スポンサーリンク

最近の日課練習(2010年2月) フルート編

 前回、フルートの日課練習の記事(2009年6月)をアップしてから、約半年が過ぎました。気がつけば、あれから日課練習の内容も変わってしまったので、最近(と言っても、直近は右人指し指を痛めているので、練習自体をお休みしていますが:笑)はこんな事をやっていますよって事を、備忘録代わりにアップしたいと思います。

 まずは前回の記事はこちらです。簡単にまとめると以下のとおり。

1)ノンタンギングでのスタッカート練習
2)強く強く息を吹き込む練習
3)オクターブの練習
4)音曲げの練習
5)軽くソノリテ
6)トレバーワイとかを少しずつ
7)倍音の練習
8)ホイッスルトーンの練習
9)スケールの練習
10)アダージョな曲を吹く

 こんな事を、半年前は毎日やっていたわけですが、今はと言うと…

1)変形ソノリテ

 この前のレッスンで先生に言われたので、それまでやっていた“音出し”をやめて、ソノリテを音出し代わりに毎日やることにしました。とりあえず、メトロノームは40にして、1拍+7拍でやります。

2)クロマチック(半音進行)

 なるべく素早く、半音上行と半音下降を2オクターブに渡ってやっていきます。本当は往復を一息でやりたいのですが、今はまだ、あっちこっちトロトロしていますので、片道を一息で勘弁しています。低音Cからと、低音Gからと、中音Cから始まる2オクターブは毎日やっています。あとはその日の気分で、出発点を任意の音に変えて、1~2パターンやります。

 『きれいな音でなるべく素早く』をこころがけています。素早い動きをすると、往々にして、指が転んだり、こんがらがったりするので、そこには気をつけています。

3)スケール

 これも任意の調(それも長調のみ)を2オクターブずつって感じです。実はスケールって苦手です。基本のハ長調と日替わりでもう一つ[今はアルテ12課なので、変ロ長調]ってところです。本当は全部やりたいのですが、時間が…。

 あと、短調も三種類それぞれにやっておかないといけないとは分かっていても、なかなかそこまで手が伸ばせません。

4)半音下から入ったり、半音上から入る練習

 これはちょっと分かりづらいでしょうが、「半音下から入る」とは、任意の音に半音下から入る練習をしています。やり方は「ドシラソファミレド」と下降音階に対して「シド-シ♭シ-♯ソラ-♯ファソ…」という感じで入る練習です。何の役に立つかというと、フレーズの頭の音を半音下からしゃくり上げて入る時に使う(前打音?)をスムーズに行うための練習です。同様に「半音上から入る」の練習も、時折やっています。

 この半音下(または上)から入るという奏法は、ピアノとかギターでやるなら、実に簡単な事だけれど、フルートでやると、結構難しいんですわな。だからこその日課練習なんだと思います。

 実はこれって、ジャズフルートの演奏を聞いていると、結構な皆さんが何気に使っている、割と当たり前のテクニックのようなんです。だから、私的にも、これを無意識でできるようになったら、かっちょいいかな?と思ってます。なので、毎日少しずつ練習ね。
 
 
 ここまで根をつめて行って30分。ダラダラやっていると、あっと言う間に1時間のメニューです。その日の時間的余裕で、1)から始めて、途中で打ち切って、アルテなり、曲なりの練習に入る事もあります。ま、2)までが必修で毎日やりますが、それ以降はオプションって感じでしょうか?

 ちなみに、日課練習とは違いますが、曲練習の時は『コードを見ながら、アルペジオの練習をする』も、合わせて、時々思い出したようにやってます。これもやらないとできるようになりませんからね。ただ、指が速くは動かないので、まだ四分音符を基本としたリズムのアルペジオしかできません。本当は十六分音符主体にした方がフルート的だし、かっこいいのだろうけれど、まだまたそんな早い動きのアルペジオは即興ではできません(即興でなくてもできません:笑)。

 フルートの日課練習は、今のところ、こんな感じです。半年でだいぶ様変わりしました。

 そうそう、声楽の方は、一つの記事にするほどの、日課練習をしてません。

 日々の発声練習は五線の上の音を中心にして、必要な音域全体の発声を確認する程度です。それから課題に出されているコンコーネをやったら、曲の練習です。注意点は「頭声で歌う」「高いポジションを守る」かな? 一つの記事にするほどの内容がないでしょう。

 悩みは、練習時間が少ない事ですね。今は声楽とフルート(とブログ:ダラダラ練習の原因はブログですね)を合わせて、短い時で約1時間、長くて3時間くらい練習していますが、できれば、あと4時間くらい欲しいですね。フルート4時間、声楽2時間くらい(とブログ1時間:笑)、毎日練習できたら、本望ですって、無理だね(笑)。

コメント

  1. 紫水 碧 より:

    初めまして
    私も同じフルート吹きで、毎日楽しみに読ませていただいています
    今回基礎練習のご紹介をされていて、私も取り入れてみようと思ったものがあり、とても参考になりました

    これからも楽しみにしています

  2. はっチャン より:

    いやー、すとんさん。毎日の練習ご苦労様です。自分も昨年の11月位までは欠かさず基礎練習(40分間)してました。
    ここのところ、毎夜飲み会[E:beer]が多く練習サボってます。帰宅しようとするとお誘いが着て断れません。(汗)[E:happy02]
    ただ、ライブとかイベントがあるときは、会社でコッソリ譜読みしてます。(笑)

  3. すとん より:

    >紫水 碧さん、いらっしゃいませ。

     こうやって、時折、練習メニューを公開しているのは、あくまで自分のためであり、将来ヨボヨボになった時に、このブログを読み返して「昔はこんな事をしていたんだなあ…」と感慨にふけるために書いています。そんな、自分のための記事ですが、それを読んで参考にしてください方がいらっしゃると、なんかこそばゆいです。ブログを書く、励みになります。

     私の日課練習のメニューはあくまで、現時点の私にとって必要な事で、万人に通じるものではないので、紫水さんも、適宜、取捨選択なさってご利用いただけますことを願います。

     要は、日課練習というものは、「腹式呼吸の訓練」「タンギングの訓練」「指の訓練」「音楽的な耳の養成」の四点が入っていれば、どんなメニューでもいいのだろうと、個人的には思ってます。あと、記事には書きませんでしたが、毎日、短い時間でもいいので、フルート音楽(クラシックとジャズ)とクラシック声楽曲(歌曲とオペラ)を聞くようにしています。これも、音楽の日課練習の一部だと心得ております。

  4. すとん より:

    >はっチャンさん

     はっチャンさんも基礎練習大好き人間と見ました。当たりですか?(笑) 実は私、基礎練習が大好きで、なるべく日課練習の時間をセーブするようにこころがけています。でないと、ずっとフルートの日課練習ばかりやってしまって、曲の練習もできなければ、歌も歌えないという有り様になってしまうからです。

     私は酒をほとんど飲まないので、飲み会のような楽しいイベントに参加する事も少なく、おかげさまで、ほぼ毎日音楽の練習ができています。もしも私が酒をたしなむ人間であったなら…はっチャンさんのように、連日連夜(は、おおげさ?)飲み会に繰り出しているかもしれませんね。

     私の場合、音楽は仕事ではありません。あくまで道楽です。だから、飲み会のために音楽の時間が減ってしまったら、残念とは思うものの、たぶん後悔しませんよ。だって、音楽も楽しいけれど、飲み会も楽しいでしょ。人生のその瞬間が楽しかったなら“良し”ですよ(笑)。実ははっチャンもそうなんじゃないんですか?

     大人の趣味の音楽は、文字通り、音“楽”なんだと思いますよ。楽しむ事が至上命題でしょう。フルートの、練習するのも、勉強するのも、本番のための準備をするのも、すべて楽しむため。だから、自分のできる範囲で精一杯楽しめるように頑張ってゆきましょ。

     でもね、体は大切にしないといけませんよ(笑)。はっチャンさん、どうも、すぐにムチャするタイプのようですけれど、体が健康だから、音楽もできるんだし、酒も飲めるって事、忘れちゃダメですよ(爆)。…言われなくても分かっている!? そりゃ、そうですね、失礼つかまつりました!

  5. アリサ より:

    半音下からのベンド、当たり前にでてきますね。
    これって、フルートだと指でやるんですか?やっぱり。
    前からやってたけど、やり方を誰にも教わってないので、どういうのが正解なのかわかりませんでした。

    サックスだと口でやるようです。
    (習ってないのでちがってるかもしれません。すみません)

    ヴォーカルをきくと、ごくごく自然にこういうことやってますよね。それが理想です。

    他に、四分の一下辺りの音程をだすとか、ヴィブラートのセンスとか、タンギングの表現方法がいろいろとあったり。
    そういうのができてたら全然演奏が違ってきますよね。

    私は、英語の発音を勉強してるみたいな、そんなイメージでCD聞いたりライブに聞きに行ったりしてます。

    楽譜をただおっかけるのは野暮ってのはもちろんですが、(あくまで羊羹のような基本のロングトーンができた上でですが)ただの全音符ではない表情のある全音符というのでしょうか。
    ソロをやるならヴォーカル的な歌い方ができないとだめかなと思います。

    クラシックの演奏も、表現方法は違えど同じようなことがいえると思います。

  6. すとん より:

    >アリサさん

    >半音下からのベンド、当たり前にでてきますね。これって、フルートだと指でやるんですか?やっぱり。

     奏者によってやり方が違うのかもしれませんが、笛先生は指でやってます。なので、私にも「できるように練習しなさい」と言います。「クロマチックは基本です」ってね。

    >ヴォーカルをきくと、ごくごく自然にこういうことやってますよね。それが理想です。

     “ズリ上がり”と言って、クラシック系では御法度ですが、ポピュラー系では“味”のある歌唱という事になってます。この辺の美意識がクラシックとポピュラーの違いの一つですね。

     クラシックとジャズは、おそらくテクニック的に共通しているものがほとんどなんだろうと思いますが、それらの使い方や程度がかなり違うみたいですね。そういう意味では、それぞれの音楽にはそれぞれのセンスというものが必要なのだろうと思います。

    >ソロをやるならヴォーカル的な歌い方ができないとだめかなと思います。

     フルート奏者ではあまり感じませんが、サックス奏者を聞いていると、ヴォーカル的な演奏ができないとダメだなあと如実に感じますね。この「歌うように演奏する」は、クラシックでもジャズでも必要な事なんだろうと思います。ただし、クラシック系はオペラ歌手のように、ジャズ系はジャズシンガーのように歌うのでしょうね、やっぱり。

  7. 笛野  響 より:

    フルートを手にしたら1日演奏していても飽きないほどのフルートマニアですが、最近皆さんの記事を読ませていただきとっても、参考になっています。
     なにしろ、バッハでもヘンデルでも独学で挑戦して、BWV-1013のソナタにも挑み
    何とか発音していますが、ニコレさんのように、清々しい演奏をしたいものですね。 

              フルート・ファンタジスタ

  8. すとん より:

    >笛野響さん、いらっしゃいませ。

     ああ、うらやましいです。私もフルート大好きですが、一日演奏なんて…飽きっぽいのでできません。すぐにブログチェックをしてみたり、遊び吹きを始めたり、歌ってみたり、音楽を聞いてみたり、本を読んだり、テレビを見たり…ああ、集中力がない(笑)。今も実はフルートの練習中なのに、コメント書いているし…。

     バッハのBWV-1013と言うと、無伴奏フルートソナタですね。私はニコレでなく、グラフェナウアー(ヤマハのゴールドを使っている方です)で音源を持っていますが、いいですね。こういう無伴奏曲もいいです。これなら伴奏者がいなくても演奏できますからね。私も、一曲くらい、無伴奏で演奏できるレパートリーが欲しいです。

     どうぞ、これからよろしくお願いします。

タイトルとURLをコピーしました