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宇宙の果てには何が見える?

 この問いの答えは「自分の後頭部が見える」でした…私が若かった時は。

 これは空間は曲がっていているからで、どこまでもどこまでも直進していくと、その果てにたどり着くのが、今自分がいるところになってしまう。つまり、宇宙の果てを見ようとすると、そこに見えるものは、自分の後頭部になってしまう…という理屈です。つまり宇宙で一番遠くにいるのは自分自身というわけです。

 でも、これは私が若かった20世紀頃の答えです。

 では今現在の21世紀の答えは何なのでしょうか? それは“不可知”です。と言うのも、宇宙はビッグバンで始まって、それ以来膨張し続けているからです。

 ビッグバンという極小体から始まった宇宙には、限りがあります。でも膨張して大きくなっているのです。その宇宙の中にいる我々にとって、宇宙の果てはあるにはあるのだけれど、宇宙は膨張し続けているため、宇宙内の互いの距離はどんどん広がっていきます。そして、その遠ざかる速度(つまり、膨張速度)は宇宙の中心から遠ざかれば遠ざかるほど速くなります。そして今や、宇宙の果ては最高速度で遠ざかっています。

 宇宙における最高速度とは光の速さです。

 今現在、我々から宇宙の果てまでは、どの方向であれ、かなりの距離があります。そんなかなりの距離を見ようとしても、その“果て”は光の速度で遠ざかっているので、見ようと思っても、そこまで光は届かないので、見ることはできないのです。

 だから宇宙の果ては“不可知”なのです。宇宙の果てを見ようとしても、結果的に見ることはできないのです。でも果てがないわけではないので、全く見られないわけではないのですが、光よりも速い伝達物質がないために、地球で暮らす我々には、見ることができない…これがどうやら、21世紀の答えのようです。

 うむ、難しいです。

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