フルートのレッスンに行って参りました。今回はセッション・レッスンでした。たくさんの曲をやったよ。
まず1曲目は、アイルランド民謡の「ダニー・ボーイ」です。ゴールウェイの十八番のナンバーですね。
曲に行く前に、先生に、「一拍を三つに割って、2-1で演奏する」事を習いました。えっと、これは、普通のメロディーをJazzyに演奏するためのワザです。
最初に説明を受けた時は、訳がわかりませんでしたが、要するに、クラオタ的考えれば、四分音符(一拍)を八分音符二つに分けるのではなく、三連符に分け、その三連符の最初の二つをタイで結んで、残りの一つと組ませて、一拍を2-1に分けたもので演奏すると考えると良いと思います。そして、その2-1の1の方にアクセントを置くと、よりJAZZYってわけです。
これ、実は、前回の『フルートとヴァイオリンのアンサンブル』で、ヴァイオリンの先生がやっていた事なんですね。「これは絶対にできないと困るから…」というわけで、笛先生が本日のレッスンのメニューに入ってきたというわけです。
とにかく、理屈で考えると難しいです。でもやってみると、案外簡単なんです。つまりのところ、だいたいジャズなんてものは、考えちゃダメで、感じて演奏すれば、良いのです。Don’t think, feel ! これが今日の教訓です。
で、その説明が終わったところで、ダニーボーイのメロディを、さっそくJAZZYに演奏してみました。へえ、結構、それっぽくなるものですね。
で、テーマ部分の演奏はそれで良いとして、伴奏部分(つまり、アドリブパート)はどうしましょうかという話になりました。「すとんさんは、どういう風に演奏したいですか?」と尋ねられたので、「ギターのようにアルペジオでやってみたい」と(自分の実力も省みず)申し出てみました。それはいいですねっというので、伴奏部分をアルペジオでやってみる事にしました。
なので、最初は私が伴奏で先生がメロディ、次のターンで私がメロディで先生が伴奏ってパターンで演奏です。
やってみました。アルペジオと言っても、初心者の私がアドリブでできる程度のアルペジオ(ドミソミドミソミ…)です。やりたいという気持ちはあっても、指が思うように動かないので、結局グズグズになってしまいました。やっぱりアルペジオは苦手だなあ。練習をみっちりしておかないと…。やっぱり、アルペジオも毎日の基礎練習に入れないとダメかな?
2曲目は「蛍の光」。渋いでしょ。こういうのをやってみたいのよ。これもダニーボーイと同じように、メロディと伴奏を交互にやってみました。この曲は、ダニーボーイ以上にコードチェンジが速いので、アルペジオは本当に大変でした。
3曲目は「愛のロマンス」です。と言っても、タイトルだけじゃ、どんな曲か分からないよね。映画「禁じられた遊び」の主題歌で、普通はギターで演奏する、あの曲です。この曲は三拍子の曲なんだけれど、三拍子の一拍を三連符にして、ドミソドミソ…という感じのアルペジオをやってみました。
グダグダどころの騒ぎではありません。すごくアルペジオを難しかったです。すぐに迷子になりました(涙)
4曲目の「サバの女王」は時間がなくなってきたので、ちゃんとやるのは次回のレッスンにして、ひとまず1巡目は、私がメロディを吹いてみました。で2巡目は何もやらずに、先生のアルペジオによる伴奏パターンをただ聞いてみました。いやあ、たかがアルペジオ伴奏だけれど、一オクターブ以上に渡るアルペジオを使うは、ドンドン和音を転回させるは、時折オブリガードを入れたりするは、なんかもう、すごい。先生は「なんかバッハみたいな感じになりました」とか軽く言っちゃうんだよね。ミシェル・ローランをバッハ化ですか? 実際、バッハがやりそうな感じでした。
この先生の伴奏パターンを参考(にならないだろうな、レベルが違いすぎる)にして「サバの女王」で、ちょっと来月まで、アルペジオの練習をしてこようと思ってます。
とにかく、私のアドリブ伴奏パターンに、ベース進行の他に、アルペジオという奴を、何とか加えようとしている最中です。武器は一つより、二つの方が安心だものね。
しっかり、バージョンアップしてるでしょ、私。
コメント
楽しそう♪だけどなんだか難しそうですねぇ。
4分音符を3つに分けるというあたり、読んで…想像して…ワケ解らなくなったワタシ(汗)
う~ん。そういうレッスンをどんどん積んでいったら即興伴奏もお茶の子サイサイ(死語かしら~)ですね。
>小夜子さん
確かに考えると難しいですけれど、やってみると案外簡単ですよ。
>う~ん。そういうレッスンをどんどん積んでいったら即興伴奏もお茶の子サイサイ(死語かしら~)ですね。
私もまだまだ先が見えないのですが、きっとそうなんだろうと思います。まだまだ楽譜に縛られている私です。きっと、この手のレッスンを積み重ねていけば、楽譜から離れて、自由に演奏ができるようになれる…といいなあと思ってます。
JAZZって、アドリブがきっちり出来ないとダメですものね。
しかも!3つに分けるってところが日本人は苦手なんですって。(だからワルツも苦手らしい)
クラシックも吹けて、JAZZもできるっていいですよね。すとんさん、楽しみにしてます♪
>橘さん
私はそれほど不得手ではないのですが、確かに三拍子を苦手に感じる人は多いですね。
JAZZって、基本四拍子なのですが、その四拍子のリズムの取り方がクラシックとは結構違うし、四拍子と言いながら、その四拍子の中に三拍子が内包されていたり、リズムという面では、クラシックよりも、もしかすると数段複雑なのかもしれないなあ…と思うこともあります。
>クラシックも吹けて、JAZZもできるっていいですよね。
ほんと、両方できるといいですね。実際、フルートの人にはこの両刀遣いの方って、少なからずいらっしゃるみたいだし、私もそんな存在になりたいです。
ほんと、すとんさんのジャズの巻は勉強になります。
私も最近必要に迫られ?ジャズの本を買ったりしているのですが、
なかなかぴんときませんで^^;
どっかのジャズ教室にでも通おうかと悩んでいます。
2-1もわかっちゃいるのですが、なぜかアタマにアクセントが・・・(涙)どうもリズム感がとってもニホンジンなのかもしれません。
でもがんばります。Don’t think, feel !
う~ん難しい(爆)
>シラスマさん
ほんと、リズムって難しいですね。特に後ノリと言うんですか、いわゆる弱拍にアクセントを置くやり方(って、書いてておかしいですね)って、頭でいくら考えてもできません。だから、意識的にやろうとすると全くダメなんですが、何気に始めるとドンピシャだったりします。
だから、後ノリのリズムで吹こうとするとできないくせに、違う所に注意が行ってる時(例えば、アルペジオをやろうとか、リズム変換をしながらとか)は無意識で後ノリになっていたりします。まさに Don’t think, feel ! の世界なんだなあ…と思います。
>私も最近必要に迫られ?ジャズの本を買ったりしているのですが
たぶん、本じゃ難しいと思う。譜面も同じくダメね。エラそうな事を書きますが、本や譜面にお金を使うくらいなら、レンタルショップにでも行って、山のようにジャズのCDを借りてきて、浴びるほどジャズを聞いた方がきっと早いと思う。ジャズのあのリズムを身体の中に入れてしまえば、簡単な話なんだと思う。
と、エラそうに書いている私の中には、まだジャズもボサノヴァもそのリズムが入っていないのが悲しいです。私の中にはやっぱりロックのエイトビートとか、ワルツのズンチャッチャ~とか、日本の音頭のドドンがドンくらいしか入っていないのです。
すとんさん、カッコイイ~~~[E:shine]
4分音符を3連符化して2-1で…な~~るほど!!!
スイング風とでもいうのでしょうか…かなりジャズっぽくなるでしょうね[E:sun]
とても面白そうなので、私も何か超・簡単な曲でやってみようかしらん。
すとんさんのジャズレッスン講座、とても面白いです。
そんな風にセッションもしながら教えて頂けるのなら、これはもう是非
クラオタに加えてジャズオタにも手を広げないと勿体ないですね♪
>ロックのエイトビートとか、ワルツのズンチャッチャ~とか、
までフムフム、とうなずきながら読んでいましたが、
>日本の音頭のドドンがドン
…流石。クラオタでばよりんに恋してても、ギターでノリノリでも、
大事なフルートを愛しく吹いてても
すとんさんはやっぱり日本男児ですね[E:happy01]
日本古来のビートもいいもんです、うんうん(あ、話がずれた^^;)
>はむはむさん
音頭のリズムは私にとって根源に近いものがありますね。なんなんでしょうね。実は一番、私にとって心地よいリズムは音頭だったりします。子どもの頃の盆踊りの和太鼓の影響なんでしょうね。あ、笛に心を惹かれるのも、盆踊りの日本の笛のせい?
最近の子は音頭のリズムが全然できないのだそうです。昨年の町内の盆踊り大会で、子どもたちに順番で太鼓をたたいてもらおうと企画があって、事前に近所の小学生を集めて、専門家という人が指導をしたのですが、どの子もこの子も全滅。モーツァルトでもヘンデルでも歌っちゃう、ウチの息子君も音頭のリズムは叩けませんでした(爆)。
結局、去年は大人たちがやぐらに登ったそうです。だって、子どもたちに叩かせたら、踊れないもの(笑)。
そんな時代がやってきたようです。