これからの日本は人口が減り続ける事が予想されています。
人口が減るとは、単純に考えても労働人口が減るわけで、それは経済力の低下を招き、人手不足が生じます。西欧では、すでに人口減問題に直面していて、その解決策として移民の受け入れを行ってきましたが、その結果はご存知の通りで、労働人口の減少は食い止められたものの、治安の悪化や自国文化の破壊などの問題が生じています。
日本でも外国人労働者が導入され(これ、移民とどう違うんでしょうね?)国内の治安に不安を感じるようになりました。彼らの文化が強制的に導入される事で、我々日本の文化や風俗も、否応なく影響を受けるようになるでしょう。これが良い影響ならともかく、悪い影響を受けるようなら、日本人としては悲しく感じます。
ひとまず日本では、西欧ほど積極的な移民受け入れは、現在は行っていません。その代わり積極的に行われているのが、女性の社会進出ってヤツです。労働力の不足分は、外国人ではなく日本女性によって補おう!という発想で、つまり「共稼ぎが当然」という社会の実現なわけです。
私のような昭和脳の考え方では、日本の社会では「男は外で働き、女は家を守る」というように分業制を取っていました。男は家庭のことを考えずに全力で仕事に邁進する事(これは令和の価値観ではアウトですね)で、残業&休日出勤もこなし、1人前よりも大きなパフォーマンス(おそらくほぼ2人分の労働)を発揮していました。女が家庭をしっかり守ることで、国の福祉がゆるゆるでも、なんとか社会基盤を支えることができていたわけです。
昭和の時代って、今考えると、案外、うまく回っていたんですね。だから経済成長も出来たわけなのです。
ところが人口が減ってきて、労働人口が減ってきたため、平成に入ると「労働人口の不足を補うために、女性の社会進出を促進しよう」とか政治家が言い出して、それに軽薄な左翼の連中が載って、現在の「共稼ぎ上等!」という社会が出来上がりました。
女性の社会進出そのものに反対を唱えるつもりは無いけれど、女性に男性並みの労働力を求めるのは、どうなんだろ? って昭和なジジイは考えるわけです。
女性が男性並の仕事をして、外で一生懸命働いたとして、誰が家庭を支えるの? これがサザエさん一家のような大家族なら「フネさんが主婦をして、サザエさんが仕事に行く」もありだろうけれど、クレヨンしんちゃん一家で、みさえさんがとーちゃん並に働きだしたら、誰がしんちゃんやひまわりの面倒を見るんだろ?
大家族制なら女性の社会進出も速やかに行えるのだろうけれど、核家族制なら、女性の社会進出は、家庭や社会の無人化、空洞化が生じてしまいます。つまり、核家族となった現代日本で、女性の社会進出って、どこかに無理があるわけです。その無理は結局、女性が社会でも家庭でも十分に2人分の労働を背負う事で、その無理がなんとか成立しているわけです。
まあ、日本の女性は優秀で有能で働き者だから、なんとかなっているだけで、本来は、これは無理ゲーなんだよね。
「女が社会進出をする分、男も家事育児に参加せよ」
いやいや、それでは男が社会で、従来のように2人分働くのは無理でしょ? 女性の社会進出ってのは、暗黙裡に「男も女も2人前ずつ働け!」って事で、家庭の事なんて何も考えていないわけです。太平洋戦争の時に、兵站のことを全く考慮に入れずに戦争していた、日本人特有の発想ですね。
でも現実はそんなにうまくはいきません。結局、問題のしわ寄せは、日本女性に被ってくるわけです。
だから、男が家事育児を負担する事で、1人前の労働しかできなくなってしまうなんて、労働現場としては、全然求めていないわけです。男は従来通り2人分働け、女も男と同じように2人分働け。会社/社会は、お前らの家庭の事なんて知らん! 家庭の事は、お前らで勝手にやれ…って事ですよ。
だから若い世代は「家庭を持つって、大変だよなあ」とビビってしまって、結婚から逃げてしまうわけですよ。
まあ、共稼ぎ上等社会が本格的になり、仕事と家庭の両立をせざるを得なくなり、男も女も1人前の労働しかできなくなってしまうなら、男が2人前働いていた頃と比べて、たとえ女性が働いたとしても、全体的な人口減のために、現実的な労働人口が減ってしまうのですから、労働力不足問題としては、女性の社会進出なんて、労働力の補完という観点からは、何の役にも立っていないのです。
結局、女性の社会進出って、目先の労働力不足を解決するために推奨されたのだろうけれど、このまま続けても、国力は下がるだけだし、女性の負担は大変になって、みんな貧乏になって不幸になるだけなんだよね。
不幸へのスパイラルコースのご招待ルートってわけなんだよ。
一番いい解決方法は、やっぱり人口が増えていくことだけれど、そりゃあおそらく無理だし、移民の受け入れも難しいのだから、将来的に、みんなで貧しくなって、中国あたりに国ごと占領されることを覚悟して暮らしていくしかないんだと思うわけよ。悲しいけれど、まあそんなところだよね。
そうなれば、アメリカの属国から中国の属国に鞍替えするわけだけれど、当然、アメリカが黙って日本を手放すわけはないから、小競り合い…下手すると日本で戦争が勃発するけれど、まあそれも仕方ないわな。
そうなったとしても、それは私の死後の世界の話なので、まあ私には関係ないっちゃあ、関係ない話なんだけれどサ。
それくらい、人口減って大変な事なんだよね。
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