みになると思いますから、そちらの方向から助けてあげてくださいな。

     はは、ご期待に添えるかどうか、怪しいものですが、精一杯頑張ります。ガッツです。

  4. すとん より:

    神楽坂雪華さん

     神楽坂さんのブログにDisトリルキーの事が書かれていた時は、何も思わなかったのですが、いざ自分の事となった時に「ああ、神楽坂さんが書いていたのは、この事だったのか~」と思った次第です。

    >一日も早い復帰を願っています。

     ありがとうございます。早く、怪我が治って、元の先生に戻られる事を願っています。

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