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東京国立博物館で「大奥」と「江戸城の天守」を見てきた

 夏のレジャーの話です。

 実はこの日は、大腸内視鏡手術の結果を聞く診察日の前日でした。体力もまあまあ回復してきたし、診察結果によっては、ふたたび困難な治療の日々がやってくるかもしれません。今年の夏の残りは病院一色に塗りつぶされるかもしれない…なんて考えたら「遊べる時に遊んどこぉ」って気分になったので、上野に日帰りで遊びに行くことにしました。

 だって、上野なら電車で一本で乗換なしだから、楽に座っていけるし、行き先が博物館なら、夏の酷暑とは無縁に過ごせるし、疲れたらそこらのベンチでいくらでも休憩できるし…ようやく手術で回復してきた老体のカラダにも優しいレジャーになるよね…って感じで出かけたわけです。

 例によって、東京国立博物館に出かけました。特別展の「江戸・大奥」を見たかったのです。

 大奥。一昨年のNHKドラマで、男女逆転版の大奥がドラマ化されたではないですか? あれ以来、なんとなく大奥に興味があるようなないような感じの私なのでした。ちなみに、フジテレビで放送された男女通常版の大奥は…正直、私の趣味ではありませんでした。

 今回の東京国立博物館の特別展、入口付近には、男女逆転版の大奥のドラマで使用した衣装の展示(決してフジテレビ版の衣装ではない!)とかありました。うむ、分かっているじゃん。で、それらの衣装が再現された御鈴廊下に並べられているんだよぉ。

 当時のリアルな衣装や小間物も展示されていました(いや、こちらがメインか)。200年ぐらい昔のモノばかりだけれど、豪奢で贅沢なモノばかりでした。実際、御台所って、実質的にはQueenなわけで、その衣装なんて、ほんとのほんとに豪奢で贅沢なモノで、これが日本の王族の衣装なんだなって思ったわけです(将軍家ってヨーロッパ風に言えば王族だよね、ちなみに皇室は文字通り皇族だね)。圧巻ですよ。

 知らなかったのは、当時の大奥(十一代将軍家斉の頃)では、女歌舞伎が上演されていて、その衣装なども展示されていました。女歌舞伎というのは、男女逆転歌舞伎の事で、出演者のすべてが女性の歌舞伎の事です。ほら、大奥って男子禁制だし、でも女性ってお芝居とか好きだし…ってわけで、大奥では、今で言う“宝塚みたいな演劇”を楽しんでいたわけなのです。

 やっぱ、日本人だよね。

 特別展を見た後は、本館(日本館)の常設展を見ました。日本文化史が興味深くまとめられていました。

 この日の最後は、東洋館の地下シアターで上映されている「江戸城の天守」という映画(VR作品って呼んでました)を見ました。今は現存しない、江戸城の天守閣をコンピュータ・グラフィックで再現してみました…という映画です。面白かったです。

 これだけ江戸城の天守閣について分かっているなら、東京都はお金があるんだから、天守閣ぐらい再建すればいいじゃん!…と思ったけれど、もしも江戸城の天守閣を実際に再建してしまったら、すぐ横にある御所や、そこにお住まいの陛下を見下ろす事になるわけだから…そりゃあ再建なんてするわけないか、と独り合点をしました。

 じゃあ、天守閣は止めて、御殿を再建すればいいのに。再建された松の廊下とか歩いてみたいじゃん(笑)。

 そんな感じで、博物館で一日過ごしたら、ヘトヘトになってしまいました。いやあ、ほんと、体力無くなったよなあ…。

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