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いつの間にか、ピアノも習い始めていたみたいです(汗)

 どうやら、気がつけば「ピアノ学習者」になっていたみたいです…。何の話かと言うと「なんちゃってジャズピアノ講座」に参加しているんですが、それがなかなかに楽しくて、またピアノ講座そのものも軌道に乗ったようで、どうやら、これからもコンスタントに月一回のペースで行われるジャズピアノ講座に参加して、ジャズピアノを“なんちゃってレベル”ですが、習う事になりそうだからです。

 ま、一種のグループレッスンのようなものなのですが、……いやあ、本当に、いつの間にか、ピアノも習い始めていたみたいですよ。

 さて、そんな私ですが、今月は何を学んだかと言うと『九種類のリズム』という奴です。『九種類のリズム』というのは何かと言うと、以下のリズムです。

Photo_2  これです。これを実際にアタマからガンガン弾いて、マスターしちゃいましょうという話でした。

 で、どうやったかと言うと、二人一組になって、まずは低音部の人はひたすら四分音符で基準のテンポ(速度はだいだい60前後)を作り、高音部の人はこれに合わせて『九種類のリズム』をやってみる、という感じです。

 これね、一つのリズムを一小節(四拍)ずつ繰り返して、次のリズムに移行するなら、簡単なんだけれど、一拍やったら、すぐに次のリズムに移行するとなると、ちょっと難しいです。途中で訳分かんなくなって、ボロボロになりました。はい、私のリズム感なんて、そんなもんです。

 で、これが誤魔化しながらも形になってきたら、次はリズムの輪唱で、低音部の人が『九種類のリズム』を始めたら、一拍遅れで高音部の人が『九種類のリズム』を始めます。つまり、低音部の人が1のリズムの時は、高音部の人は休み、一拍後に、低音部の人が2のリズムに移ったら、高音部の人は1のリズムを行い、次の一拍で、低音部の人が3のリズムを、高音部の人は2のリズムを…という感じで、9のリズムまで行ったら、また1のリズムに戻って…というのを延々やりました。隣に基準のリズムがいても、ちょっと???になってしまうわけなので、このリズムの輪唱は、想像を絶する難しさでした…私には。

 その難しさのポイントは、リズムそのものの難しさもそうですが、二人でやっているわけだから、相手のリズムも聞いて、そこに互いに合わせていくという、アンサンブルの難しさもあるわけなんです。

 私はヘロヘロのボロボロになりましたが、私とペアを組んだ方は、この課題を乗り越えていましたので、先生から「今度は各リズムの頭と終わりをそれぞれタイで結んだ形でやりましょう」と言われていました。つまり『九種類のリズム』をすべてシンコペーションにして、前に喰って行うという奴です。これは、半端なく難しいですが…こういうのを、ほぼ初見でサラっとできないと、ジャズは演奏できないんですよね…。なにしろ、ジャズでは、リズム&即興が命ですから。

 いやあ、リズムって、難しい難しい。こんな単純で簡単な事一つできないというのは、これから先、多くの学ぶべきことを抱えているというわけで、楽しみやら不安やらって感じです。

 ちなみに、私は「タイでつないで…」と言うのはできないので、メトロノームを入れて、裏拍でこの『九種類のリズム』にチャレンジしました。難しいですが、私レベルには、このくらいの難易度が学習レベルとしてはちょうど良さそうです。

 しかし、前回の記事でも書いたかもしれないけれど、こういうリズムものをやると感じるのは、ピアノという楽器の持つ“遅延性”です。これに慣れるのが案外やっかいです。

 ピアノの遅延性と言うのは、キーを叩いてから音が鳴るまでのタイムラグの事です。ほんの百分の一秒程度の遅れなんですが、これがすごく気持ち悪いんです。だから、周りのリズムに合わせて、オンタイミングでピアノを弾くと、音が出てくるのが、微妙に遅れて気持ち悪いんですよ。気持ちよいリズムをはじき出すには、周りよりほんの少し早めにピアノを叩くわけですが、そのタイミングがうまく分からずに、なかなかオンタイミングでピアノを鳴らせません。ここが難しい。単純に慣れで克服するしかないのですが、私のように、自宅にピアノのがない人は、この練習ができませんので、いつまでたっても慣れないので、これを克服できません(笑)。あ、もっとも、その前に、家でピアノの練習しないけれど(笑)。…ってか[アコースティック]ピアノ持ってませんから(涙)。

 さらにこの遅延性というので感じたのは、ベースです。私はエレキベースを(あまり上手くないですが)演奏します。実は今回、会場となったジャズバーには、会場備え付けのウッドベース(コントラバスの事をジャズ用語ではウッドベースと呼びます。ちなみに、同じ楽器を吹奏楽では弦ベースと呼ぶそうです)があったので、これを遊びで弾いた私ですが、これ、タイミングが早いんですよ。エレキベースよりもウッドベースの方が音の出るタイミングが早いので、リズムがタイトになってかっこいいんですよ。

 いやあ、これなら、たしかに、ジャズでウッドベースを弾いている人が、会場の都合でエレキベースの方が便利だからと言われても、エレキベースを弾かずにウッドベースにこだわる人がいる理由が分かりました。普段ウッドベースを弾いている人がいきなりエレキベースを弾いたら、その遅れが気持ち悪いだろうし、リズムもキレが悪くなると思いました。逆に普段エレキベースを弾いている人がウッドベースを弾くと、何もしなくても、リズムのキレとグルーブが生まれるので、エレキの人はウッドベースを併用するんだと思いました。

 おそらく、ピアノの場合は、キーを叩いてから音が出るまでのメカの動作部分のために遅延性が生まれるのだろうし、エレキベースの場合は、弦を爪弾いてから音が出るまでの間の電気信号の増幅とスピーカーの駆動のために遅延が生まれるのだろうと思いました。

 そう言えば、ベースほどじゃないけれど、たしかにエレキギターも、アコースティクギターと比べると、ちょっと音が遅れるから、エレキギターでリズムバッキングをすると、ちょっと…になるのも、そういう理由なのかもしれない。エレキヴァイオリン(ヤマハ流に言うと、サイレントバイオリン)も、もしかすると音が遅延するのかな? 今度機会があったら、試してみようっと。

 さて『九種類のリズム』の後は、前回までの復習ってわけで「ブルース」「マイナースウィング」「サマータイム」のセッションを、みんなで華々しくやった後(この時の私はフルートを吹きました)、後半は新曲「南国の夜」にトライです。

 「南国の夜」…はい、ジャズではなく、いわゆる懐メロ?でしょうね、昭和歌謡の一つで、昔、大はやりした国産ハワイアンソングだそうです。…だそうです、と言うのは、私、この曲を全然知らなかったのですね。で、全然知らない曲でも演奏しちゃうんです。

 今回は譜面すらないので、ヒイロ助手(なんちゃってジャズ講座では、先生は笛先生、ヒイロ先生は助手になってます)が口頭でコードを言いますので、みんなはそれを適当な紙にメモします(汗)。で、このメモをそれぞれが見て演奏するわけです。

 ちなみに私がメモったところでは、以下のとおり。

南国の夜

Am/Am/Dm/Dm//E7/E7/Am/Am//A7/A7/Dm/Dm//Am/B7/E7/E7//
Am/Am/Dm/Dm//E7/E7/Am/Am//A7/A7/Dm/Dm//Am/E7/Am/Am//

 コードそのものは、そんなに難しくないです。今回の新顔はB7なので、このコードの時だけ、ちょっと気をつければOKなんですが、どうも私はB系のコードが苦手(無意識でBb系と手が混乱しちゃうんです)なので、やっかいです。

 「リズムはビギンのリズムです」と宣言されたので、このコードの書かれたメモをビギンのリズムで演奏すれば、ピアノのパートは演奏できる…という寸法です。ちなみに、ビギンのリズムというのは、以下のような感じですね。これも他の人が弾いているのを耳で聞いて、リズムをカラダに入れて演奏します。この譜面は私がこのブログのために(エッヘン!)採譜しました。

Photo_2  今回はジャズではなく、ハワイアンの曲をやりましたが、それはたとえ曲がジャズであっても、ハワイアンであっても、イントロやソロの作り方とかエンディングの演奏の仕方などは共通するので、色々な曲を勉強することが大切なんだそうです。…だって、ジャズピアノと言っても、私がやっているのは、歌の伴奏のジャズピアノですからね。歌に合わせて、なんでも弾けないといけないのよ。

 この曲はひとまずAm(つまりC系)で行いましたが、これを色々と移調して演奏すると良いでしょうと言われました。…たぶん、それって、宿題なんだろうけれど、私はやらない(笑)。いやあ、ジャズピアノまで家で練習しだしたら、私、きっと、死にます(大笑)。ちなみに、やるなら、12の調をすべてやるのが理想だけれど、CとFとBbの三つくらいはやっておくといいですよというお薦めでした。

 しかし、なし崩しに、ジャズピアノを始めてしまった私です。でも、ピアノで歌の伴奏ができて、ピアノでセッションに加われると、これはこれで楽しいです。

 「なんちゃってジャズピアノ講座」、レギュラー化が決定しました。おめでとうございます。さっそく次回は…あ、私、その日はすでに別件の用事が入っているから、参加できないや(汗)。レギュラー化初回からお休みじゃん、へへへ(汗)。

【追記】楽譜にミスが見つかったので、正しいものをアップしなおしました(2010/10/7)

【追記 2】レギュラー化したと同時に「なんちゃってジャズピアノ講座」は終了してしまいました。この記事の次の回が最終回となりましたが、私は記事に書いてるとおり、所用のため参加できませんでした。残念。(2010/11/8)

コメント

  1. アリサ より:

    6の間にある線は無視していいですか?

  2. すとん より:

    >アリサさん

     ありゃ? こりゃ失礼。楽譜を書く時にヘマをしてみたいです。ちゃんとしたのをアップし直しましたので、よろしくお願いします。

  3. アリサ より:

    すばやい対応、ありがとうございます!

    リズムのは、手拍子で一人でやってみましたが、難しいですね。

    >相手のリズムも聞いて、そこに互いに合わせていく
    セッションしてる人達が、おもしろいリズム遊びみたいなことをしてるのですが、そういう時に役にたつのかなあと思いました。
    ぼけっと聞いていたらすごく不思議だったんですよ。
    どうしてあのベースやドラムでこんな風にできるのかなと。

    タイをつけたのは、できる方が後々いいと思います。
    きっとパターンがあるはずだから、数をこなせばできるようになるのではないでしょうか?

    ジャズをするなら、コードトーンがすらすら出てこないといけないらしいので、ピアノをやるのはいいと思います。

    私も、やっとコードをみてどんな曲か想像できるようになってきました。(簡単なものだけですが)

  4. すとん より:

    >アリサさん

     この「九種類のリズム」はリズムの基本形だそうで、すべての曲はこの「九種類のリズム」をどう組み合わせていくかで成り立っているそうです。もちろん、組み合わせる時にタイも平気で使っちゃうそうです。ま、タイはまた難易度をあげますが、まずは素の「九種類のリズム」をカラダに入れるだけでも、かなり違うのだそうです。

     タイは…私に難しいですが、折りを見て、少しずつトライしてみますが、その前にタイのつかないリズムをマスターしないと。

    >ジャズをするなら、コードトーンがすらすら出てこないといけないらしいので、ピアノをやるのはいいと思います。

     私もそう思いました。頭の中に鍵盤があると、色々と便利じゃないかな~って思いました。

     しかし、この年になって、まだまだ学ぶことがいっぱいあるというのは、何か楽しいですよ。

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