オレンジジュースは…もう飲めない？

　ゴールデン・ウィーク休みの最中ですが、お休み明けを待って、記事をアップしていたら、中身が古くなってしまうので、アップします。

　ジュースと言えば、オレンジジュース！　ってな具合に、我々日本人にオレンジジュースは普及しまくっているわけだけれど、そんなオレンジジュースが今、ひっそりと生産中止になっているのだそうです。

　原因はオレンジ果汁の不足と高騰です。詳しくはこちらをご覧ください。

　日本農業新聞の記事にリンクを貼ったけれど、いつまでも読めるわけでもないだろうから、ごくごく簡単にまとめちゃうと「我が国では、国内で流通しているオレンジ果汁の９割を輸入に頼っている。その主な輸入先であるブラジルでは、21年のオレンジの不作、23年の大雨被害＆カンキツグリーニング病の蔓延等で、オレンジ果汁が不足するようになった。それに伴い、オレンジの輸入価格がこの５年で２倍に跳ね上がった。原料価格の上昇に伴い、国内各メーカーでオレンジジュースの生産を当分の間止める事が決まった。多くのメーカーでは現在ある原料がなくなり次第、生産中止になる」と、そんな感じなのです。

　まあ、日本では、みかんはたくさん取れるけれど、オレンジは大して取れないからね。輸入オレンジの値段が上がれば…ううむ、買えないわけだ。

　かつて、円が強かった時代なら、オレンジの価格が高くなったとしても、その高い値段で買っていただろうけれど、今は円安だから、普通価格でも割高なのに、その値段が上がったら買えなくなるのも当然と言えば当然なわけだ。

　今回はオレンジジュースだから、無くなったら飲まなきゃいいだけだけれど、これが他の食料品だったらと思うと…ちょっとぞっとするね。

　日本は食料自給率が極めて低い国だけれど、今までは強い円で世界中から食料を買い漁ってきたので特に問題はなかったわけだけれど、これからは円が弱くて、世界で食料がちょっとでも値上がりするだけで、買えなくなってしまう時代になった…って事を、今回のオレンジジュース問題は教えてくれたわけです。

　やべーじゃん。輸入に頼っている食料って、たくさんあるよね。小麦粉や砂糖、塩は当然だけれど、肉や魚だって相当量は輸入品だし、加工品はまずまず輸入品でしょ？　国内生産だけでなんとかなっている食料品って、米と近郊農業で作られている野菜…くらいでしょ？　それだって、他のものが食べられなくなって、これらに食事が切り替われば、当然不足するだろうし…ね。

　輸入に頼れなくなると、食料品も困るけれど、一番困るのは、石油や天然ガスなどのエネルギーです。これらが不足すれば、それに伴い電力不足が現実化するわけで、それを回避するためには、原子力発電を再開し、バンバン発電してもらわないと、日常生活すら送れなくなる日が迫っているのかもしれません。

　私は、日本の国力低下は、人口減と共に緩やかに現れてくるもの…と思っていましたが、それ以前に、円安によって、急速に可視化されるようになるとは思っていませんでした。

　我々は、あっという間に貧しくなっている…のかもしれませんね。

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