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歌曲は正確に歌いましょう

 声楽のレッスンのさらに続きです。今回は、ベッリーニの「Per pieta, bell’idol mio/私の偶像よ」をやりました。

 まず、歌詞の読み間違いを直されました。“ bell’idol”を私は「ベライドル」と(無意識に)読んでいましたが、これ「ベリドル」が正解。“idol”は、イタリア語では「イドル」なんだよね、「アイドル」と読むのは英語読みで、これだけ長いことイタリア語の歌を歌っているのに、未だにアルファベットを見ると英語読みしちゃうダメな私がここにいます(汗)。

 今回、徹底的にしごかれたのは、リズムです。特に付点がついている箇所と付点がついていない箇所を明確に歌い分ける事です。付点がついていようとついていなかろうと、そこらはアバウトになんとなく歌ってしまいがちですが(って、それは私だけ?)、そうではなく、付点アリは付点アリとして、付点ナシは付点ナシとして、きちんと歌い分けましょうって事です。

 もしも、コンクールで歌曲を歌うことになったら、歌曲は正確さが大切なので、こういう箇所を丁寧に歌うことが要求されるので…って事らしいです。すでに先生的には、コンクールモードに半歩ほど踏み込んでいるようです(私はまだまだなんですが:汗)。

 この曲は中声用で歌っている事もあって、最高音は高いGで、私的にはまあ苦労がなく、なんとなく出せているのですが、そのなんとなくさが、音程の甘さを出しているようで、聞かせどころの高音は、確実にバシっと出さないといけないわけで、このGを確実にバシっと出す練習をしました。要は、早めに高音準備をするだけの話ですが、腹圧をかけるタイミング、ノドを開けるタイミング、ノドに頼らずに発声する事等々、まあやる事はたくさんあります。なんとなくでも歌えるのだけれど、なんとなくじゃあダメってわけです。

 あと、無駄にポルタメントを掛けているところは、そんなに粘って歌わないようにするなど、全体的に“楽譜が見えるように”歌うように指導されました。

 もしも歌曲でコンクールに出るなら、強弱記号や発想記号、その他アーティキュレーションなども厳密に楽譜通りに歌えるように指導するそうです…って、それじゃあまるで、フルートのH先生のレッスンみたいじゃん…って、そうかH先生のレッスンって、コンクール出場レベルの事を毎回要求されていたんだなあ…。

 コンクールを歌曲で出るなら、より精密で正確な歌唱が求められるし、オペラアリアでいくならば、もっと声に磨きをかけて安定的で魅力的な声で歌えないといけないし…どちらも難しいなあ…って、そりゃあ当たり前だよね。クラシック声楽って、プロが存在するジャンルなわけで、そこに趣味のアマチュアの人がどれだけ出来るのかって言えば、そりゃあロクに出来ないわな。で、その出来ないで開き直っちゃコンクール出場の意味も意義も無いわけで、届かないながらも、できるだけ遠くに手を伸ばして、背伸びをしていかなきゃいけないわけです。

 つまり、今の全力を尽くす…ってわけです。これを「うわあ、大変だ!」と思うか「成長するチャンスじゃん」と捉えるかで、あれこれ変わるだろうけれど、私はなるべく後者で行きたいなあって思います。

 だって、実際、チャンスだしね。

 とにかく、正確さに気をつけて歌っていきたいと思ってます。

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