ネットで歌関係の記事を見ていると、特に初心者の方々を中心に定期的に取り上げられるのが「腹式呼吸とはなんぞや？」という問いです。どうも、腹式呼吸が難しくてできないとか、腹式呼吸って何だかよく分からないとかで、悩んでいるようです。
この腹式呼吸というのは胸式呼吸と対になっている言葉のようです。ですから、すごく乱暴な言い方をすれば「胸式呼吸ではない呼吸が腹式呼吸」と言えそうです。
で、腹式呼吸が難しいとか分からないとか言っている人は、おそらく普段は胸式呼吸で呼吸をしている人なのだろうと思います。一般的に男性は日頃から腹式呼吸を、女性は胸式呼吸を行っているそうですから、もしかすると女性の皆さんには腹式呼吸って、難しいのもしれないなあって思います。
でも、男性が無意識にやっている呼吸なんだから、たぶん、そんなに難しいものではないと思います。ただ、こういう事って、難しく考えちゃうと思考の袋小路に入って分かりづらくなるかもしれませんから、単純に考えないといけないと思います。
おそらく、腹式呼吸の感覚をつかめると、できるようになるんじゃないかと思います。では、どうやって腹式呼吸の感覚をつかむのか…というと、肩を動かさずに息をすればいいと思いますよ。
誰かに肩を軽く押さえてもらって息をすると…自然に腹式呼吸になると思いますので、その感覚を自分のモノにすれば、腹式呼吸が分かるようになります。それでも分かりづらければ、肩を押さえてもらったまま、深呼吸をすれば、さらによく分かるようになると思います。
肩を押さえてもらって…で、分からなければ、他にも、仰向けに寝っ転がって腹部に手を当てながら呼吸するとか、逆立ちしながら呼吸するとか、色々とやり方あるようです。おそらくどれも似たりよったりの効果しかないと思いますので、自分に一番分かりやすい方法を学べば良いと思います。
それでも分からなければ…もうブログ記事を読んで、どうこうできるものではないと思うので、リアルな世界で先達に教えてもらうしかないと思います。
腹式呼吸が出来る…というのは、呼吸法のほんの入口でしかないと思います。でも、その入口で迷っている人には「そこはさっさとクリアして、中にお入り」って言ってあげたいです。
でもって「そこから先も色々と大変なんだよ、一緒に頑張ろうね」と声がけしたいです。
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コメント
腹式呼吸という言葉は人によって捉え方が違うので色々な人が自分の中の腹式呼吸を思い思いに語ってしまっているのが問題なのだと思います。
すとんさんのように単なるの呼吸の仕方と捉えている人以外にも、息をたくさん吸い込むことが腹式呼吸だと思っている人、息を吐くときのお腹の支えのことを差して腹式呼吸と言っている人、その一連の動作をまとめて腹式呼吸と言っている人などがいて、知らない人にとって腹式呼吸って訳のわからないものみたいになってしまっているような気がします。
単純に息を吸って吐いたときにお腹が膨らんで凹むのが腹式呼吸で、息をたくさんすったり、腹筋を使って息の吐き出す量をコントロールするのは腹式呼吸を使った歌を歌うときや楽器を演奏するときのテクニックであるという、説明する人が仕方と使い方をゴチャ混ぜにしてしまっているために理解し難くなっているのだと思います。
reyusさん
となると、私の記事内容ではまだまだ言葉不足ってわけですねえ。
腹式呼吸が出来たら、それで完成ではなく、そこからはまた別のテクニックが必要になってくると私は思うし、それらをひっくるめて呼吸にまとめちゃうのは、ちょいと乱暴だなとも思ってます。少なくとも、呼吸の仕方と、呼吸を使ったテクニックは、全くの別物だと思ってます。これをゴッチャにしちゃうと、分かるものも分からないと考えてます。
でも、まずは呼吸をきちんと理解して会得するしないと、その先には進めないんだよね。
＞説明する人が仕方と使い方をゴチャ混ぜにしてしまっているために理解し難くなっているのだと思います。
そうそう、そうなんだと思います。