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2024 金沢旅行に行ってきた その6 お武家様の生活

 記念館からの帰りは、当然バスです。片町のバス停で降りて、歩いて別の片町のバス停まで移動です。またもツラかったです。疲れている時は、ほんの少しでも歩きたくないものです。で、片町からバスに1区間だけ乗って、香林坊で降りて、ここのところお世話になりっぱなしのデパートの地下に行きました。

 なんかもう、疲れすぎて、水がカラダに入らなくなっているので、デパ地下に着いたら、まっさきに果物屋に行って、生ジュースを飲みました。ミックスジュースと言って、何が入っているのか分からないジュースです。味からすると…りんごとバナナは確実に入っているけれど、後は何だかよく分からないジュースですが…これがまた美味しかったんですよ。カラダに染み渡りました。

 その後は…落ち着きを取り戻したので、Y先生への土産(能登の地酒)を買って、我々の夕食を買いました。デパ地下の魚屋で地物の魚(アジ・ガンド・イカ)の寿司を買いました。

 ちなみにガンドとは、この地方での呼び名で、湘南地方で言うイナダのことです…とは言え、日本海と太平洋と、育った海は違いますが(笑)。アジは、呼び名は一緒ですが、魚屋で見ると、日本海のアジはかなり大型です。湘南の海で取れるアジは、日本海側のモノと比べると、2/3程度の大きさしかありません。おそらく、イカも湘南とはだいぶ違うんだろうなあ…。

 地物の魚の寿司は…当然、絶品なのです。北陸は魚が美味しいです。

 2日目は初日の反省を踏まえて、ホテルに戻ったら、すぐに夕食を食べ、消化してから9時のお風呂に入りました。やはり、寝る前にバカ食いをしちゃダメだよね。

 で、寝て、目覚めて、3日目に突入です。

 3日目は、ゆっくり起きて、前日と同じような朝食を食べて、行動開始です。

 荷造りをして、部屋を片付けて、チェックアウトをして、9時半ごろから観光開始です。本日は歩いて長町まで行って、武家屋敷界隈を散策です。白人系の観光客がスズナリですよ。白人さんたちは、こういう街が好きだよね。

 金沢は戦争中に空襲等がなかったそうで、それで昔の建物やら町並みやらが残っているのだそうです。でも、戦争で残っても、その後も町並みや景観を維持していくのって…大変だよね。この武家屋敷界隈も、大半は住民が今も住んでいる住宅街なわけで、生活と観光の両立は(私も観光地に住んでいるので)大変だよなあ…。

 一通り、街中を散策したら、野村家に行きました。ここは数少ない、観光客に開放された武家屋敷なのです。この野村家は中級武士の家柄ですが、残された屋敷やお庭は実に豪勢です。襖絵一つとっても、美術館の収蔵品レベルなんですよ。いやあ、ビックリ。

 庭の池が大きくて、池が2つに分かれていて、その間を小さな滝が流れていて…って書くと、池の規模も分かりそうですね。鯉たちが巨大でブクブク太っていて、実に立派でした。

 倉を改造したお宝の展示スペースには、当時の当主が朝倉義景や明智光秀からもらったお手紙なども展示されていて、その家柄の格式の高さがうかがえます。中級武士でこんなに豪勢なのですから、その上の上級武士(加賀では8家あったそうです)や御殿様の暮らしなんて、想像できないほどの立派で豪勢なものだったのだと思われます。

 野村家の次は高田家の屋敷跡を見学しました。こちらは下級武士なんだそうですが、我々が時代劇等でよく見る武士の家でした。屋敷の中には家族だけでなく、使用人(仲間…ちゅうげん)の部屋もあって、下級と言っても武士は武士なんだなあと思いました。

 その次に足軽資料館に行き、足軽の家(2軒)を見学しました。足軽は武士階級としては最下級です。家、小さかったです。昭和の地方の庶民の家みたいでした。足軽は世襲ではなく、株の継承で継いでいくそうです。普通は親から子に継承されますが、株は売り買いもできるし、実際売り買いされていたそうなので、元が町民や農民であっても、足軽の株を買って、足軽(最下級と言えども、お侍さん)になる人も大勢いたそうです。

 足軽は、藩からもらうお給金は少なくて、とてもそれだけでは生活できなかったそうで、内職は必須だったそうだけれど、家屋敷は(小さいけれど)与えられるし、使用人を雇うことはできなかったけれど、武士としての体面として、教養は必須だったので、文武両道に励まなきゃいけなかったようです。ぞれなりに大変そうです。

 金沢では、昨日の金沢城の見学から始まって、足軽資料館まで、武士のトップから底辺までの生活を学びました。まだ、この下に町民たちがいるわけで、身分制度って結構エグいなあと思いました。生まれガチャで武士の家に生まれたらラッキーだけれど、そうでないと…ねえ。身分制度ってのは、本人の才能とか努力とかが認められない仕組みです。一方、今の時代は、自分の努力と才覚に加え、学問の自由と職業選択の自由があるわけで、いかに恵まれているかと身に沁みました。

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